若者は何を基準に消費活動をしているのか?Z世代に向けたホテルマーケティング

WEB マーケティング

Z世代に向けたホテルマーケティング

新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてきた今、Z世代の旅行意欲が高まっていることをご存知でしょうか。
宿泊客として想定するターゲットをZ世代に絞る時、具体的にはどのような施策を行えばいいのかと頭を悩ませる方も多いはずです。

本記事では、ホテルや旅館がZ世代に対してどのようにアプローチしていけばいいのかについて解説していきます。

Z世代とは?

ところで、Z世代とは正確にはどのように定義された世代なのでしょうか。

Z世代とは、主に1990年代後半から2010年代生まれの若い世代のことを指します。
Microsoft社のWindows1.0が発売されたのが1985年の秋ごろのことですから、Z世代の若者は生まれたときから先進的なデジタル機器に慣れ親しんでいるデジタルネイティブの世代であると言えます。

世界人口の3分の1を占めると言われるZ世代は、これまでの世代とは異なった価値観を持ち、世の中の消費傾向にも大きな影響を及ぼしています。

Z世代の消費傾向の大きな特徴は、比較的消費活動に消極的であり、ブランド力よりも口コミなど自らリサーチした情報や身近な人たちの評価を基準に商品の良し悪しを判断する傾向にあることです。

バブル景気の崩壊後に生まれ、幼いころにリーマンショックなども経験しているZ世代は、消費活動に対して非常に消極的です。
何事においてもコストパフォーマンスを重視し、所有するということにもこだわりがないため、サブスクリプションなどのサービスも積極的に利用しています。

また、若者だからと言って必ずしも新しいもの好きであるわけではなく、保守的ともいえる価値観を持っている場合もあります。
世間の潮流に左右されない独立した自己を保とうとする傾向にあり、広告などを鵜呑みにせずに自分で調べた情報しか信頼しないという面がある一方で、周りと同調しやすい傾向にもあるので、自分が属するコミュニティと同じ行動をとろうとする面もあります。

さらに、東日本大震災をはじめとする大きな災害を間近に見て育ってきた世代であるので、社会問題に対する関心が高く、消費活動にも社会への貢献を追い求める傾向にあります。

このようなZ世代の思考や行動の背景を知っておくことで、Z世代に対するアプローチの方法も考えやすくなります。

Z世代と旅行

Z世代はインターネットを利用して旅程を組み、宿泊予約まで行うことがほとんどです。

また、宿泊先を選ぶ際はGoogleなどの検索エンジンを利用するのではなく、InstagramをはじめとするSNS上で検索することが多いようです。

SNSではホテルや旅館の公式アカウントが投稿している情報以外にも、実際に宿泊した人たちの口コミも見ることができます。
Z世代は特に口コミを信頼する傾向にあるので、情報収集の主なツールにはSNSを利用しています。

また、旅行先での食事や体験だけでなく、「写真映えするか」も旅のキーポイントです。
「おいしい」や「楽しい」だけでなく、旅行の様子をSNSにアップしてフォロワーたちと共有するまでが一連の流れになっています。

そのため、単においしい料理を提供するだけでなく、話題性があるような盛り付けにするようにし、客室やロビーにも、何か写真の撮影スポットとなるような工夫を凝らす必要があります。

Z世代に向けたホテルマーケティング

UGCの活用

UGCとは、User Generated Contentの略称で、ホテルや旅館の公式が出している情報ではなく、宿泊客などの一般のユーザーが投稿しているもののことを指します。

旅行の様子をSNSにアップすることも旅の目的となっているZ世代ですが、その投稿を見て、また新たな顧客が生まれる可能性があります。

つまり、写真映えするような工夫をすることで、一次的な集客に留まらず、多元的に顧客を増やすことができる可能性があるのです。
新規顧客を開拓するためにも、UGCをうまく活用しましょう。

インフルエンサーの起用

SNSを頻繁にチェックするZ世代ですが、TVやラジオはあまり視聴しない傾向にあります。
そのため、有名人と言っても芸能人よりもSNS上のインフルエンサーの方が広く知られている場合があります。

インフルエンサーの起用にはさまざまな形態があり、慣れないうちは戸惑うかもしれませんが、予算に応じてうまく活用すれば大きな効果を期待できます。

社会や地域に貢献していることをアピールする

社会問題に関心が高いZ世代は、より社会や地域に貢献できるような消費行動をとる傾向にあります。

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)という言葉が叫ばれるなか、ホテルや旅館でも何らかの形で社会貢献に取り組んでいることだろうとは思いますが、それを積極的に発信していくことも大切です。

まとめ

Z世代に向けたホテルマーケティングについて解説しました。

Z世代はミレニアム世代などと一緒に「若者」という言葉でひと括りにされることが多いですが、それぞれ価値観は微妙に異なります。
Z世代について知ることで、適切なマーケティング施策を行いましょう。

あわせて読みたい

アンケート実施中です

【宿泊事業関係者様限定!】

現在、ホテル・旅館の集客についてのアンケートを実施中です!
〈先着30名様〉にAmazonギフトカード1,000円分をプレゼント!
是非アンケートに答えてAmazonギフトカードをゲットしてください♫

アンケートはこちらから アンケートに回答する

関連記事

カテゴリー

アーカイブ