ホテルや旅館のインターネット上における宿泊予約がOTA頼みになってしまい、自社サイトからの宿泊予約数が伸び悩んでいるということはありませんか?
本記事では、自社サイトからの宿泊予約数を伸ばす方法のひとつである、SEO対策について解説していきます。
SEO対策とは?
最近、SEO対策という言葉をよく耳にするようになりました。
しかし、そもそもSEOという言葉の意味を知らないという方も多いのではないでしょうか。
SEOとは、Search Engine Optimizationの略称で、日本語に直訳すれば検索エンジンの最適化です。
検索エンジンとは、GoogleやYahoo!など、インターネットを利用して何かを検索する際に使われるものです。
これら検索エンジンは、それぞれ独自の基準をもって、ユーザーの検索ワードの条件に近いものから順に優先度をつけて表示していくようになっています。
SEO対策とは、このような検索エンジンの性質を利用して、より多くの人に自社サイトに訪問してもらえるように行う施策のことです。
検索エンジンを用いてインターネットを利用する場合、やはりユーザーは検索結果の表示の早いものから順に観覧していく傾向にあります。
SEO対策を行うことで、自社サイトを検索結果のより上位に表示させ、ピンポイントでそのサイトを検索しようと思っていないような人たちにも自社サイトに訪問してもらうことが、SEO対策の最終的な目標となります。
しかし、SEO対策の効果が出始めるまでにはある一定の時間が必用であり、地道な作業を続けていく根気が必要になってきます。
ホテル・旅館の自社サイトとOTA
ホテルや旅館の宿泊予約は、OTAに頼ってしまっているところがほとんどかと思います。
宿泊予約だけでなく、広告や宣伝などの役割まで兼ねてしまっているところもあるでしょう。

インターネットが急速に発達し、新型コロナウイルスの感染拡大を経て、今では宿泊予約はオンラインで行うことが主流になりつつあります。 自社の宿泊予約サイトだけでなく、さまざまな宿泊施設を比較して検討できる宿泊予約サイトも見受けられるようになりました。 本記事では、OTAについて解説していきます。...
そうなってくると、ホテルや旅館のホームページや自社の宿泊予約サイトは必要ないと思うかもしれません。
しかし、OTAだけに宿泊予約や広告、宣伝を頼ることはあまりよろしくありません。
OTAとは、Online Travel Agentの略称で、インターネット上でホテルや旅館の宿泊予約を請け負う旅行代理店のことを指します。
このOTAを通して宿泊予約が入ると、ホテルや旅館側もOTAへ手数料を支払わなければなりません。
ところが、自社サイトから予約する場合に比べて、OTAからの予約はポイント利用や割引など、顧客の側から見るとメリットがたくさんあるのです。
そのため、宿泊予約から広告、宣伝まで、すべて自社サイトのなかで完結してしまうことが理想ではあります。
ホテルや旅館のホームページは、OTAと違い、基本的にピンポイントでそこを目指して検索する人しか訪問することがありません。
ですが、SEO対策をしっかりと行うことで、「観光地名+ホテル」あるいは「観光地名+旅館」くらいの広範囲の検索でも上位に表示されます。
すると、明確な意思を持たなくてもサイトに訪問してくれる人を増やすことができるのです。
広範囲の検索でもヒットするようになれば、広告や宣伝の代わりとなりますし、OTA内で検索をかける前に自社サイトにたどり着いてもらえるので、自社サイトからの宿泊予約数の増加が期待できます。
SEO対策の基本
では、SEO対策の基本について見ていきましょう。
ターゲットを定める
まずは、どのような層に向けて自社サイトを作成していくのかを決めましょう。
あれもこれもと欲張りすぎるのは失敗のもとです。
年齢や性別、季節ごとの旅行の目的や費用、食の好みまで、定めるべきターゲットの種類は様々あります。

ホテルマーケティングをする際、ターゲットを明確にしてから進めることは非常に重要です。 ターゲットがあいまいだと、企画や提案も難しくなり、出来上がったマーケティング戦略もぼんやりとしたものになってしまうからです。 本記事では、ターゲット設定に役立つSTP分析について解説していきます。 ...
ペルソナを明確にする
ターゲットを定めたら、その中からペルソナを設定し、具体的にどのようなサイトにしていくのかを考えましょう。
ペルソナとは、ターゲットのなかのひとりとして想定する架空の人格のことです。
ペルソナを明確にすることで、より的確なサイト作成ができます。

ホテルマーケティングをするうえで、「宿泊客の立場に立って考える」ということは非常に重要なことです。 どれだけこちら側が力を尽くしたサービスや宿泊プランでも、宿泊客が満足できなければ意味がありません。 本記事では、「宿泊客の立場に立って考える」ための有効な手段の1つである、ペルソナ設定について...
競合の少ないキーワードに焦点を当てる
SEO対策とは検索エンジンに引っ掛かりやすくするための戦略なので、当然顧客が検索をかけてきそうなキーワードをサイトのなかに散りばめる必要があります。
ですが、ビックキーワードと言って競合の多いキーワードで対策を練ってしまうと、大手のホテルやOTAなどに埋もれてしまい、検索結果の上位に表示されることが難しくなってしまいます。
まずは競合が比較的少ないスモールキーワードやミドルキーワードと呼ばれるものに焦点を当て、ある程度結果が出ればビックキーワードに挑戦していくという形をとることが望ましいでしょう。
施設の良さをしっかりとアピールする
サイトのなかでは、施設の良さをしっかりとアピールするようにしましょう。
自社サイトはただの施設紹介ではなく、広告や宣伝も兼ねているのだということを意識してください。

ホテルや旅館の集客率アップのための有効な手段の一つとして、ホームページの改善や新規制作が挙げられます。宿泊先を決める際に顧客が必ずと言っていいほどチェックするのがそのホテルや旅館のホームページです。本記事では、ホテルマーケティングにおけるホームページの役割とその制作のポイントについて解説します。...
また、人間は文字情報よりも写真や動画といった視覚情報の方が印象に残るものです。
写真や動画も効果的に載せていきましょう。
多言語対応にする
インターネットは、世界中の人が利用します。
インバウンド需要の増加を見込んで、多言語で表示ができるようにしましょう。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により長い間海外との行き来を遮断していた日本でしたが、最近になってようやく渡航制限が緩和され、再び外国人観光客が多く訪れるようになりました。 一定期間日本に入国することができなかったからこそ、海外からの日本に対する憧れのようなものが大きくなっています。 20...
まとめ
SEO対策について解説しました。
結果が出てくるまで少し時間はかかりますが、根気強く努力を続けていきましょう。