ホテルや旅館の集客率アップのための有効な手段の一つとして、ホームページの改善や新規制作が挙げられます。
宿泊先を決める際に顧客が必ずと言っていいほどチェックするのがそのホテルや旅館のホームページです。
本記事では、ホテルマーケティングにおけるホームページの役割とその制作のポイントについて解説します。
ホームページの役割
ではまず、ホテルや旅館のホームページがどのような役割を果たしているのかについて見ていきましょう。
認知度を上げる
ホームページを訪ねてくる人は、何もピンポイントでそのホテルや旅館を検索している人だけではありません。
旅行先の地名だけで検索している人や、それに加えて価格帯や周辺の観光地、送迎バスの有無など、条件を絞って検索をかけている人もいます。
まだどこに宿泊するのかを決めていない人に対して、こういうところにこのようなホテルや旅館があるのだと知ってもらうことはホームページの第1目標と言えます。
魅力を伝える
存在を認知してもらったら、次はそのホテルや旅館に宿泊してみたいと思ってもらわなければなりません。
ホームページは、設備や料理、サービスなど、そこでしか体験できない、あるいは味わうことができないものは何なのかをしっかりとアピールする場でもあります。
どのような施設なのかを知ってもらう
顧客がホテルや旅館を選ぶ際に重視しているのは、その施設がいかに魅力的であるのかはもちろんですが、衛生面などにおいてしっかりとした管理体制を取っているのかという情報がホームページに明記されているかという点です。
特に新型コロナウイルスの感染拡大を経て、顧客は衛生管理や感染症対策に対してより一層敏感になりました。
ホームページを通じて、衛生管理がしっかりとなされていて、感染症に対して万全の対策がとられている施設であることを知ってもらいましょう。
宿泊予約をしてもらう
ホテルや旅館がホームページを制作する最終目標は、宿泊予約をしてもらうことです。
インターネットの発達が著しい昨今では、ホテルや旅館の宿泊予約もインターネット上で行うことが主流になってきました。
ホームページを通して宿泊意欲を高め、予約まで自然な流れで持っていくことはホテルマーケティングにおいてとても重要なことです。
ホームページを制作する前にやること
次に、ホームページ制作する前にしておくべきことについていくつか挙げていきます。
作成目的を挙げる
まずは何のためにホームページを制作するのかをはっきりとさせましょう。
施設の魅力をアピールする、料理のこだわりを伝える、イベントについて告知するなど、さまざまな目的があるかと思います。
それらを列挙して書き留めておくことで、制作時に必要な情報を余すことなく盛り込むことができます。
ターゲットを明確にする
制作を始める前に、どのような人を対象にホームページを制作するのかを明確にしておきましょう。
ターゲットがあいまいだと、ホームページの内容もぼやけてしまいます。
前もってできるだけ具体的な想定をしておくことで、制作がスムーズに進みます。
ホームページ全体の雰囲気を決める
ホームページはそのホテルや旅館のイメージを顧客に印象付けるものでもあります。
老舗旅館ならば和風なテイストに、高級感を出したいのならおしゃれで重厚感のあるデザインに、若い女性をターゲットにするのならポップな印象にというように、ホテルや旅館のアピールポイントに沿ってホームページ全体の雰囲気を決めておきましょう。
記載する情報を挙げる
予約比較サイトや口コミサイトだけでは得られない情報を伝えることも、ホームページを制作する目的の1つです。
外部サイトでは伝えきれない情報は何か、ホームページでしかアピールできないことは何かを考えながら記載内容を考えていきましょう。
掲載する写真を選ぶ
視覚による効果は、やはり文字による情報よりもインパクトが大きく、頭に残りやすいものです。
ホームページに掲載する写真は、いわゆる「映える」写真でなければなりません。
地元の食材を使用した料理や温泉設備、お部屋の雰囲気など、宿泊時のイメージが具体的に描けるようなものを選びましょう。
制作時のポイント
最後に、制作時のポイントについて解説していきます。
宿泊予約まで自然に誘導できるように構成する
繰り返しになりますが、ホテルや旅館のホームページを制作する最終目標は宿泊予約の獲得です。
ホームページを観覧する人の目線に立って、ごく自然な流れで宿泊予約のページへとたどり着けるように構成しましょう。
スマートフォンでも観覧できるようにする
スマートフォンでPC用サイトを観覧すると、字が小さくて読みにくかったり、軽微なバグを起こしてしまったりすることがあります。
こうしたトラブルをなくすため、端末に応じて画面表示を変える機能のことをレスポンシブデザインと言います。
最近では、宿泊予約をスマートフォンで済ませてしまう人も多いので、レスポンシブデザインにしなければ顧客を逃してしまう可能性があります。
多言語で表示できるようにする
インバウンド需要の増加に対応して、海外の人もホームページから情報が得られるように、多言語で表示ができるようにしておく必要があります。
英語だけでなく、訪日者数が多いアジア圏の言語もカバーしておくと良いでしょう。
まとめ
ホテルや旅館のホームページの役割と制作時のポイントについて解説しました。
ホームページは、そのホテルや旅館の顔といっても過言ではありません。
ホームページを通じてホテルや旅館について知ってもらい、予約数の増加につなげましょう！