アフターコロナに向けて―これからの時代にホテル・旅館が求められること

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アフターコロナに向けて これからの時代にホテル・旅館が求められること

新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き、行動制限や水際対策がほとんどなくなった今、観光客の数はほぼパンデミック前の水準に戻ったと言って良いと思います。
しかし、約3年間にも及ぶパンデミックにより、私たちの生活様式は大きく変わりました。

旅行客がホテルや旅館に求めるものも、以前とは異なります。

本記事では、アフターコロナの時代、これからの日本のホテルや旅館の在り方について考えていきたいと思います。

新型コロナウイルスの感染拡大と旅行需要の変遷

新型コロナウイルスの感染拡大による行動制限が本格的に始まったのは、2020年3月ごろからであると思います。

日本は諸外国のように法的に行動制限を強いられたわけではありませんでしたが、「要請」という形で遠距離の移動を自粛せざるを得なくなってしまいました。
特に旅行は「不要不急」の外出となってしまい、ホテルや旅館にとっては非常に苦しい時期になりました。

しばらくして行動制限がやや緩和されると、都道府県をまたぐ旅行は憚られたものの、車で1、2時間程度の距離に旅行する「マイクロツーリズム」というものが生まれました。
「マイクロツーリズム」とは、比較的身近な場所をゆっくりと旅行してみることで、地元の魅力を再発見するというものです。

このように、ホテルや旅館は常にお客様に対して新たな旅行のかたちを提案し続けました。
外出自粛やその緩和を繰り返しながら、徐々に観光業界にも明るい兆しが見え始めたのではないでしょうか。

新型コロナウイルスの感染拡大は、国内だけではなく、外国人観光客にも大きな影響を及ぼしました。
国の主導のもと順調に増え続けていた訪日外国人観光客は、パンデミックによる厳しい入国制限を受け、一時期は0になってしまいます。
しかし、制限の緩和や東京オリンピックなどの影響もあり、今ではほとんどパンデミック前と同じかそれ以上の外国人観光客が日本を訪れています。

日本の魅力はSNSなどを通じて世界に広まり、アジア諸国の目覚ましい経済発展の影響もあって、インバウンド需要は今後ますます増大してゆくものと思われます。
パンデミックにより大打撃を受けた観光業界ですが、今後はインバウンドを中心にますます市場が大きくなっていくものと思われます。

旅行目的の多様化

新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活様式を大きく変えました。
日常生活の些細なことももちろんですが、旅行スタイルにも大きな変化があります。

これまで旅行と言えば、みんなが思い浮かべるような有名な観光地に行き、みんなが見るもの、食べるものをなぞるようにするものが主流でしたが、コロナ禍の「マイクロツーリズム」などを経て、みんなとは違う場所、いわゆる「穴場」に旅行する方が増えました。

最初は三密を避けるためのものであったのかもしれませんでしたが、「みんなと同じ」ではなく「みんなと違う」ことに価値を見出すという昨今の風潮もあり、旅行の目的は必ずしも同じではなくなりつつあります。
旅行の目的が多様化してきているのです。

また、旅行の目的の多様化とともに、お客様がホテルや旅館に求めるものもまた変わりつつあります。
ホテルや旅館での滞在を旅行の主目的に据えているお客様もいれば、なるべく宿泊代を節約し、観光やお土産にお金を割きたいと考えているお客様もいます。

お客様がそのホテルや旅館にどのようなことを求めているのか、またそのホテルや旅館の強みはどのようなところにあるのかなどを今一度よく考えながら、提供する宿泊プランを見直してく必要があります。

インバウンド需要の増大

インバウンド需要の増大は、ホテルや旅館にとっても大きな問題です。

水際対策の緩和やクールジャパン戦略だけでなく、円安の影響もあって今後ますます市場規模は膨れ上がっていくと考えられます。

外国のお客様をお迎えするにあたって気を付けておきたいのは、言葉と文化の問題です。

日本に訪れる外国人観光客の多くは、実はアジア圏からのお客様です。
特に中国や韓国からのお客様は非常に多く、インバウンドに力を入れたいというホテルや旅館では、英語以外の言語にも力を入れる必要があります。

また、日本との文化の違いにも考慮しなければなりません。
共用スペースでのマナーや食事内容など、日本とは違う文化を持つお客様も日本人のお客様も双方が過ごしやすいように適宜配慮と呼びかけを行うようにしましょう。

特にマナーの呼びかけには、各地の観光地が手を焼いています。
ホテルや旅館でも、多言語で書かれた張り紙を貼るなどして対策を取りましょう。

まとめ

アフターコロナの時代のホテルや旅館の在り方について見ていきました。

長く苦境に立たされていた観光業界にも、ようやく光が見えるようになってきました。
インバウンド需要の増大などのチャンスを逃さないようにするためにも、世の中のニーズとお客様の需要傾向について常に目を光らせておくようにしましょう。

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