SaaSという言葉をご存知でしょうか。
耳にしたことがあるという方でも、PaaSやIaaSなど、似たような言葉と意味を混同してしまっているという方も多いと思います。
デジタル技術、特にITなどの通信関連の技術の発展が著しい中で、ホテルや旅館の運営においても、このSaaSと呼ばれるサービスは必要不可欠なものとなりつつあります。
本記事では、業務の効率化には欠かせないSaaSとはどのようなものか、また導入するメリットや、ホテルや旅館での活用例などについて解説していきます。
SaaSとは？
SaaSとは「Software as a Service サービスとしてのソフトウェア」の略で、インターネットを通じてクラウド上にあるソフトウェアを使用することができるサービスのことを指します。
従来のソフトウェアは、それぞれのデバイスにインストールして使用するという形態をとっていたため、そのデバイス以外ではソフトウェアを使用できず、またその内容を共有することも容易ではありませんでした。
SaaSは、ソフトウェアをデバイスにインストールせずとも、インターネットを繋げば使用することができます。
デバイスへのインストールが不要なので、特定のデバイス以外でも利用することができますし、その内容をリアルタイムで複数のデバイスと共有することができるのです。
言葉で説明すると難しいかもしれませんが、身近な例を出すと、Zoom、Gmail、X（旧Twitter）、Chatworkなどがこれに当たります。
SaaSとPaaSとIaaS
SaaSと似たような言葉にPaaSやIaaSというものがあります。
まず、PaaSというのは、「Platform as a Service サービスとしてのプラットフォーム」の略で、アプリケーションを開発する際に必要なプラットフォームを、インターネットを介して提供してくれるサービスのことを指します。
ここで言う「プラットフォーム」とは、開発言語や管理システムなどのアプリケーションの開発に必要となる基本的な環境のことで、もちろんこれだけではアプリケーションなどを運用していくことは不可能です。
PaaSはSaaSのように知識がなくともすぐに運用を開始できるようなシステムではありませんが、自由度が高く、初期投資を抑えながらも独自のアプリケーションを開発することができます。
次に、IaaSとは、「Infrastructure as a Service サービスとしてのインフラ」の略で、コンピューターシステムを構築する際に必要なインフラを、インターネットを介して提供してくれるサービスのことを指します。
ここで言う「インフラ」とは、CPUやメモリーなど、コンピューターシステムの構築に際して基盤となる機能のことです。
SaaSやPaaSに比べると格段に自由度が高くなり、オンプレミス（システムにおけるソフトウェアやハードウェアを自社で管理し、運用する形態）と同じくらい自在に環境を構築することができますが、かなりの専門知識などが必要になってきます。
IaaSは専門的な知識を備えたスタッフがいないと運用が難しいですが、一からハードウェアなどを揃えていくよりは初期投資を削減することができます。
ややこしく感じるかもしれませんが、IaaSは最低限のインフラのみの提供、PaaSはそれに加えてプラットフォームも提供され、SaaSではソフトウェアまで出来上がったものを提供されるので、誰でもすぐに利用することができる、というようなイメージで大丈夫です。
SaaSを導入するメリット
SaaSを導入するメリットとしては主に4つあります。
デバイスにソフトウェアをインストールする必要がない
SaaSの大きなメリットとして、デバイスにインストールせずともソフトウェアを使用することができるという点が挙げられます。
ブラウザでインターネットに繋げば使用することができるので、ローカルディスクのメモリーを消費することはありませんし、常に最新版を使用することができます。
どこでも、どのデバイスでも使用することができる
インターネットに繋げさえすれば使用することができるということは、ある特定のデバイスでなくとも使用することができるということです。
ものにもよりますが、パソコン、タブレット端末、スマートフォンなど、さまざまなデバイスから、好きな時に作業を行うことができます。
複数のデバイスでデータを共有することができる
インターネットを介せばどのデバイスでもそのソフトウェアを使用することができるので、そこに保存したデータを共有することもとても簡単になります。
メールでデータを共有する場合には容量制限などもありますから、これも大変大きなメリットであると言えます。
複数人で同時に作業を行うことができる
同時に複数のデバイスからソフトウェアを使用することも可能なので、複数人で同時に作業を行うこともできます。
ビデオチャットを繋ぎながらのリモートワークもスムーズに行うことができるのです。
SaaSのホテル・旅館での活用例
では、ホテルや旅館ではどのような場面でSaaSを活用しているのでしょうか。
まずは宿泊予約の管理です。
昨今では電話や広告代理店からの予約だけでなく、自社の予約サイトやOTAなどを通じた予約など、実にさまざまな経路からお客様が宿泊予約をされます。
それらの管理を別々にしていると膨大な業務量になり、比例してヒューマンエラーも起きやすくなってしまいます。
SaaSを利用してそれらをリアルタイムで一括管理することで、業務量の削減とミスの少ない運用が可能になります。
また、これらを管理するためのサーバーなどをいちから導入するのは大変ですし、専門知識が必要であったり高いコストがかかったりしますが、SaaSは比較的安い初期投資で業務の効率化やデジタル化を図ることができます。
まとめ
SaaSとは何か、またSaaSを導入するメリット、ホテルや旅館での活用例などについて解説しました。
人手不足が深刻であり、慎重に個人情報を扱わなければならないホテルや旅館といった宿泊業においては、業務の速やかな効率化とデジタル化が求められています。
SaaSを使用することで、よりスムーズな業務体制を整えていきましょう。
アンケート実施中です
【宿泊事業関係者様限定！】
現在、ホテル・旅館の集客についてのアンケートを実施中です！
〈先着30名様〉にAmazonギフトカード1,000円分をプレゼント！
是非アンケートに答えてAmazonギフトカードをゲットしてください♫
アンケートはこちらから アンケートに回答する