自社分析に最適!VRIO分析とは?

マーケティング

自社分析 VRIO分析

自社の強みと弱みを知ることは、マーケティングにおいて非常に重要なことです。

自社分析の際に使われるフレームワークはいくつかありますが、本記事ではVRIO分析について解説していきたいと思います。

VRIO分析とは?

VRIO分析のVRIOとは、Value(経済的な価値)Rarity(希少性)Imitability(模範可能性)Organization(組織)の頭文字を取ったものです。
これら4つの項目を分析し、自社の経営資源の強みと弱みについて分析していくためのフレームワークをVRIO分析と呼びます。

VRIO分析は、自社の経営資源を「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4つの項目に分けて分析し、それらを総合的に見て考えていくことで、自社に対する多角的な内部分析を行うことができます。

V、R、I、Oの4つすべての項目を満たす要素は持続的競争優位と呼ばれ、競合他社と比べて持続的に優位な立場にあり、自社の経営資源を有効活用できている状態を表しています。

V、R、Iの3つの項目を満たし、Oの項目のみを満たさない要素は潜在的競争優位と呼ばれ、競合他社と比べて持続的に優位な立場にはあるが、それを有効活用しきれていない状態を表しています。

V、Rの2つの項目を満たし、I、Oの2つの項目は満たしていない要素は一時的競争優位と呼ばれ、今は競合他社と比べて優位な状況を築くことができているが、それが持続的なものではない状態を表しています。

Vの項目のみを満たし、R、I、Oの3つの項目を満たさない要素は競争均衡と呼ばれ、競合他社と比較して互角と言える状態を保っている状態を表しています。

V、R、I、Oすべての項目を満たさない要素は競争劣位と呼ばれ、競合他社と比較して競争力が弱い状態を表しています。

V、R、I、Oの4つの項目を分析し、それらを5つの状態に分けて分析していくことで、自社の経営資源にはどのようなものがあるのかを把握していくのが、VRIO分析を行う主な目的です。

VRIO分析の手順

では、VRIO分析の手順について見ていきましょう。

VRIO分析を行う目的を決める

まず、VRIO分析を行う目的をはっきりとさせましょう。
目的が明確に定まらないまま分析を行っても、十分な効果は期待できません。
何事もまずは目的設定から始めていきましょう。

分析を行う際に想定する競合他社を決める

目的が定まったら、次は競合相手として想定する他社を決めます。
VRIO分析は、内部分析の際に行うフレームワークのなかでも競争優位性を分析するためのものなので、比較対象を定めてから行う必要があります。

4つの項目から分析を行う

目的と比較対象である競合他社を決定すれば、いよいよV、R、I、Oの4つの項目に従って分析を行っていきましょう。

それぞれの項目に対して、当てはまるか当てはまらないのかを考え、それを「YES」「NO」あるいは「○」「×」と表記し、表を作って分析します。
「YES」「NO」や「○」「×」がついている項目によって、持続的競争優位・潜在的競争優位・一時的競争優位・競争均衡・競争劣位の5つの状態に分類していきます。

分析結果を参考にマーケティング戦略を立てていく

最後に、分析結果を用いてマーケティング戦略を立てていきます。
単に分析を行うだけでは意味がありません。
あくまでマーケティング戦略を練るための手段にすぎないことを忘れないでおきましょう。

VRIO分析のポイント

VRIO分析を行う際に注意したいのが、必ずV→R→I→Oの順に「YES」「NO」や「○」「×」を付けていくということです。

V、つまり経済的価値がなければその時点で競争劣位になりますし、R、つまり希少性がなければその時点で他社と比べて優位に立つことは難しく、良くて均衡状態を保つような形になります。

I、つまり競合他社による模範が可能であれば、一時的には競合他社よりも優位に立てるかもしれませんが、それが持続するとは考えにくいです。

このように、V→R→I→Oの順で分析を行った際、どこかの項目で「NO」あるいは「×」が出てしまえば、その先の項目を分析することに意味はないので、その時点で分析をやめてしまっても構いません。
効率よく分析を進めていくためにもV→R→I→Oの順で分析を行うと良いでしょう。

また、VRIO分析は定期的に行わなければ意味がありません。
顧客の行動パターンや市場の動向が著しく変わっていく昨今では、定期的に経営戦略やマーケティング戦略を見直す必要があります。

特に旅行業界は、その形態がここ数年で大きく変わり、これからも刻々と変化していくものと思われます。
ホテルや旅館の経営を見直し、マーケティング戦略を練っていくという作業は、一時的なものではなく、定期的に行わなければならないのです。

まとめ

VRIO分析について解説しました。
VRIO分析は自社の経営資源を見つめ直すための作業ではありますが、同時に競合他社と比較した自社の市場価値について分析することができるフレームワークでもあります。
VRIO分析を利用して、他社と比較した自社の経営資源の相対的な状態について再確認してみてはいかがでしょうか。

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