KPIとは?ホテル・旅館におけるKPIについて解説

マーケティング

ホテル・旅館におけるKPI

ホテルや旅館といった宿泊業に限らず、ビジネスにおいては目標設定が非常に重要になってきます。

ある一定期間ビジネスを運用した後は、その事業がどのくらいうまくいったのかというフィードバックをしなければなりません。
このフィードバックをスムーズに行うために必要なのが、適切な目標設定と明確な評価基準です。

本記事では、フィードバックの作業のなかで必要になってくる評価基準を決める上で重要なKPIについて解説していきます。

KPIとは?

KPIとは、「Key Performance Indicator 重要業績評価指標」の略で、目標達成に向けてどのくらい業績が伸びているのかを評価するための具体的な指標のことを指します。

抽象的な目標を決めて業績の評価も抽象的に行っていては、あまり効率的な経営改善は見込めません。
また、目標は高いところに据えるとしても、一気にそこまで駆け上がることができるというわけではありません。

KPIは、ビジネスの最終目標を達成するために積み重ねていく、いわば中間指標のようなものであるとも言えます。

KPIをしっかりと設定しておかなければならない理由はいくつかありますが、そのひとつに公平な視点に立って業績を評価できるという点が挙げられます。
KPIは数値目標ですから、視点が偏ることなく公平に業績を評価することができます。

また、KPIをもとに定期的に業績を評価することで、今の経営状況がうまくいっているのかということを評価していくことができます。
KPIに達していればその分野はうまくいっていて、KPIに達していなければ経営体制を改善していかなければならないというように、非常にシンプルに業績を評価することが可能です。

そのため、KPIを設定する上で気を付けておきたいポイントとして、具体的な数値であることや明確に期限を設けることに加えて、最終的な目標との関連性があり、達成可能であることなどが挙げられます。

これらに留意しながらKPIを設定していくことで、より効率的な経営体制を整えていきましょう。

ホテル・旅館におけるKPI

では、ホテルや旅館を経営する上で押さえておきたいKPIについて見ていきたいと思います。

OCC(客室稼働率)

OCCとは、「Occupancy Ratio 客室稼働率」の略で、総客室に対して販売できた客室の割合のことです。

大型連休や夏休みなどの繁忙期とそれ以外の時期とでは、OCCの平均値が大きく異なる場合もあります。
安定してホテルや旅館を運営していくためには、時期ごとに適切なOCCを設定し、それに近づけていかなければなりません。

ADR(客室平均単価)

ADRとは、「Average Daily Rate 客室平均単価」の略で、客室の総売上を販売した客室数で割ったものです。
ADRは直接ホテルや旅館の業績と関連しているので、とても重要な評価指標になってきます。

RevPAR(販売可能客室1室あたりの売上)

RevPARとは、「Revenue Per Available Room 販売可能客室1室あたりの売上」の略で、客室の総売上を販売可能客室数で割る、もしくはADRとOCCを掛けて算出したものです。
売れなかった空室も加味して導き出された値であるRevPARは、ADRと比較してホテルや旅館の経営状況を客観的に把握することができます。

MPI(マーケット浸透度指数)
MPIとは、「Market Penetration Index マーケット浸透度指数」の略で、そのホテルや旅館が市場においてどのような位置にいるのかを示したもので、OCCを市場全体の稼働率で割った割合です。
同じエリア内での比較や、競合他社との比較をする上で非常に有効な数値になってきます。

原価率

原価率と聞くと飲食店を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、ホテルや旅館においてはレストランでの原価率が重要な値になってきます。
材料費などの原価を料理の売上高で割るのが基本ですが、より正確な値を出すためには廃棄率なども正確に把握する必要があります。

顧客満足度

顧客満足度は、ホテルや旅館が今後も経営を続けていく上で最も大切な指標であると言えます。

ホテルや旅館が利益を確保していく上でカギとなってくるのが、リピーターの獲得です。
顧客満足度はリピート率とも直結しており、ひいては売上や利益と直結してくる指標となってきます。

キャンセル待ち数

キャンセル待ち数は、そのホテルや旅館の人気を表していると言うこともできます。
キャンセル待ちが多く、人気の高いホテルや旅館は、その時の景気や流行などに左右されることなく安定した利益を見込むことができるのです。

リピート率

リピート率は顧客満足度と同様に、ホテルや旅館の今後の経営に大きく関わってくる指標になってきます。
リピート率を見る際は、単に数字を見るだけでなく、顧客が再度そのホテルや旅館に宿泊している理由をしっかりと分析するようにしましょう。

CPA(1コンバージョン獲得のためにかかる費用)

CPAとは、「Cost Per Action 1コンバージョン獲得のためにかかる費用」の略で、予約や問い合わせといったお客様からのアクションを獲得するのにどのくらいのコストを要したのかなどを算出していく指標になります。

マーケティングの方法はさまざまありますが、そのホテルや旅館の客層に応じて効果的なものに絞ることで、広告や宣伝にかかる費用を見直して削減していくことができます。

まとめ

最終的な目標達成までに積み重ねていく中間指標とも言える、KPIについて解説しました。

KPIは、ホテルや旅館の経営において重要な業績の評価をする上でひとつの基準として重要になってくるものです。
KPIを効果的に設定することで、経営体制の効率化とサービスの改善を図っていきましょう!

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