食を学ぼう!楽しもう!ファームステイ・アグリツーリズムについて

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ファームステイ・アグリツーリズム

普段食べているものがどうやって作られているのか、調理前はどのような形をしているのか、知らないという方は意外と多いのではないでしょうか。

幼いころに親と八百屋さんで買い物をしたことがあるという方はなんとなく野菜の名前と本来の形が結びつくかもしれませんが、若い世代や小さな子供などは、加工されたものしか見たことがないという方も少なくないはずです。
また、農村の暮らしというのも、なかなかうかがい知ることができないものです。

本記事では、楽しく食について学ぶことができる体験型の旅行形態である、アグリツーリズムやファームステイに代表される農業観光について解説していきます。

ファームステイとは?

ファームステイとは、農家の方の家に泊まり込んで、農作業のお手伝いをさせていただくことを目的とした旅行のことで、アグリツーリズムや農業観光とも呼ばれたりするようです。

よく似た言葉に、ホームステイというものがありますが、これは言語習得や文化的交流などを目的として、一般家庭に滞在することを指すものです。

ファームステイでは、農家の周辺の自然を体感しながら、農村独特のゆったりとした時間の流れに身を任せ、普段はできないような農作業体験をすることができます。
最近では、観光客用の施設や農園を作って町おこしをしようとしている地方自治体もあるようです。

観光農園や観光牧場などは、農作業の楽しいところだけを凝縮して気軽に体験することができます。
小さな子どもと一緒に、野菜はどのようにして育てられ収穫されているのかを学んだり、畜産の工程を見学しながら動物と触れ合ったりする食育体験をするのにはうってつけと言えるでしょう。

また、ボランティアや短期アルバイトのような形で農作業をお手伝いすることもできます。
ボランティアや対価をもらってのお手伝いは、当然本格的な農作業を要求されることが多いですが、その分、よりその地域の文化に対して理解を深めることができます。

自分がファームステイをする目的に合わせて、どのようなスタイルで体験するのかを選んでいきましょう。

ファームステイを体験するメリット

ファームステイを体験するメリットは、やはり食育につながることです。

流通が複雑化する現代社会では、その食べ物のなかには何が入っているのか、本来はどのような形をしていたのか、どのような人がどのような方法で育てていたのかなどが、大変見えづらくなっています。

ファームステイを通して、そうした食物に対して、改めて感謝の気持ちを持つことができ、日々の食事に対する見方が変わってくるでしょう。
幼いうちにそういう体験をさせておくと、子どもの成長にも良い影響が及ぶはずです。

また、数日農村に滞在することで、忙殺された日々からの解放を感じることができます。
都会の暮らしでは得ることができないような、ゆったりとした時間をファームステイに求める方も多いそうです。

旅行に限らず、消費活動の全体の傾向として、「モノ」消費から「コト」消費への移り変わりが挙げられます。
日本でも、高度成長期からバブル経済の時期においては、「モノ」の大量消費が盛んでした。

しかし、経済が成熟し人々が「モノ」消費では満足できなくなると、それに取って代わるように、体験を重視する消費形態である「コト」消費が主流になってきました。
特に観光に特化したお金を支払って体験する形のファームステイは、そうした「コト」消費の顕著な例として挙げられるのではないでしょうか。

ファームステイと地域社会

観光型のファームステイは、農家の方からすれば、商品用の作物の畑とは別の農園を用意しなければならず、あまり効率的なビジネスとは言えないかもしれません。
ではなぜ、ファームステイは農家や地域社会にも利点があると言えるのでしょうか。

まず、農村地帯の問題として、農作物以外の収入源に乏しいことが挙げられます。
地域社会を成り立たせるための収入源として、何かしらの観光資源を作ろうとするのは自然な流れです。
そこで農産物を生産する過程自体を観光資源としてしまおうという考えが生まれたようです。

次に挙げられるのは、観光農園などは比較的「コト」消費から「モノ」消費につながりやすいと言えるからでしょう。
農業体験をする作物は、多くの場合その土地の特産品と言えるものです。
実際に収穫や栽培過程の体験をすると、自然とその完成形である作物を買い求めたいという消費欲求が生まれます。
地域の特産品の消費を促し、その知名度を高めるのにも、ファームステイは有効であると言えるでしょう。

また、ボランティアや短期アルバイトの働き手も地方の農村は求めています。
農家の後継ぎ問題や人手不足は深刻です。
「繁忙期だけ」というような短期間であっても、労働力が増えることは農家にとってありがたいことであると言えます。

また、最近は地方の会社勤めから農家へと転身する若者も増えています。
そのきっかけづくりとして、また準備やインターンとしてもファームステイは有効です。

まとめ

農業観光について解説しました。

お子さんの食育に何か特別なことをしてあげたい方、農作業について知りたい方、農業に興味のある方など、ファームステイを体験してみたいという方は、ぜひこの記事をきっかけとして挑戦してみてください。

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