いまさら聞けない!BtoB、BtoCとは?

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BtoB BtoC

よくニュースなどでBtoBやBtoCといった言葉を耳にする機会があるかと思いますが、それぞれどのような意味で使われているのかよく理解できていないという方も多いのではないでしょうか。

近年、特にIT分野の急速な発達を受けて、一般消費者をターゲットにした事業形態ではなく、企業をターゲットとして専門的な分野の処理や作成などをビジネスにして成功している会社が増えてきています。

本記事では、BtoB、BtoCのそれぞれの特徴を見ていきながら、旅行業界における事業形態の多様化について見ていきましょう。

BtoB、BtoCの違い

そもそもBtoB、BtoCとは何を表した言葉なのでしょうか。

企業の事業形態は、何を顧客としてターゲットに据えるのかによって2種類に分類することができます。

まずひとつめは、一般の消費者を対象に展開しているビジネスです。
これを軸にしている企業としては、皆さんが「企業」や「会社」と聞いて思い浮かべる、自動車会社、食品会社、服飾会社、鉄道会社などがその代表にあたります。

もうひとつは、一般の消費者ではなく企業を対象に展開しているビジネスです。
この手のビジネスを軸にしている企業は、普段あまり皆さんの目に触れることがないので社名を聞いたことがないものも多いかもしれませんが、こういった企業が存在しなければあらゆるビジネスが立ち行かなくなってしまいます。
工業用素材を取り扱っている会社、部品会社、IT関連の会社などがその代表に当たります。

BtoBやBtoCはあくまでビジネスの形態を区別する呼び方であり、同じ会社のなかでどちらの事業も積極的に展開しているようなところもあります。
それぞれの長所と短所をうまく捉えながら、自社のビジネスの在り方について考えていきたいところです。

BtoBとは?

BtoBとは、企業を顧客としてターゲットに据えるビジネス形態のことです。
工業系の下請け企業全般がこれに当てはまりますが、近年ではハードの面だけでなく、システムやアプリケーションの開発などのソフトの面を請け負っている企業も増えてきています。

旅行業界では、旅行代理店を通じて宿泊予約を行うという形態から、インターネット上で個人が直接宿泊予約を行うという形態に変わりつつあります。

大手宿泊予約サイトを介して行うというケースもありますが、ホテルや旅館がそれぞれ独自の宿泊予約サイトを持っているということも少なくはありません。

自社の宿泊予約サイトを作成しようと思っても、ホテルや旅館には宿泊予約を行うためのシステムを作成する技術やノウハウを持った従業員がいない場合がほとんどです。

そんな時に、ASP(Application Service Provider)企業にサイト作りを依頼し、専門の知識や技術を持った方にシステムを作ってもらうことが一般的です。
このASP企業もまたBtoB事業を軸に展開している企業のひとつで、その需要は益々増えていくことでしょう。

BtoBのメリット・デメリット

BtoBのメリットとしては、市場規模が比較的大きく動向も安定していることが挙げられます。
BtoBの市場規模は、BtoCの市場規模の3倍にも上るとされており、また一件一件の取引単価も高額です。

そのためハイリスクハイリターンとも言えますし、企業間の取引であるので成立するまでに長い期間を要することもありますが、いったん取引が成立してしまえば、BtoCのように市場のトレンドに常に目を光らせる必要もなく、安定して取引を行うことができます。

ただ、ひとつの取引先を失ったときのダメージが大きく、BtoC事業に偏ってしまうと社名が周知されにくくなるのがデメリットです。

BtoCとは?

BtoCとは、企業ではなく一般の消費者を顧客としてターゲットに据えるビジネス形態のことです。
私たちが普段見聞きしてなじみのある企業はたいていこのBtoC事業を軸に展開している企業です。

また、BtoC事業でも法人向けに大量に出荷する場合には、BtoBになることもあります。
最近では、企業からインターネット通販などで直接消費者に商品を提供する場合もありますが、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売店、大手通販サイトなどを通じて出荷する場合には、BtoBtoCと呼ばれたりすることもあります。

ホテルや旅館といった宿泊業は、このBtoC事業を軸に展開していることが多いです。

BtoCのメリット・デメリット

BtoCのメリットとしては、消費者と直接かかわることが多いので、需要の移り変わりやトレンドについての情報をいち早く手に入れることができるところが挙げられるでしょう。

消費者の動向に敏感になることで、より「売れる」商品を開発していくことができます。
また、BtoBよりも単価が低いため、購買の意思決定までの時間が比較的短くなることから、すばやくフィードバックが返ってきます。

デメリットとしては、メリットの裏返しにもなりますが、常に消費者の動向に目を光らせておく必要があることです。
BtoBと違って、BtoCの場合の顧客は必ずしも合理的な理由から購買の意思決定を下しているわけではありません。
顧客が何を基準に消費行動をとっているのかは、時代の流れによっても大きく変わってきます。

旅行業界においても、インバウンド需要の拡大や団体旅行から個人旅行への移り変わりなど、常にお客様の傾向をチェックし続けなければなりません。

まとめ

BtoB、BtoCについて、用語の意味とそれぞれの事業形態の特徴について解説しました。

消費形態の多様化に伴って、今後ビジネスのスタイルも多様化していくことが予想されます。
顧客とするターゲットを見極めるためにも、市場の様子やそのなかでの自社の立ち位置について今一度見直してみてはいかがでしょうか。

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