東京の近郊にある埼玉県は、その立地と交通アクセスの良さからベッドタウンのイメージが強いですが、実は歴史も、文化も、自然も、さまざまな魅力にあふれた場所です。
都心の近くだからこそ、気軽に訪れて、観光を楽しむことができます。
日帰りでも、泊りがけでも、旅行しやすい埼玉県。
本記事では、埼玉県の主な観光スポットをご紹介していきたいと思います。
埼玉県の魅力
まずは埼玉県の魅力を探ってみましょう。
埼玉県の魅力は、何と言っても都心からの近さ。
東京駅から30分~1時間ほどでついてしまいます。
通勤・通学はもちろん、気になる観光スポットにピンポイントで日帰り旅行することもでき、とても魅力的です。
また、古くからの関東の要所であり、さまざまな豪族や戦国武将がこの地を巡って争いました。
江戸時代に入ると、中山道の宿場町を中心に栄え、その街並みの一部は現在も残っています。
明治時代の実業家で、新札のデザインにも選ばれた渋沢栄一も、埼玉県の出身です。
また埼玉県は航空発祥の地としても知られ、毎年航空自衛隊入間基地で行われる「入間航空祭」では、「ブルーインパルス」の曲芸飛行を見ることができます。
歴史や文化だけでなく、自然も豊富で、特に「日本の滝百選」にも選ばれている「丸神の滝」が有名です。
このように、埼玉は東京にも勝るとも劣らない、魅力的な場所なのです。
本記事では、埼玉県を、秩父エリア、県央エリア、県北エリア、県東エリア、県西エリアの5つに分けて、観光スポットを見ていきます。
秩父エリア
まずは自然豊かな秩父エリアから。
都心からは少し離れてしまいますが、それでも1時間半ほどで着いてしまいます。
天然記念物保護区域でもある「長瀞(ながとろ)渓谷」は、川下りや登山を通じて、自然を身近に感じることができます。
宝登山(ほうどさん)は、徒歩はもちろん、ロープウェイで登ることも可能で、山頂に「宝登山小動物園」があり、猿やうさぎなどの小さな動物を中心にさまざまな動物と触れ合うことができる、家族連れにも人気の観光スポットです。
ヤマトタケルにゆかりがあると言われている「宝登山神社」は、「みそぎの泉」をはじめ、古代ロマンにあふれた場所になっています。
秩父はSLも有名で、「SLパレオエクスプレス」では今も現役でSLが走っています。
秩父東部にある「羊山公園」では、四季折々の花々が咲き誇り、かわいらしい羊とも触れ合うことができ、子どもに大人気の観光スポットです。
冬の秩父の新名所、美しい氷柱のオブジェを見ることができる「三十槌の氷柱」は、数年前から話題になっており、夜間はライトアップも楽しめます。
県央エリア
県庁所在地・さいたま市を中心とした県央エリア。
埼玉県の定番観光スポットである「鉄道博物館 THE RAILWAY MUSEUM」通称「てっぱく」が有名です。
明治時代から現在まで、日本の鉄道史を貴重な資料を交えながら紹介しています。
残された写真などをもとに当時の車内を再現した「情景再現」は、鉄道に詳しくない人でも思わず興奮してしまうはず。
ミニ新幹線やミニ電車、さらに5種類の運転シミュレーターなど、子どもから大人まで楽しめる仕掛けが盛りだくさん。
館内にある食堂では、食堂車で提供していたメニューを実際に食べることもできます。
駅弁も購入可能です。
また、埼玉県は盆栽でも有名で、さいたま市内には、大小さまざまな盆栽を展示した「大宮盆栽美術館」があり、世界中からマニアが訪れる聖地となっています。
県北エリア
「ムーミンパーク」や「トトロの森」などがある県北エリア。
城下町川越は、当時の街並みを色濃く残した、魅力ある街並みが広がっています。
いわゆる渡来人と呼ばれる人たちが暮らした「高麗群」の主張である「高麗若光」の子孫が代々守り継いでいる「高麗神社」は、独特な雰囲気が漂うパワースポット。
曼殊沙華の名所としても知られる「巾着田」は、シーズンになると大変混雑するため、早めに計画を立てて観光しましょう。
県東エリア
史跡名勝が数多くある県東エリア。
映画「のぼうの城」の舞台となった「忍城(水城公園)」は、活では関東七名城とも言われ、石田三成が水攻めを失敗したお城として有名です。
もともとは東日本に多く見受けられる土塁が張り巡らされた連郭式平山城で、現在は御三階櫓が再建されています。
美しい蓮の花が咲く「古代蓮の里」は、まるで極楽浄土のような美しく幻想的な空間が広がっています。
「さきたま古墳公園」は、「さきたま古墳群」とも呼ばれ、古代に埼玉県が栄えた証が見て取れます。
県西エリア
どこか懐かしいような街並みが広がる県西エリア。
冒頭でもご紹介したように、渋沢栄一の故郷でもあります。
東日本最古の農業用重力式コンクリートダムで、国の登録有形文化財にも登録されている「間瀬湖」や、季節の山の花々が美しい「中間平緑地公園」、桜が狂い咲く「熊谷桜堤」など、自然豊かな風景が広がっています。
また、深谷市はレンガの町として知られ、東京駅を模して造られた深谷駅は、深谷のシンボルとなっています。
「旧煉瓦製造施設」は、レトロな建物の中に、まちやレンガについての解説資料が展示されている、渋沢栄一ゆかりの観光スポットです。
まとめ
埼玉県の観光スポットについてご紹介しました。
都心から気軽に行けるところばかりですので、ぜひ旅行してみてください。