駿河湾と浜名湖の恵み!静岡県の食文化・ご当地グルメ

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駿河湾と浜名湖の恵み 静岡県の食文化・ご当地グルメ

太平洋に面し、山梨県との県境には富士山を有する静岡県。

海で獲れる魚介類や山間部の山の幸はもちろん、浜名湖でのウナギの養殖も有名です。
また、全国有数のメロンの産地でもあり、県内にはメロンスイーツを楽しめるお店が点在しています。

日本で三番目に大きい名古屋の都市圏に近く、東京や大阪からも新幹線を使えば大変アクセスが良いことから、旅行しやすい場所にある静岡県。

本記事では、旅行や出張で静岡県に訪れた際にはぜひとも食べておきたいご当地グルメや郷土料理を、その食文化とともにご紹介していきたいと思います。

歴史ある豊かな食文化

遠州灘、駿河湾、相模灘の海岸に囲まれた南側と、富士山をはじめとした3000メートル級の山々に囲まれた北側。
両方の自然に恵まれた静岡県は、徳川家康ゆかりの地であり、江戸時代に入ってからもエリートたちが治めた地であることも影響しているのか、非常に豊かな食文化が育まれてきました。

比較的温暖な海洋性気候を持ち、はっきりと四季の変化を感じることができる静岡県では、漁業だけでなくお茶や果物、野菜の栽培も盛ん。

東西文化が交わり、多彩な味覚を持つ土地としても知られています。

ここでは静岡県を、中部エリア、西部エリア、東部・伊豆エリアの3つに分けて見ていきたいと思います。

中部エリア

まずは、県庁所在地である静岡市や、漁業で有名な焼津市を含む中部エリアから。

清水港、焼津港で水揚げされるマグロやカツオ、由比港のサクラエビ、用宗港のシラスなどは全国的に有名。
県内の各地に新鮮な魚介を扱ったお店があります。
お刺身やお寿司以外にも、「海鮮丼」、「マグロ丼」、「しらす丼」などという形で、手軽に食べられるように提供しているお店が多いです。

静岡県ではんぺんと言えば、これらの漁港で獲れたサバ、アジ、イワシなどのすり身で作られた「黒はんぺん」で、フライなどの形で県民に親しまれています。

静岡市のおでん街・横丁でいただくことができる「静岡おでん」は、牛筋を煮込んだ黒っぽい出汁にこの「黒はんぺん」などを入れた県の名物料理。
焼津にはカツオが入った「焼津おでん」もあります。

サクラエビはかき揚げにしていただくと絶品です。

「ながらみ」というサザエに似た貝を塩ゆでにして提供している居酒屋もあります。
サザエよりも苦みが少なくて食べやすいのが特徴で、昔は子どものおやつとして食べられていたそうです。

手軽に食べられるおやつの中では、「安倍川もち」が非常に有名。
茹でた餅にきなこをまぶしたもので、家庭内でも親しまれているほか、安倍川沿いには「安部川もち」を提供するお店がたくさんあります。

西部エリア

続いては工業が盛んな西部エリア。
マツダ、ヤマハ、ホンダ、トヨタなどの自動車やバイクの工場が立ち並び、ヤマハやカワイなどの楽器の製造でも有名です。

淡水と海水が混じった汽水湖である浜名湖では、ウナギやカキ、海苔の養殖が盛ん。
なかでもふっくらとして脂がのった「浜名湖うなぎ」は旅行者からも非常に人気で、県内各地でいただくことができます。
うな丼やうな重だけでなくお店によっては、ひつまぶし、お茶漬け、う巻き、骨せんべい、刺身など、幅広いメニューが提供されているそうです。

また、かつて袋井宿の朝食で出されていたという「たまごふわふわ」を地域振興のために復活させようという動きが起こったそうで、袋井市では「たまごふわふわ」やそれに関連したふわふわの卵料理を扱ったお店が数多くあります。
江戸時代の文献にあるレシピを忠実に再現した「たまごふわふわ」は、沸騰させた出汁に溶き卵を加えて蒸した料理。
その名前の通りふわふわとしていて優しい味わいです。

大正時代から餃子が食べられていたという浜松では「浜松餃子」が有名。
比較的あっさりとしているのが特徴で、いくつも食べることができる餃子です。

東部・伊豆エリア

さいごは伊豆半島や富士山を含む東部・伊豆エリア。
海と山の豊かな自然に囲まれており、温泉や幕末・明治時代の産業遺産などもあるため、観光客に人気のエリアです。

函南町丹那地区では酪農が盛んで、乳製品も販売されています。

伊豆地域は漁業が盛んで金目鯛や伊勢海老が有名で、ほかにもマグロ、サバ、アジ、サザエなど、このエリアも新鮮な魚介類が豊富です。
少しクセのある金目鯛は、煮付けにしていただくのが定番。
伊勢海老は塩ゆでや味噌煮が一般的です。

山芋や自然薯を練り込んで打ったそばを鶏ガラベースの出汁にニンジン、シイタケ、鶏肉を入れて煮込んだつゆをかけて食べる「御厨そば」はお祝い事などで食べる行事食。

ワサビが有名な河津町では、「ワサビ丼」が名物。
おかかがのった白ご飯にすりおろしたワサビと醤油をかけていただくシンプルな料理で、ワサビが新鮮であるからこそ、辛味だけではない本来の香りを楽しむことができます。

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