新幹線や飛行機などの移動の時間も楽しみがたくさんある旅行ですが、長距離の移動に付き物なのが乗り物酔いです。
乗り物酔いの薬はよく見かけますが、どれが自分に合った薬なのかわからないという方もいらっしゃるかと思いますし、あまり酔い止めの効果を得ることが出来なかった経験があるという方もいるかと思います。
本記事では、乗り物酔いを防ぐためにはどうすれば良いのか、また乗り物酔いをしてしまった際にはどのように対処していけば良いのかについて解説していきます。
旅行と乗り物酔い
旅行では、普段は乗り物酔いをしないという方でも、環境の変化やその時のコンディションなどによっては乗り物酔いをしてしまう場合があります。
また、飛行機や船など、普段はあまり乗ることがないような乗り物では、特に乗り物酔いが心配されます。
乗り物酔いは、「動揺病」とも呼ばれ、乗り物での移動中に気分が悪くなり、ひどいときには吐き気に襲われるというものです。
乗り物酔いと言えば船、電車、車、バスなどを想起するという方が多いかと思いますが、実は宇宙飛行士の方も「宇宙酔い」と呼ばれる乗り物酔いに悩まされる場合があるそうです。
乗り物酔いの主な原因は、目や耳から得られる情報が不規則であり、自律神経のバランスが乱れることであると言われています。
特に旅行中に乗り物酔いをしやすくなってしまう原因としては、前日に興奮などであまり眠れなくなってしまうことや、二日酔い、過度な飲食などが挙げられるでしょう。
つい普段とは大きく異なる生活習慣をしてしまう旅行中ですが、できるだけ健康的な生活を心がけることが乗り物酔いを予防することへとつながるのです。
乗り物酔いをしないためには?
まずは、乗り物酔いを予防するためにはどのようなことをすれば良いのかについて見ていきましょう。
十分な睡眠をとる
まずは、十分な睡眠をとるようにしましょう。
寝不足は乗り物酔いだけでなく、あらゆる体調不良を引き起こしてしまいます。
旅行中は興奮や不安などのさまざまな要因から寝不足に陥ってしまいがちですが、瞼を閉じて横になるだけでも良いので、なるべく十分な睡眠をとるようにしましょう。
乗車前・乗車中の食事について気を付ける
乗車前や乗車中の食事についても注意しなければなりません。
空腹や過度な満腹は乗り物酔いの原因となってしまいます。
食欲がなくてもできるだけ何か口に入れるようにし、食べすぎに気を付けて腹八分目を心がけるようにしましょう。
また、乗車中の飲食も気分が悪くなる原因となることがあります。
不安要素を取り除く
乗り物酔いには、精神状況が大きく関連してきます。
「乗り物酔いをするかもしれない」という不安を取り除くために、周囲の人と会話をして気を紛らわせたり、酔い止めを飲んで安心できるようにしましょう。
厚着や締め付けるような服装は避ける
のぼせることや体の締め付けも乗り物酔いの原因のひとつです。
着脱が可能で、かつ過度な締め付けを避けるような服装を心がけましょう。
乗り物では座っていることが多いため、ベルトの締めすぎなどには要注意です。
車内ではなるべく遠くを見るようにする・眠る
車内での過ごし方としては、まず遠くのほうの車窓を眺めるようにし、乗り物酔いへの不安が募る場合は眠ってしまうのも良いでしょう。
スマートフォンや文庫本など、手元を長時間注視することは避けましょう。
また、眠ってしまうと乗り物酔いをする確率は大幅に減少します。
進行方向が見える位置に座る
乗り物酔いは視覚と実際の体の動きのギャップから起こるため、進行方向と反対の方向を向いてしまうと酔いやすくなってしまいます。
新幹線などでは進行方向が見える向きに座るようにしましょう。
また、飛行機では機体の真ん中よりもやや前方、船では後方の海面に近いところ、バスは前輪と後輪のちょうど真ん中が酔いづらいと言われています。
リラックスできる姿勢になる
乗り物酔いを防ぐためにはリラックスできる体勢でいることも重要です。
座席を倒すことができる場合はリクライニングし、また心をリラックスさせることができるように好きな音楽を聴くことも効果的です。
空気の入れ替えをする
バスやレンタカーではその独特のにおいに酔ってしまうことがあります。
可能であれば窓を開けて空気の入れ替えをしましょう。
乗り物酔いをしてしまった際の対処法
さいごに、乗り物酔いをしてしまった際の対処法についていくつか挙げておきます。
衣服を緩める
衣服の締め付けが気分が悪くなってしまう原因であるということで、ベルトなどを緩めると症状が改善することがあります。
気分を変える
窓を開けて新鮮な空気を入れたり、会話をして気分を変えたりすることで、乗り物酔いが緩和する場合があります。
頭を冷やす
のぼせることが乗り物酔いに繋がることもあるので、氷などで頭を冷やすと気分が良くなることがあります。
ツボを押さえる
乗り物酔いを防いだり改善させたりするツボもあります。
親指の第一関節を押してみると乗り物酔いが緩和されることもあるようです。
まとめ
乗り物酔いの予防法と対処法について解説しました。
旅行が憂鬱になってしまう乗り物酔いですが、体調や環境に気を付けて快適な移動を楽しみましょう。