ホテルには、宿泊する以外にも「デイユース」と呼ばれる利用方法があります。
日中に数時間だけ客室で滞在ができるというものです。
本記事では、デイユースとはどういうものなのか、どのようなメリットがあるのかについて見ていきます。
デイユースとは？
デイユースとは、宿泊しないでホテルの客室を利用するプランのことです。
さらに、普通の宿泊の約半額で部屋を貸し切ることができるのも特徴の一つです。
温泉街にあるホテルのデイユースにはお食事がついていたり温泉に入ることができたりするので、手ごろな価格でそのホテルの雰囲気を味わうことができます。
また、ワーキングスペースなどと違い完全なプライベート空間を確保でき、ベッドやシャワーも使えます。
もちろんWi-Fiにもつなぐことができるので、さまざまな用途で利用することができるでしょう。
ホテルによっては出前やルームサービスを取ることができます。
デイユースのメリット
デイユースのメリットとしては、先ほども述べましたが、まず利用料金の手ごろさが挙げられます。
宿泊するよりも低価格であるのはもちろんですが、利用時間やプランによっては貸会議室やカラオケルーム、漫画喫茶、ネットカフェなどよりも安くつくことがあります。
また、宿泊利用時と同様予約をすることができるので、順番待ちをする必要がありません。
前もって予約しておけばスムーズに利用することができます。
また、デイユースのプランを提供しているホテルはビジネスホテルなどのターミナル駅周辺のホテルが多いので、大変交通の便が良いです。
迷わずにたどり着くことができ、スムーズに帰ることができるのもメリットのひとつと言えるのではないでしょうか。
完全な個室でくつろぐことができるのも大きな魅力です。
くつろぐだけでなく、ここぞというときに周りの目を気にせず集中できる空間というのはそうありません。
おうちでは集中できないな、と思ったときに利用するのもいいかもしれません。
利用例
ホテルのデイユースでは、宿泊利用時と同じく貸切ったお部屋の中でなら基本的に何をしても構いません。
ここでは、ホテルのデイユースだからこそできる利用方法をいくつか見ていきましょう。
テレワーキング
Wi-Fiやコンセントが完備してあり、机もあるホテルのお部屋ではテレワークなどの在宅仕事が可能です。
おうちにいてはお子さんやペットなどが気になって集中できない方や静かなところでオンライン会議などに参加しなくてはならない方にもホテルのデイユースはおすすめです。
お部屋に机が置いていない場合でも、フロントに話せば机を運んできてくれる場合があります。
仮眠・休憩
ホテルのお部屋にはベッドもお風呂もあるので、仮眠や休憩にもお勧めです。
次の移動までの空き時間や飛行機や新幹線を待つ時間にゆったりと過ごすという目的でも利用することができるでしょう。
早朝から予定が入っていたときに、空き時間で少し仮眠がとりたい場合もあるでしょう。
ホテルのお部屋はネットカフェや漫画喫茶のように騒がしくないので、落ち着いた環境で仮眠が取れます。
体調不良
コロナ禍で病床が足りず、ホテルでの隔離療養をせざるを得ない方もたくさんいました。
宿泊での療養という感染症や重病だけでなく、熱中症など、突然の体調不良にもホテルのデイユースが利用できます。
スタッフに言えば氷などの冷やすものを用意してもらえることもあります。
少し休憩して体調が改善すればそれに越したことはありませんが、改善しない、あるいは悪化するようなら、最寄りの医療機関で診療してもらいましょう。
女子会
「ホテル女子会」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
女子会など、複数人で集まって羽目を外す場合、どうしても場所に困ってしまいます。
誰かの家で行うというのが難しい場合が割と多いのです。
そんな時に、ホテルのデイユースを利用してみるのもひとつの手です。
誰が場所を負担するのか、という問題も解決でき、ホテルの非日常な雰囲気も味わえます。
ルームサービスで普段は口にしないようなおしゃれでおいしいものを頼むと大いに盛り上がることでしょう。
おうちでは集中しづらい時
仕事や勉強をおうちでする際、どうしても集中できないこともあるでしょう。
そういう時に、気分転換にホテルのデイユースを利用するのはどうでしょうか。
場所を変えるだけでも格段に集中でできるようになり、作業効率もアップします。
日帰り観光など
日帰り観光や出張時の休憩にもホテルのデイユースは利用できます。
宿泊まではせずとも、長距離の移動で疲れたときに、ホテルのお部屋で一息入れるのです。
急に天候が崩れて立ち往生してしまった際に使うのもいいかもしれません。
利用時に気を付けておきたいこと
デイユースは宿泊利用と同じくホテルを予約して部屋を借りるというプランです。
そのため、気をつけておかなければならない点がいくつかあります。
事前に予約を入れておく
デイユースとはいえホテルのお部屋を利用するので、原則事前に予約を入れておきましょう。
予約なしの飛び入りで利用することができることもありますが、時期や時間帯によってはお部屋に空きがないこともあります。
基本的なマナーは守る
共有スペースでは騒がない、ホテルの備品は大切に使うなど、基本的なマナーは宿泊利用時と同じです。
仮眠をとっている方もいるので、周囲の迷惑にならないように注意して過ごすようにましましょう。
プランの内容を事前に確認しておく
ホテルやプラン内容によっては、宿泊利用とデイユースではお部屋や備え付けのアメニティが異なる場合があります。
予約を取るときにサービスの内容を確認しておきましょう。
まとめ
ホテルのデイユースについて解説しました。
デイユースには各人に合わせてさまざまな利用方法や利用目的があるかと思います。
利用したことがないという方も、これを機に一度利用してみてはいかがでしょうか。
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