近年、おうち時間の増加や一人暮らし世帯の増加など、さまざまな要因から、ペットを飼い始める人が増えてきているようです。
家族の一員と言っても良いくらいに大切な存在であるペットですが、長期間家を空ける場合、特に旅行などの時には苦労することも多いかと思います。
友人や親戚、ペットホテルなどに預けるという方もいらっしゃるかもしれませんが、できればペットとも一緒に旅行を楽しみたいと思うはずです。
本記事では、ペットと一緒に旅行をすることや、ペットと一緒に旅行をすることができる環境を整えていくための取り組みである、ペットツーリズムについて解説していきたいと思います。
ペットツーリズムとは?
ペットを飼っていて、ペットと触れ合う時間が何よりも大切なものであると考えている人も多いのではないでしょうか。
ですが、旅行をするときは、多くの場合ペットを同伴することはできず、誰かに預けるしかありませんでした。
しかし近年、動物と人が共生できる世の中を作るという取り組みの一環として、ペットと一緒に宿泊、食事、レジャーなどを楽しむことができるというサービスが広がりを見せています。
こうした、ペットとも旅行を楽しむことができるような環境を整備していく取り組みや、飼い主がペットを連れて歩くことで、改めてマナーや何かあった時の対応の仕方などを学んでいくということを、ペットツーリズムと呼んでいるのです。
ペットと旅行をするには、もちろん施設側の配慮も必要不可欠ですが、飼い主のマナーも問われます。
ほかのペットや飼い主の方、そして動物が苦手であったり、アレルギーがあったりするような人にも配慮しなければなりません。
また、いつもと環境が大きく異なる旅行先では、ペットの体調がすぐに崩れてしまってもおかしくはありません。
何かトラブルがあった時の対処法を知ることで、災害時などの緊急の際の対応について学ぶことができます。
このように、ペットツーリズムは、ペットを飼っている人、ペットを飼っていない人、受け入れる施設側のスタッフなど、さまざまな人や動物が互いを理解するきっかけとしても注目されているのです。
ペットとの旅行に欠かせない持ち物
いくらホテルや旅館に設備が整っていたとしても、飼い主が自分で用意しなければならないものはたくさんあります。
ここでは、ペットと旅行する際に欠かせない持ち物について見ていきましょう。
ケージ
移動の最中やホテルや旅館の共用スペースでは、周囲のほかのお客さんとの兼ね合いから、ペットはケージに入れておかなければならないことも多いです。
狭い空間に閉じ込められるのはペットのストレスに繋がってしまうので、なるべく広々とした過ごしやすいものを選んであげてください。
リード・首輪
ペットが勝手にどこかへ行ってしまわないように、リードや首輪を持って行って付けてあげることも必須です。
ドックランなどの自由に動き回っても支障のない場所ではもちろん外しても大丈夫ですが、周りに迷惑がかかる場合や、見失うかもしれない場合などには必ず首輪をしておきましょう。
タオルケット・おもちゃなど
旅行先は普段生活している家などとは大きく環境が異なりますから、それによってペットが不安になってストレスを抱えてしまったり、場合によっては体調を崩してしまったりする場合もあります。
普段から使用しているタオルケットやおもちゃなどを持って行っておくと、ペットに少しでも安心感を与えてあげることができます。
トイレシーツ・トイレ
トイレトレーニングを済ませているペットでも、環境の変化によって粗相をしてしまう場合があります。
トイレに失敗しても周りを汚してしまわないように、トイレセットなどを持参しましょう。
フード・おやつ・水
言わずもがなではありますが、フード、おやつ、水なども用意しておきましょう。
その際、ペットが食べなれているものが望ましいです。
着替え・パンツ
特に犬の場合は、マーキングなどをしてしまったときのために、着替えやパンツも用意しておくと安心です。
常備薬
ペットが体調を崩してしまっても、ホテルや旅館のすぐ近くに動物病院があるとは限りません。
常備薬を持参しておくことで、もしもの際に備えておきましょう。
ワクチンの接種証明書・鑑札
ペットの同伴を受け入れているホテルや旅館でも、予防接種の接種履歴が確認できるものを提示できない場合は宿泊を断るところが多いです。
ワクチンの接種証明書なども忘れず準備しておきましょう。
エチケット袋
ペットが屋外で粗相をしてしまったときのために、エチケット袋を必ず持って起きましょう。
旅行の時だけでなく、普段の散歩やお出かけの際にも必須のマナーです。
まとめ
ペットツーリズムとはどのようなものであるのか、また飼い主としては旅行の最中や持ち物に関してはどのような部分に気を付ければ良いのかについて解説しました。
ペットを飼っている人も、ペットを飼っていない人も、お互いが気持ちよく過ごすことができるように、気遣いを忘れないようにしつつ、愛するペットとの素敵な思い出をたくさん作ってください。