泊りがけで旅行や出張に行くとき、現地で不自由のないように持っていけるものは持っていきたいですが、一方で移動中に持ち運ぶことを考えると、できるだけコンパクトにまとめたいものです。
どれが必要でどれは持っていかなくてもいいのか、その取捨選択に頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、旅行や出張の前にスムーズに荷造りを進めるためのポイントをご紹介します。
荷造りの基本
荷造りで重要なことは、必ず持っていかなければならないものをリストアップし、可能ならば持っていきたいものの優先順位をつけることです。
旅行や出張で遠出をする際にまず必要なものは、財布とスマートフォンです。
今の時代スマートフォンはどこに行くにも何をするにも欠かせないものになっています。
ホテルや航空券の予約情報などもスマートフォンに送られてくることが多いので、忘れるとどうすることもできません。
また、財布は中身にも注意が必要です。
現金だけ、クレジットカードだけというのは少し心もとないです。
キャッシュレス化が進んできたとはいえ、まだ現金での決済しか対応していないところもありますし、逆にクレジットカードやバーコードでの決済しか対応していないところもあります。
海外に行く際は、パスポートも必須です。
日本はパスポートだけで渡海できる国も多いですが、ビザや渡海証明書が必要な国はそれらも忘れずに持っていきましょう。
また、外貨への両替は現金よりもクレジットカードの方が、手数料が安くつくことが多いです。
現金を大量に持ち歩くよりもスリや盗難のリスクを抑えられるので、海外旅行では少額の現金とクレジットカードを荷物にいれておくことをお勧めします。
これら以外にも着替えや化粧品や防寒具、赤ちゃん連れならおむつも必要でしょう。
何泊する予定なのか、現地で何をするのか、荷物を持ってどのくらい移動するのかを考慮したうえで、過不足なく荷造りをする必要があります。
着替え
着替えは荷物の中でも最も場所を取るものでしょう。
しかし、冬であっても汗をかいたりするので、下着などを持って行かないわけにはいきません。
長期間の滞在であれば3セットほど着替えを用意して、現地のコインランドリーを利用したりホテルのフロントに頼んで洗濯をしてもらうようにしたりすると荷物を減らすことができます。
ただし、海外では日本ほど水を自由に使うことができない国もあります。
そういった場合は日数分かもしくは1週間分程度の着替えを持っていくようにしましょう。
1泊だけなら、上の服の替えだけを持っていって下の服は同じものを着るという手もあります。
上の服さえ変えてしまえば全体の雰囲気も大きく変わるので、案外周りには下の服が同じものであると気づかれにくいものです。
連泊の場合でも、下の服は2着くらいにして上の服だけを変えるようにすると少し荷物が減ります。
また、服を詰める際は畳むのではなくくるくると丸める方がかさばりにくいです。
荷物をスーツケースに入れる場合は、ぎゅうぎゅうに詰めるのではなく、片側を開けておくようにしましょう。
お土産など途中で増えた荷物が入らなくなってしまいます。
ボストンバックの場合も容量にすこし余裕を持たせて荷造りをするのが望ましいです。
小さく折りたためるかばんなどを荷物に入れておくと安心でしょう。
化粧品などの液体・粉末や小物
ホテルに泊まるとアメニティなどでシャンプーやボディーソープは手に入りますが、それらにこだわりのある場合や、化粧品の類は持参する必要があります。
液体や粉末の類を荷造りする際は、密閉のできる袋に入れておくことをおすすめします。
容器から中身がこぼれても周りの荷物に被害を出さないようにするためです。
1つの袋にまとめることで荷造りもやりやすくなります。
また、ピアスやイヤリング、ネックレスといったアクセサリー類や小物は、1セットごとに小さな袋に入れて、それらをまとめて巾着などにいれておくと良いでしょう。
荷物の中でバラバラになってしまうことを防ぐことができます。
また、国際線の飛行機に乗るときには、検査の際に、100ml以下の容器に入った液体は1L以下の密閉できる袋に入れる必要があることを覚えておきましょう。
季節に応じた荷造り
暑さ寒さによっても、カバンに詰めるものは変わってきます。
防寒具としてウールなどでできたコートを持っていくのか、それともダウンジャケットを持っていくのか悩むところですが、持ち運びの観点から行くとダウンジャケットを持っていくことをおすすめします。
デザイン性を重視したコートはかさばりますが、ダウインジャケットは小さく丸めて圧縮し、ポーチなどに収納できるからです。
暑い季節ならば汗を拭くものや熱中症対策のものが必要です。
ハンカチだけでは心もとないので、スポーツタオルなどを準備しておくといいでしょう。
熱中症対策としては、水分は現地で調達するとして、塩味の飴などを持っておくと安心です。
水筒は蒸し暑く増殖しやすい季節では食中毒などの原因にもなるので、できるだけその都度ペットボトル飲料を買うことをおすすめします。
春や秋は花粉症の季節です。
マスクやメガネ、常備薬など、必要な方は万全の備えをしておきましょう。
あると便利なもの
最後に、必需品ではありませんがあると便利なものをご紹介します。
ポケットWi-Fi
特に海外旅行では通信費だけで1日数千円もかかってしまうことがあります。
国内でもWi-Fiがないところや通信環境の悪いところはあるので、あると通信費の節約になります。
ごみ袋
テロなどへの警戒から、昨今はめっきりごみ箱が減ってしまいました。
ごみはその辺に捨てるのではなく、持ち帰るようにしましょう。
余分の着替え
1泊だけの旅行で、荷物に余裕があるのなら余分の着替えを持っていくといいでしょう。
雨に濡れた時でも安心です。
暇つぶしができるもの
飛行機などの移動時間は長く、特に一人旅だと手持無沙汰になってしまいます。
小説や漫画など時間をつぶせるものがあると移動時間も楽しく過ごせます。
また、動画配信サービスの会員になってあらかじめ動画をダウンロードしておくと、機内でも視聴することができます。
まとめ
旅行や出張の際の荷造りについて解説しました。
荷造りをしながら旅の工程に思いをはせるのも、旅行の醍醐味と言えますね。