ホテルや旅館をインターネットで探すことが主流になった今、Googleマップなどの地図アプリから目的地周辺の宿泊施設を探す人が増えてきました。
本記事では、そのような顧客の傾向を踏まえて、MEO対策とは何か、ホテルマーケティングにおいてMEO対策はどのように進めるべきなのかについて解説していきます。
MEO対策とは？
MEOとは「Map Engine Optimization」の略で、日本語に直訳すると「マップエンジン最適化」「地図検索最適化」です。
ローカルSEO（Local SEO）やGoogle Maps Marketingなども同義語です。
MEOとは、検索のキーワードとGoogleマップの位置情報などから絞り込まれるローカルな検索のことを指します。
とあるエリアを検索した際、自社が検索結果の上位に来るための対策を施すのが、MEO対策と呼ばれるものです。
MEO対策は、Googleビジネスプロフィールのアカウントを持っていれば、ホームページ作成などを行わなくてもすぐに始めることができ、掲載手数料もかからないためOTAよりも手軽です。
マップ検索では、業種名とエリア名と指定条件をいれてかなり絞り込んで検索してくる人にはピンポイントの顧客取り込みができ、「近くの○○」などと検索してくる人には、宿泊意思がそれほど強くなくとも目にしてもらえる機会が増えることになります。
MEO対策をうまく行うことで、新規顧客開拓を手軽に行うことができるのです。
MEO対策のメリット
MEO対策を行うメリットは、主に4つあります。
1. 地図検索を利用するユーザーの増加への対応
冒頭でも述べたとおり、地図検索を利用してホテルや旅館を探す顧客は近年非常に増加しています。
きちんとしたMEO対策を取ることで、それらを逃さず宿泊客に変えていくことができます。
2.競合他社との差別化の容易性
地図検索ではエリアや価格帯などが絞られているので、競合他社が絞られ、差別化をするのも容易になってきます。
特に口コミでの差別化が図れると良いでしょう。
顧客は宿泊経験のある人が書いた口コミを中心に宿泊施設を選ぶ傾向にあります。
3.宿泊予約への直結性
地図検索をしている人は、宿泊ができるところを探す必要があって検索をかけていることが多く、むやみに広告や宣伝を打ち出すよりも宿泊予約に直結すると言えます。
また、口コミが見やすくどのような施設なのか判断しやすいというのも宿泊予約に直結しているポイントです。
4.ピンポイントで検索してもらえる
地図検索ではエリアや価格帯以外にも細かい条件を指定して検索をかけてくる人が多く、不特定多数に向けたマーケティングを考えるよりも効率的な宣伝効果が見込めます。
ピンポイントな条件で検索をかけてくる宿泊可能性の高い顧客に、ピンポイントでそのホテルや旅館を見つけてもらえるのです。
ホテル・旅館のMEOの特徴
ホテルや旅館の地図検索では、ほかの業種とは違った表示の仕方がされます。
ここでは、Googleマップでの検索をもとにその特徴について挙げていきます。
1. 条件が絞りやすい
ホテルのGoogleビジネスプロフィールでは、画面の左上に主な条件を記したバナーが複数表示されており、そこから顧客がホテルに求める条件を絞り込むことができます。
もともとエリアとキーワードで検索をかけ、さらに細かな条件で絞ることができるので、とてもピンポイントな検索をかけることが可能です。
2. ローカルバックには上位4件まで表示される
ローカルバックとは、検索をかけた際に、最初に表示される上位候補のことです。
飲食店など、ほかの業種では上位3件までしか表示されませんが、ホテルにおいては上位4件まで表示されるようになっています。
3.視覚的に特徴を捉えることができる
ホテルのGoogleビジネスプロフィールでは、そのホテルや旅館の特徴を、アイコンなどで視覚的に認識することができます。
記号などの情報は文字よりも瞬時に目に入ってくるので、そのホテルの特徴をひと目でチェックすることができます。
4.独自の評価基準がある
ホテルのGoogleビジネスプロフィールでは、独自の星による評価基準があります。
Googleは、口コミなど、たくさんの情報を持つ検索エンジンです。
それらの膨大なデータを基にした評価なので、顧客の信頼性も高いようです。
1～5までの5段階で表示されます。
MEO対策のポイント
MEO対策のポイントとしてまず挙げられるのは、施設の特徴をしっかりと掲載することです。
顧客の検索に引っ掛かりそうなキーワードを織り交ぜながら、そのホテルや旅館の良さがわかるようにプロフィール情報を載せていく必要があります。
周辺のアクセス情報や館内の様子、大浴場の有無など、なるべく情報を充実させるようにしましょう。
写真の定期的な掲載も心がけるようにしましょう。
最近のお店の様子がわかると、顧客からの安心感も勝ち取ることができます。
また、口コミや自社情報を管理して、検索した顧客がよりそのホテルや旅館に行きたいと思えるようにし、予約サイトなどのリンクを貼ることで、宿泊予約に直結させる工夫を行いましょう。
まとめ
MEO対策について解説しました。
地図上での検索で上位に出てくれば、それだけ顧客の目にも触れることとなり、宿泊予約をしてくれる可能性が高くなります。
MEO対策をしっかりとしておくことで、ホテルや旅館の集客アップを目指しましょう！