幅広い世代から注目されている⁈ホカンスとは?

マーケティング

ホカンス

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3密を避け、観光地に行かずともホテルのなかだけで非日常感を味わうという新しい旅行スタイルが誕生しました。
これには、新型コロナウイルスの感染拡大が収束してもなお、一定の需要があると思われます。

本記事では、ホカンスとは何かについて解説していきます。

ホカンスとは?

ホカンスとは、ホテルとバカンスを合わせた造語で、韓国の若者言葉が発祥であると言われています。
新型コロナウイルスの感染拡大の最中に日本にも広まった言葉で、ホテルでの滞在そのものを楽しむというものです。

観光地で人混みを歩かずとも、ホテルのなかでスパや写真撮影、食事などさまざまな非日常的な体験をすることを目的としています。
ほかにも、ホテルのアフタヌーンティーを楽しむ「ヌン活」と呼ばれるような言葉もあります。

このように、人が密集する著名な観光地を散策することだけでなく、旅行のスタイルや目的にもさまざまなありかたが見られる時代となってきたのです。

ホテルをはじめとした宿泊施設を利用する目的は、さまざまに多様化しつつあります。
これらの傾向をいち早くキャッチすることで、ターゲットを絞ったマーケティング戦略を立てやすくなるのです。

ホカンスが広まった背景

ホカンスが日本でも広まった背景には、間違いなく新型コロナウイルスの感染拡大に伴う3密回避の発想があるでしょう。

また、非接触での旅行を楽しみたいという需要以外にも、InstagramをはじめとしたSNSの爆発的な普及も、ホカンスが広まった一因です。
女子会や推し活などの様子をSNSで拡散し、フォロワーなどと共有するというスタイルが確立され、その背景要素としておしゃれなホテルの内装が若い女性たちの目に留まったようです。

ホカンスの利用は若い女性だけに限りません。
最近では、30歳以上の女性の間でもホカンスが関心を集めているようです。

ホカンスは、多額の出費とまではいきませんがいつもよりも少し贅沢なことをするという「プチ贅沢」のひとつであると認識されています。
つまり、ホカンスを意識したマーケティングを行う際は、少々価格が高くても構わないということです。

ターゲットが欲する「プチ贅沢」とはどういうものであるのかを理解することで、ホカンスに対するマーケティング方法を考えていきましょう。

宿泊客が「プチ贅沢」に求めるもの

館内アクティビティ

ホカンスは基本的にホテルのなかで過ごすものなので、館内アクティビティを楽しむことを目的としている宿泊客も多いです。
そのほかにも、プールやサウナ、中庭の散策など、さまざまな館内アクティビティを用意することができるでしょう。

新たに施設を造らずとも、インストラクターを雇ってヨガなどの習い事のようなものを開いても魅力的です。

お部屋の内装

お部屋の内装についても、ホカンスを目的とする宿泊客にとっては重要なポイントです。

「プチ贅沢」の雰囲気が出るような、おしゃれなソファーやベッド、テーブルなどのインテリアを配置しておくと、InstagramなどのSNSでも写真映えします。
テラスなどの空間もあると、さらに非日常感が増していいですね。

ルームサービス

ホテルの食事では、普段の食卓には並ばない少し贅沢な食事が提供されることが多いです。

ホカンスでは、基本的にお部屋のなかだけで滞在を完結させたいと考える宿泊客が多い傾向にあるので、それらの非日常的な食事が、ルームサービスでも写真映えするような形でサーブされることが望ましいです。

見た目だけでなく、味ももちろん重要です。
おしゃれでおいしいものをなるべく多くの種類用意しておくと良いでしょう。

出前の手配

ルームサービスだけでなく、周辺の飲食店などから出前を頼みたいというニーズもあります。

ホームパーティーや女子会の会場としてホテルのお部屋を使う宿泊客は、あえて少し日常に近いようなものを食べながら雰囲気を盛り上げたいという需要もあるのです。
出前だけでなく、お菓子や飲み物を持ち込みたいという宿泊客もいます。

ホカンスとホテル

このようにホカンスにはさまざまな目的があり、ターゲットとする層によってマーケティング方法はそれぞれ違ってくるかとは思いますが、ホテルはホカンスに対してどのようにアプローチしていけば良いのでしょうか。

ホカンスはSNSを中心に大きな話題になった言葉ではあるのですが、若い女性の3割近くが興味関心を寄せているのに対し、実際に体験したことがある人は1割にも満たないのです。

興味関心だけで終わってしまう原因としては、予定が合わなかったり気持ちの踏ん切りがつかなかったりとさまざまなことが考えられますが、価格とプランのギャップが大きいのではないでしょうか。

特に女性の場合は、ホカンスに1泊1万円超を費やしてでも、非日常的な贅沢を楽しみたいと考えている人が多いことを踏まえると、ターゲットが手を伸ばせないような価格設定は良くありませんが、「宿泊してみたい」と思わせるような魅力的なプランを考案することを優先しても良さそうです。

また、ホカンスは近場で済ませたいと考えている人が多いので、交通アクセスの良さも十分売り文句にできます。

まとめ

ホカンスへのアプローチについて解説しました。

ターゲットがホテルに求めることを考えることで、最適なプランを考案していきましょう。

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