若い世代の集客に繋げよう!ホテル・旅館のエモ消費へのアプローチ

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若い世代の集客 ホテル・旅館のエモ消費へのアプローチ

価値観の多様化とともに、消費者が旅行に、そしてホテルや旅館といった宿泊施設に何を求めているのかも多岐に渡るようになりました。

特にデジタルネイティブと言われる、いわゆるZ世代の若者たちの消費傾向は、それまでの世代の価値観からは捉えにくい部分も多いかと思います。
しかし、Z世代はこれからを担ってゆく世代ですから、ホテルや旅館としても積極的に獲得していきたい客層ではあります。

本記事では、Z世代の消費傾向のひとつであるエモ消費に対して、ホテルや旅館ではどのようにアプローチしていけば良いのかについて考えていきたいと思います。

エモ消費とは?

まずは、エモ消費という消費傾向について簡単に解説しておこうと思います。

エモ消費の根幹となっているのは「エモい」という感情です。

聞きなれないという方もいらっしゃるかもしれませんが、「エモい」とは「emotional 感動的な」や「得も言われぬ」というような言葉が語源になっていると言われ、心を突き動かされるような感動を表現した言葉になります。
古語になりますが「をかし」や「あはれ」といった言葉とニュアンスが近いかもしれません。

大小さまざまな感動を表すこの言葉は、もちろん口に出して使う場合もありますが、もともとはニコニコ動画などインターネット上で使われるネットスラングであったようです。
インターネットが発達し、SNSなどで広く感動を共有できるようになったことが「エモい」という言葉が市民権を得たことと関わりが深いように思います。

エモ消費を考える上で大切なのがSNSの存在です。
SNSに写真や動画を投稿するようになり、より手軽に、そしてより大人数に対して自分が感じたことを表現し、伝えることができるようになると、人々は次第に「モノ」そのものの価値よりも、何かに感動を見出し、それを誰かと共有することに重きを置くようになりました。

消費行動に関しても同様のことが言え、特にデジタルネイティブであるZ世代では、何を買うかというよりも、それを買うことによってどのような感動を得ることができるのかを基軸としている若者が非常に多いのです。

このように感動、つまり「エモい」を追い求める新しい消費傾向のことを、エモ消費と呼んでいます。

エモ消費のポイント

では、エモ消費をする客層を掴むためのポイントについて考えていこうと思います。

精神的な満足感

まずエモ消費を獲得していくために必要なのは「エモい」という感情を引き出すことです。

「エモい」を引き出す、つまり心を突き動かされるような感動を提供するためには、消費者が精神的な満足感を得ることができるような商品を打ち出す必要があります。

単純に「モノ」を売ったり、体験を売ったりするだけでなく、それらに付随する強い感情を作り出さなければなりません。
食事、商品、空間、体験などを通じて、そこにしかない「エモい」を作り出すことが重要です。

共有・拡散

次に注目したいのが、SNSによる「エモい」の共有や拡散です。

エモ消費は、消費者が「エモい」と感じて終わりではなく、それを周りの人やSNSのフォロワーなどとともに共有することによって完成します。
写真や動画をSNSに投稿し、感動を分かち合うこともまた「エモい」に繋がるのです。

そのようにして拡散されたコンテンツは、新たな顧客を引き寄せるためのツールにもなります。
これは、マーケティングにおいても非常に有効な手段であると言えます。

Z世代を正しく理解する

さいごに注意しておきたいのが、一般的に大人たちがイメージするようなZ世代の枠に当てはめて物事を考えないようにするということです。

実際にZ世代の若者が感じていることと、大人たちが「Z世代はこう感じそうだ」と思い込んでいることはかなり乖離していると思っておいた方が良いでしょう。
固定観念に捉われることなく、しっかりと市場調査や顧客調査を行っていく必要があります。

エモ消費と宿泊体験

では、ホテルや旅館は、エモ消費を獲得するためにはどのような宿泊体験を提供していけば良いのでしょうか。

宿泊体験において「エモい」という感情を引き出すトリガーとしては、ホテルや旅館の外観、内装、食事、各種アクティビティ、そしてスタッフのサービスの質などが挙げられます。

外観や内装に関しては、実際に手を加えて写真映えするように作り変えていくことも大切ですが、OTAや公式SNSなどに掲載する写真の撮り方一つでも印象がだいぶ変わります。

ほかにも、食事の盛り付け方、アクティビティの内容、スタッフの接し方など、すぐにでも改善できる点はたくさんあると思います。

また、お客様が宿泊体験において「エモい」と感じたことを拡散し、それを新規顧客が見つけやすいようにするための工夫も必要です。

館内の写真映えするところに写真スポットとして目印を付けたり、拡散する際にハッシュタグをつけてもらったりすることで、お客様が投稿したコンテンツをより有効にマーケティングに活かすことができます。

まとめ

ホテルや旅館におけるエモ消費へのアプローチについて解説しました。

Z世代の若者の間でスタンダードとなりつつあるエモ消費は「エモい」という感情をいかに引き出し、そしてそれをいかに拡散してもらうかが大切です。
固定観念に捉われずにZ世代を理解しようとすることで「エモい」宿泊体験を提供していきましょう。

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