インバウンドは長期滞在型が多い?ホテル・旅館のロングステイ

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ホテル・旅館のロングステイ

欧米人が日本人に比べてまとまった休暇を取得して旅行をしていそうなイメージは確かにありますが、果たして実際はどうなのでしょうか。

また、最近では働き方改革によって、国内企業でも長期休暇を取りやすくなってきていますが、国内におけるロングステイの需要は果たしてあるのでしょうか。

本記事では、ホテルや旅館のロングステイプランについて解説していきます。

ロングステイとは?

ロングステイとは、長期滞在ともいわれ、長くホテルや旅館に滞在すること全般を指します。
明確な期間などは定義されていませんが、2週間以上のかなり長い間の滞在のことを言うことが多いようです。

数日の滞在だけでは、その土地のことについて深く知ることは到底できません。
ロングステイは、数週間その土地に滞在し続けることで、その土地の風土や文化について深く理解することを目的とする旅行形態なのです。

2週間以上の長い休暇を取るということは、日本人にはそう気軽にはできないことに思えるかもしれませんが、外国、特に欧米では案外そのような長期休暇を利用して旅に出るということが珍しくはありません。
実際、日本を訪れるロングステイを目的とした訪日外国人観光客の約半数はフランス人、他にも欧米の主要な国の名前が挙がっていきます。

世界的に日本への観光意欲が高まる中で、何週間も連泊してくれる訪日外国人の宿泊客を獲得することは、大きな利益につながるでしょう。

訪日外国人観光客は長期滞在型が主流?

訪日外国人観光客、とひと括りにしてしまいがちですが、実際は国によって旅行のスタイルに大きな違いがあります。

まず、日本を訪れる外国人観光客のなかで最も多いのが隣国の中国人です。
中国の富裕層の旅行スタイルの特徴として挙げられるのが、短期滞在型で比較的大きな金額を落として行くことです。
数年前に目立った「爆買い」のようなものは鳴りを潜めましたが、まだまだ日本経済の支えになっていることには変わりありません。
ホテルや旅館でも、英語だけでなく中国語への対応も必須であると言えます。

次に来日者数が多いと言われているのが、韓国や台湾からの観光客です。
韓国や台湾は、九州地方を中心に短期間で何度も訪れているという特徴があります。
ロングステイや高額消費はあまり望めませんが、気軽に何度も日本を訪れ観光しています。
日本語が堪能で日本について詳しい人も多いので、地方のそこまで有名ではないようなところにも観光する場合があるようです。

そして、ロングステイをする割合が一番高いのが、欧米からの観光客です。
欧米以外にも、シンガポールやロシアの人々も比較的長く滞在する傾向にあるようです。
その国の仕事と余暇に対する認識の違いなどから、日本をはじめとする東アジア諸国に比べると、長期休暇が取りやすい環境にあることもその要因のひとつと言えます。

欧米人の大半は、ある程度英語でのコミュニケーションが取れるので、英語を話せるスタッフをホテルや旅館に常駐させることが望ましいでしょう。
欧米のなかでも、フランスやイギリスからの観光客は、ホテルや旅館といった宿泊施設に多くのお金を使うことで知られています。

欧米からの観光客にとって日本とは大きく文化が異なることから、日本独自の「おもてなし」と呼ばれるものを過剰に感じてしまったり、食事と宿泊は別で考えている人が多いこと、家族で同じ部屋に宿泊する習慣が無いことなど、さまざまなところで不満が生まれることもあるようです。
特にロングステイでは、ランドリーサービスが必須になってきます。

お客様の国の文化について知りながら、それぞれにあったサービスを提供していくようにしましょう。

ロングステイの国内需要

ここまで、訪日外国人観光客をターゲットとしたロングステイについてお話してきましたが、国内からの需要はどうなのでしょうか。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う出入国制限の影響から、制限解除後も国内旅行の需要が高まっています。
特に、これまでポピュラーであった主要観光地への観光ではなく、地方へ赴いてその土地の文化や暮らしを知ろうというような旅行スタイルが若年層を中心に広がりつつあります。

また、日本でも働き方改革が進み、少しずつではありますが長期休暇が取得しやすい環境が整いつつあります。
国内のロングステイの需要は、今後拡大していくという見方もできるでしょう。

ワーケーションのような、仕事を兼ねた旅行形態もありますから、ホテルのなかでも仕事がしやすいよう、客室にデスクを置いたり、全館にWi-Fi設備を整えたりすることが必要です。

まとめ

ホテルや旅館のロングステイについて解説しました。

長期連泊してくださるお客様は、そのホテルや旅館、さらには地域についても深く知ってもらえるので、リピーターになってもらえる可能性が非常に高いです。
繰り返し利用してもらうためにも、できる限りのおもてなしを心がけましょう。

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