サマータイムとは?導入国への旅行で気を付けておくべきこと

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サマータイム

夏はほかの季節に比べて日が昇るのが早く、また日が暮れるのが遅い季節です。
日照時間が長いので、1日が少し長くなったように感じる人もいると思います。

そうした日照時間の違いを利用して時間を1、2時間進める仕組みを、サマータイムと呼んでいます。
日本ではあまり馴染みのないサマータイムですが、導入している国も一定数あります。

本記事では、サマータイムとは何か、またサマータイムを導入している国に旅行に行く際はどのようなことに気を付けなければならないのかについて解説していきます。

サマータイムとは?

サマータイムとは、1年のうちで特に日照時間が長くなる夏あたりの時期において、標準時を1、2時間こと進める制度のことを指します。

サマータイムの始まりは第一次世界大戦ごろのドイツやイギリスであると言われています。
当時の国全体の消費電力の大半は照明などによるものでした。
戦争によってエネルギーが不足するなか、夏の日照時間が長いことを利用して少しでも照明に使う電力を供給するためのエネルギー資源の使用を削減するための取り組みとして始まったのがサマータイムでした。

現代では、1日を1時間早く始めることで、仕事や学校も1時間早く終わるため、余暇の時間が増えるなどという理由から導入している国が多いようです。
サマータイムを導入している国は主にヨーロッパやその旧植民地が中心なので、日本ではあまりなじみのないものかもしれません。

基本的には、北半球では4月から11月、南半球では10月から翌4月と、半年かそれ以上の期間をサマータイムとして過ごしていることになります。
もちろん国や州によっても異なりますが、決して一定期間だけのイレギュラーとも言いきれないということを覚えておいてください。

日本でも導入のされていたことがあった?

日本ではあまりなじみのないサマータイムですが、実は国内でも導入されていたことがあったということはご存知でしょうか。

日本では、1948年~1952年の4年間のみ、戦後のエネルギー不足なども影響して、GHQの指導の下サマータイムが導入されていたこともありますが、日本列島は縦に長く、地域によって日照時間に差がありすぎるなどといった理由からすぐに廃止されてしまいます。

その後も、企業や自治体単位で導入が試みられることもありましたが、システム改修に伴う手間やコストとメリットが見合わない、たとえ照明にかかる電力を節約できたとしてもあらゆるものが電気によって動いている現代においてはそれほど意味をなさない、などという理由から、国単位でのサマータイムの導入は不可能に近いとされてきました。

周辺のアジア諸国のほとんどが導入していないことからも、必ずしも必須のシステムであるわけではないと判断されたのかもしれません。
とはいえ、今後日本でもサマータイムが導入される可能性はありますし、海外では導入している国も少なからずありますから、知識として知っておいて損はないはずです。

ヨーロッパでは廃止へ向けた動きも

サマータイムは1日が1時間早く進むことから、その分有意義に日々を過ごすことが出来そうなものですが、デメリットも存在します。

ある日突然1時間早く1日が進むことになるわけですから、当然体内時計が狂ってしまうことになります。
実際、サマータイムの切り替え日の前後では、軽い時差ボケのような状態や倦怠感などによる体調不良を訴える人が多いようです。
このことから、ヨーロッパの国々ではサマータイムを廃止する方向で動いている国もいくつかあります。

また、サマータイムは、終業後の時間が1時間増えることから、余暇の時間を増やすために導入しているという国もたくさんあります。

しかし、日本でサマータイムを導入する場合には、単に残業時間が増えたり、付き合いの飲み会の機会が増えたりするだけで、必ずしも有意義な時間の使い方ができるようになるわけではないといった見方もされています。

サマータイム導入国へ旅行する際に気を付けておくべきこと

さいごに、サマータイムを導入している国に旅行する際に気を付けておきたいことについてお話しておきます。

サマータイムを導入している国で過ごす際は、必ず時計をサマータイムの時刻に合わせておくようにしましょう。
サマータイム実施期間中は飛行機のフライト時刻や各種予約時刻、また現地の知り合いや仕事相手とのアポの時刻もすべてサマータイムの設定に則ったものになっています。

時計をサマータイムの時刻に合わせていないと、周囲の人よりも1時間遅い時刻で動いていることになりますので、大きなトラブルを引き起こしてしまう前にしっかりと確認しておくようにしましょう。

まとめ

サマータイムについて解説しました。

日本でサマータイムが導入されることは当分なさそうですし、ヨーロッパにおいても徐々に廃止されていく動きにありますが、まだまだサマータイム制度を採用している国々はたくさんあります。
サマータイムが導入されている国に旅行する際は、その国のサマータイム実施期間などに十分注意しながら行動するようにしましょう。

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