大学受験などで遠方に試験を受けに行く際に、前乗りをしなければならないという受験生も意外とたくさんいます。
特に国立大学は、自分のレベルによって都市部の大学を受けたり地方の大学を受けたりすることも珍しくありません。
秋ごろにはホテルの宿泊予約を済ませてしまうという受験生もちらほら見かけますが、共通テストが終わるまで志望校が定まらないという方も多いはずです。
本記事では、受験生が宿泊先を予約するタイミングとホテル選びのポイントについて解説します。
泊りがけでの受験について
地方から都心部の大学受験を受ける場合、逆に都心部から地方の大学を受験する場合など、住んでいる地域からは離れた大学を受験することは、特に国公立大学ならば珍しいことではありません。
合格後に実家から通学する予定でも、片道2時間くらいかかるようなところならば、体力面や当日の公共交通機関の混雑を鑑みて前乗りする人も少なくはないでしょう。
慣れない土地での受験は、それだけで不安でいっぱいです。
親としては付いて行きたいと考える方も多いようで、実際最近の大学受験では親同伴のケースも増え、大学によっては親の待機スペースを確保したり、なかには保護者向けの入学準備説明会を同日開催したりするようなところもあります。
親の付き添いには賛否両論あるでしょうが、付き添ったからと言って目立つことはありません。
しかし、受験生の精神状態を保つことが最も大切です。
受験は本人の問題ですし、大学受験生は少なくとも17、8歳ですから、そう心配せずとも無事に受験して帰ってきます。
親がいた方が安心できるお子さんや、どうしても親御さんが心配するような場合は付き添っても問題はありませんが、受験生本人が親の過干渉によりペースを乱されるようなことになるのならば、むしろひとりで行かせてあげましょう。
予約を取るタイミング
よく「秋ごろまでには宿泊先を取って置いた方が良い」なんて言われたりもしますが、実際はそこまで早くなくても大丈夫です。
確かに国公立前期日程では、徒歩で移動できるくらい大学から近いエリアは、年明けにはもう空きがありません。
しかし、共通テストが終わった直後くらいならば、電車を1本乗るだけで大学の最寄り駅にたどり着けるようなホテルにはそれなりに空きがあります。
面倒に思うかもしれませんが、普段電車通学に慣れていれば、前日に下見をきちんとすればそれほど苦ではありません。
どのみち、志望校が確定したら早めにホテルを予約するようにしましょう。
中期日程や後期日程、私立大学の3月入試など、受験するかどうかわからない日程の宿取りはもったいないような気もしますが、前期日程や第一志望校の合否がわかってから宿泊予約をするのはさすがに厳しいですし、受かっていれば小旅行でもしようというくらいの気持ちでいると楽しみができて頑張れるかもしれません。
ホテル選びのポイント
では、受験生はどんなところを基準にホテルを選んでいけば良いのでしょうか。
立地
まず大事なのが立地です。
当日の朝に余裕を持って会場へと向かえるよう、なるべく受験校に近く、少し離れたとしても電車1本でたどり着けるくらいのところが望ましいです。
また、歓楽街の近くは騒がしく、治安も良くありません。
駅の近くや都市部での受験では多少は騒がしさに目をつぶらなければならないかもしれませんが、できるだけ落ち着いて受験できるような立地のホテルを選ぶようにしましょう。
ホテルの設備等
ホテルの立地もそうですが、なかも重要なポイントになります。
お部屋に勉強ができる机はあるのか、もしくはフロントに頼めば設置してもらえるのか、内風呂は付いているか、お湯が沸かせる電気ケトルのようなものが備え付けられているのか…
人によって優先したい事項は多少前後するかもしれませんが、自分が落ち着いて試験に臨めるような環境のホテルを選ぶようにしましょう。
朝食の時間帯
意外とネックになってくるのが朝食の時間です。
国公立大学の試験は特に早い時間から始まることが多いので、朝7時からの朝食バイキングなどでは間に合わないこともあります。
せっかく朝食が付いていても食べることが出来なければ意味がないので、朝食が付いている場合は、何時からスタートするのか、試験には間に合うのかなどをチェックしておきましょう。
試験前日の過ごし方
さいごに、試験前日の過ごし方について軽く見ておきましょう。
以下に示すのはあくまで一例です。
自分がリラックスできる過ごし方で試験に備えましょう。
会場の下見
多くの大学では試験日の前日に構内を開放しているので、電車の乗り継ぎだけでなく、試験室の近くまで行って見ましょう。
大学の構内は非常に広く、受験生の数も膨大なので、当日迷子にならないようにしっかりと下見をしましょう。
夕食
夕食がついているホテルに宿泊しているのでなければ、なるべく消化に良いものを食べに行きましょう。
ちなみにカツ丼は揚げ物ですので、大変消化に悪いです。
翌日の昼食等の買い出し
ホテルや大学周辺のコンビニは当日大変混雑します。
前日の間に、飲み物と日持ちのするご飯類、チョコレートなどの軽食を購入しておきましょう。
早寝早起き
試験前は緊張して眠ることができないかもしれませんが、横になって目をつむるだけでも良いので、翌日に備えてなるべく早く就寝しましょう。
一般には、湯船につかるとぐっすり眠れると言われています。
まとめ
受験生の宿泊先について解説しました。
当日に持てる力を最大限発揮できるように、心に余裕を持って過ごせるようなところに宿泊するようにしましょう。
今までの自分を信じて、精一杯頑張ってください!