お土産にも最適!沖縄県の伝統工芸品

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お土産にも最適 沖縄県の伝統工芸品

全国的に見てもかなり多くの伝統工芸品が指定を受けている沖縄県。

本州とはまた違った歴史を辿って来た沖縄だからこそ生まれ、受け継がれてきた数々の工芸品はどれも魅力的なものばかり。
沖縄の文化や風土をよく表しています。

製作体験ができる場所もあるほか、旅行の記念やお土産にも最適です。

本記事では、沖縄の伝統工芸品をご紹介していきたいと思います。

周辺諸国に影響を受けつつ独自に発展した工芸品

沖縄県の伝統工芸品の多くは、琉球王朝時代に生まれて発展してきたものです。

多くの国との交易で栄えた琉球王国は、中国、日本、東南アジア、インドなど、さまざまな文化を吸収し、独自の文化を創り出してきました。
琉球王国が生み出した伝統工芸品は、多くの職人たちの手によって今の沖縄に受け継がれています。

この記事では、数ある沖縄県の伝統工芸品のなかでも代表的なものをいくつかピックアップして見ていくことにします。

織物・染物

まずは織物や染物から見ていきたいと思います。

本島から離島まで、それぞれの地でさまざまな反物が織り継がれてきました。
ここでは、その中でも特に著名なものについて簡単にご紹介していきます。

琉球紅型

沖縄の伝統工芸品と言えば紅型(びんがた)を思い浮かべるという方も多いのではないでしょうか。

友禅や江戸小紋などと並ぶ日本を代表する染物で、鮮やかな彩色と華やかな絵柄が美しい王族御用達の染物。
廃藩置県に伴い衰退しましたが、大戦後に復興されました。

首里織

琉球王朝の首都として栄えた首里で発展した織物の総称で、首里絣や首里ミンサー(琉球の装束で角帯として使われていたもの)などを含みます。
洗練された王朝風のデザインと手織りの温かみが特徴です。

芭蕉布

12~13世紀ごろから織られていたと言われる伝統的な反物で、庶民から王族まで幅広く愛用されていました。
さらりとした肌触りで、特に夏着尺として好まれています。

久米島紬

琉球王朝の監督のもと織られていた反物で、深い色合いと、素朴でありながら気品のあるデザインが特徴です。
沖縄でただ一つの「泥染め」と呼ばれる技法が使われている反物でもあります。

琉球絣

沖縄の自然や動物を取り入れた600もの図案が存在する、沖縄の人々の文化や生活に寄り添った織物。
素朴で温かみのある風合いと爽やかな独特の幾何学模様が特徴です。
裏面に遊び糸のあるものを「浮織」、ないものを「花織」と呼びます。

宮古上布

薩摩藩にも献上されていた藍染の織物です。
越後上布と並び称される夏着尺を代表する高級紺上布で、麻でありながら滑らかな手触りとつやのある光沢が特徴。
ほかの沖縄の織物とは少し異なった趣も素敵です。

やむちん(壺屋焼)

やむちんとは、沖縄に伝わる焼き物のことです。

貿易により集積したさまざまな国の焼き物や、薩摩藩から朝鮮人の陶工を呼ぶなどして技術を吸収し、沖縄独自のやむちんが制作されるようになります。
沖縄各地で制作されていた焼き物を、琉球王朝が壺屋という場所に製造拠点を集めて発展させました。

素朴な風合いと南国らしい絵付けが特徴的で、現在は若い職人たちによって新たなデザインも取り入れられています。

お土産に食器を購入するのはもちろん、シーサーづくりを体験するのも良い旅の思い出になりそうです。

琉球ガラス

戦後に製造が始まった琉球ガラスは、琉球王朝時代から続くものが多い沖縄の伝統工芸品のなかでは比較的新しいものです。
ガラス工芸自体は明治時代中期ごろからあったようですが、大戦を機に衰退。
現在の琉球ガラスは、米軍基地で捨てられていたコーラやビールの空き瓶を再利用したのが始まりです。
独特の色合いや再生の過程で混入する気泡に味があり、南国らしい涼やかな風合いを感じます。
ぜひ沖縄名物の泡盛を注いで楽しんでください。

琉球漆器

黒塗りと朱塗りの大胆なコントラストや、華やかで華麗な色彩や装飾が魅力の琉球漆器。

大陸や日本から伝わった沈金や螺鈿に加えて「堆錦(ついきん)」「堆朱(ついしゅ)」などの独自の技法も発展し、緻密で鮮やかな仕上がりになっています。
琉球王府に置かれた貝摺奉行所を中心に生産され、将軍家にも献上された由緒ある漆器です。

三線

さいごは沖縄の伝統的な楽器である三線(さんしん)をご紹介したいと思います。

もともとは大陸の「三弦(サンチェン)」が原型になっており、それが沖縄に伝わって「サンシン」と呼ばれるようになって、「線」の字があてはめられたもの。
黒壇や紫壇といった木材とニシキヘビの皮でできており、沖縄の音楽には欠かせないものになっています。

まとめ

沖縄県の伝統工芸品についてご紹介しました。

ここで取り上げたものはごく一部ですが、このほかにも沖縄には数多くの魅力的な伝統工芸品があります。
どれも華やかな琉球王朝の文化や沖縄が歩んできた歴史が育んだ魅力的なものばかりです。

沖縄に訪れた際はぜひ工房での製作体験をしてみたり、記念品やお土産として購入してみてください。

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