迫力ある自然と神話の神秘を感じる―高千穂峡の魅力をご紹介

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迫力ある自然と神話の神秘を感じる 高千穂峡の魅力をご紹介

高千穂峡は宮崎県を代表する人気の観光地です。
自然の営みが造り出した美しい景観は日本を代表する景勝地として知られており、遊歩道や手漕ぎボートから堪能することができます。

また、神話にゆかりがあることでも知られており、厳かな雰囲気の神秘的なスポットもたくさん。

本記事では、自然、神話、神楽など、さまざまな角度から高千穂峡の魅力をご紹介していきたいと思います。

圧倒的な迫力の自然美

高千穂峡の特徴が、「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」と呼ばれる岩の壁。
「節理」とは地質学において「規則的な割れ目」を意味する語。
渓谷の左右に切り立つ岩壁はその名の通り柱状の岩が規則的に並んでいるような見た目をしています。

高千穂峡のこのような景観は国内最大級のカルデラを持つことで有名な阿蘇山の火山活動によって出来たものです。
阿蘇山は過去何度も噴火していますが、特に9万年前の噴火は大規模で、九州のほぼ全土を火砕流が覆ったそうです。

その火砕流が急激に冷やされて固まり、収縮したことにより割れ目が生じ、「柱状節理」が出来ました。
そう考えながら高千穂峡の岩壁を見ると、改めて自然の迫力を感じることができるかと思います。

高千穂峡の自然を楽しむ

高千穂峡のメイン観光スポット言えば「真名井の滝」とその周辺。
CMなどでも用いられている有名な景勝地で、天村雲命(アメノムラクモノミコト)が水種を移した「天真名井」から湧き出る水が水源であると言われています。

上から滝を見下ろすことができる遊歩道は、豊かな自然を感じることができる人気の場所。
観光客が大勢集まり混雑するところでもあるので、比較的人の少ない夕方を狙って行くのがポイントです。

「高千穂三橋」と呼ばれる違った雰囲気を持つアーチ状の橋を一望できるフォトスポットや、鬼八の力石などの神話にまつわるスポットも見ることができます。
新緑や紅葉など、四季の移ろいを感じられる遊歩道はただ歩いているだけでも心が癒されますよ。

ボートの貸し出しがあるので、手漕ぎボートで下から滝を見上げるのも高千穂峡観光の定番。
ボート乗り場も混雑するので、事前に予約しておくことをおすすめします

神話「天孫降臨」

高千穂峡周辺には、「高千穂神社」や「天岩戸神社」など、神話に関連したスポットが数多くあります。
ここでは、古事記や日本書紀に描かれている「天孫降臨」という神話をご紹介したいと思います。

「天孫」とは天照大御神(アマテラスオオミカミ)の孫である邇々芸命(ニニギノミコト)のことで、皇室の祖であると言われている神様です。
天照大御神から地上を治めるよう命を受けて邇々芸命は、三種の神器を持って高千穂の地に降り立ちます。

邇々芸命をお祀りする「高千穂神社」は、縁結びにもご利益があることから若い女性やカップルにも人気の観光スポット。

ほかにも高千穂には、邇々芸命が降臨した山をお祀りしている「槵觸(くしふる)神社」、神武天皇の孫・建磐龍命(タケイワタツノミコト)が国見をしたと言われている雲海スポット「国見ヶ丘」、「天岩戸」の神話の舞台になった「天岩戸神社」や「天安河原」などの神話スポットがたくさん。
神社やパワースポットを巡って、神秘的な旅をしてみませんか。

高千穂神楽

高千穂の伝統芸能である「高千穂神楽」。
20:00から1時間ほどかけて、33の演目のうち代表的な4つを抜粋して「高千穂神社」の神楽殿で奉納する夜神楽で、通年見ることができます。

「手力雄(たぢからお)の舞」「鈿女(うずめ)の舞」「戸取(ととり)の舞」「御神体(ごしんたい)の舞」の4つの演目はいずれも日本神話の重要な場面を切り抜いたもので、高千穂に宿泊する際はぜひとも見学したい伝統芸能です。

高千穂あまてらす鉄道

20年ほど前に廃線した旧高千穂鉄道の施設を利用し、天井の無いオープントップのスーパーカートを走らせる観光スポット。
乗車時間は30分ほどで、高さ約105mの高千穂鉄橋から見下ろす高千穂峡の雄大な自然は迫力満点です。
事前に申し込めば車両の運転体験もできます。

高千穂峡へのアクセス

では最後に、高千穂峡へのアクセス情報を見ていきたいと思います。

高千穂峡に最も近い空港は熊本空港で、車で2時間弱、次いで宮崎空港が2時間半ほど、九州の移動の中心である福岡空港からは3時間ほどです。

熊本空港や福岡空港からは、本数は少ないですがシャトルバスが出ているので、車を使わない場合はそれらを利用すると便利です。

新幹線が通っている熊本駅や高千穂峡に近い延岡駅からもシャトルバスが出て、空港や主要な駅から電車やバスを乗り継いで観光することも可能なのですが、高千穂峡の観光スポット間の移動距離は意外と長いことを踏まえて、事前に路線バスの時刻表をしっかりとチェックしておく必要があります。

現地での移動を考えると、レンタカーがスムーズでスケジュールの自由も利くのでおすすめ。
特に熊本空港から行く場合は緑豊かな阿蘇を走ることになるので、爽快なドライブが楽しめますよ。

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