山梨県との県境に富士山を有する静岡県。
自然、温泉、お祭り、文化財と幅広く観光が楽しめます。
東海道新幹線も通っているので、東京からも大阪からも非常にアクセスの良い恵まれた立地です。
本記事では、エリアごとの個性豊かな静岡県の定番観光スポットをご紹介していきたいと思います。
太平洋と南アルプス・富士山に囲まれた静岡県
東海道が通っており、現在は産業都市としても栄えている静岡県。
南側は太平洋に面し、北側は南アルプスや富士山がそびえています。
全国的に有名な「熱海温泉」などの温泉地も有しており、観光だけでなくのんびりと日ごろの疲れを癒すような、ゆったりとした旅にも向いています。
自然や温泉だけでなく、日本人の心ともいえる「富士山」や、徳川氏にゆかりのある「浜松城」や「久能山東照宮」もあり、長い歴史を感じられる県です。
ここでは静岡県を、海と山の自然が豊かな「伊豆エリア」、富士山麓に広がる「富士エリア」、県の中心部に当たる「中部エリア」、茶畑が有名な「西部エリア」の4つに分けて見ていきたいと思います。
伊豆エリア
「天城越え」や「伊豆の踊子」で有名な伊豆エリア。
川端康成の名作・「伊豆の踊子」は天城峠から物語が始まります。
天城峠には、踊子の像や文学碑、踊子歩道などがあり、小説の世界観とともに豊かな自然に囲まれて森林浴も楽しむことができます。
このエリアには「修善寺温泉」や「熱海温泉」をはじめ40カ所以上の温泉があり、「大室山」、「城ケ崎海岸」、「龍宮窟」などと合わせて大地の営みを感じることができます。
2015年に世界遺産に登録された「韮山反射炉」は幕末の産業遺産。
韮山の代官・江川太郎左衛門英龍（坦庵）が建造したもので、近辺に英龍が暮らした「江川邸」も残されており、併せて観光することができます。
日本一の長さを誇る歩行者専用の吊り橋「三島スカイウォーク（箱根西麓・三島大吊橋）」も必見。
橋の上からは富士山や駿河湾を一望することができます。
周辺には展望台やアスレチックもあり、家族みんなで楽しむことができる観光スポットです。
富士エリア
日本人の信仰と長い時間ともにあった富士山の麓に広がる富士エリア。
富士山そのものをご神体とする「富士山本宮浅間大社」は神話の時代にまでさかのぼる歴史ある神社で、源頼朝、北条義時、武田信玄・勝頼親子、徳川家康など、時の権力者たちからも篤い信仰を集めてきました。
浅間造りの本殿はこの神社に特有のもので、国の重要文化財に指定されています。
例大祭には山車が練り歩き、県指定無形民俗文化財の「富士宮囃子」が登場します。
富士山とともに世界遺産に登録された「白糸の滝」も古くから信仰を集めてきた場所です。
富士山を背景にした自然豊かな動物園「県指定無形民俗文化財の富士宮囃子」も人気の観光スポット。
広大な敷地では動物たちとのふれあいやパン作り体験が楽しめます。
時間や日数に余裕があれば、「御殿場プレミアム・アウトレット」でショッピングを楽しむのも良いですね。
中部エリア
地理的にも、政治・経済的にも静岡県の中心である中部エリア。
静岡市の中心街から奥に広がる大自然まで、幅広い観光が楽しめます。
歌川広重の「富岳三十六景」にも登場する「三保の松原」は駿河湾と松のコントラストが美しい景勝地。
「羽衣伝説」で有名な「羽衣の松」や、永い歴史を持つ「御穂神社」とその参道である「神の道」も人気の観光スポットです。
「日本武尊（ヤマトタケルノミコト）」にゆかりのある「日本平」からは富士山がきれいに見え、夜景も美しい場所。
新国立競技場を手掛けた隈研吾氏が携わった「日本平夢テラス」も必見です。
展示エリアとラウンジスペース、展望フロアがあり、歴史を学びつつ360度の大パノラマを楽しめます。
徳川家康を祀った「久能東照宮」は江戸幕府とゆかりの深い神社。
駿河を治める上で要所となってくる久能山に自らを埋葬することで江戸のまち、江戸幕府、そして日本を守護しようとしたそうです。
「久能山東照宮博物館」には将軍家にまつわる様々な品々を見ることができます。
西部エリア
さいごは浜名湖がある西部エリア。
浜名湖周辺の地形は表情豊かで、様々な自然の姿を楽しむことができます。
曹洞宗舘山寺（そうとうしゅうかんざんじ）にゆかりのある「浜名湖かんざんじ温泉（舘山寺温泉）」や、人気の遊園地である「浜名湖パルパル」など、浜名湖の周辺に観光スポットが集まっており、旅行の目的地として選びやすい場所になっています。
かつて徳川家康が治めた「浜松城」は、江戸時代に入ってからは譜代大名が代々城を預かり、その後次々と幕府の要職に就いていったことから「出世城」とも呼ばれる縁起の良い城。
天守閣からの眺望や、立派な野面積みの石垣が見どころです。
同じ「浜松城公園」の中にある「浜松市美術館」にも時間があれば足を運んでみてください。