日本海に面した雪国―新潟県の定番観光スポット

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日本海に面した雪国 新潟県の定番観光スポット

ノーベル賞作家・川端康成の名作・「雪国」の舞台となった新潟県。
有名な冒頭の一節のとおり、冬の山間部には幻想的な雪景色が広がっています。

スキー場や温泉地などのほか、寺社や水族館など、幅広い層が楽しめる地域です。
また、本土から約35キロメートル離れた離島・佐渡島は、自然や歴史を感じられる観光スポットがたくさんあります。

本記事では、新潟県の定番観光スポットをご紹介していきたいと思います。

エリアごとに異なった魅力を持つ新潟県

日本海に面し、肥沃な土地と豊かな水に恵まれた米どころ・新潟県。

山間部は雪深いことで知られており、スキー場などのウィンタースポーツ施設も充実しています。
海辺では漁業が盛んで、新鮮な魚介類を提供するお店が多いほか、幅広い世代で楽しめる水族館などの観光スポットも。

新潟県は全国5位の面積を誇り、山形県、福島県、群馬県、長野県、富山県の5つもの県と接していることから、地域によって異なった魅力を持つ地域です。

ここでは新潟県を、上越エリア、長岡・柏崎エリア、弥彦・三条エリア、湯沢エリア、下越エリア、佐渡エリアの6つに分けて見ていこうと思います。

上越エリア

かつて上杉謙信が治めた「春日山城」がある上越エリア。
県内屈指の桜の名所としても知られ、復元された三重櫓が堂々とそびえたつ「高田城」は中が資料館になっており、甲冑や古文書が展示されています。

四季折々の自然をゆったりと楽しむことができる「妙高公園」は水芭蕉が群生する「いもり池」が有名。
公園内はお年寄りでも観光しやすいようにバリアフリー設計がなされており、自分のペースで散策を楽しむことができます。

春日山城からちょうど見下ろせる位置にある直江津は古くから水運の重要なポイントとして栄えた港で、現在は「上越市立水族博物館 うみがたり」があります。

高山リゾートで贅沢な時間を過ごすのも良いですね。

長岡・柏崎エリア

かつて北前船の寄港地であった長岡・柏崎エリア。
「越後の食い倒れ」と言われるほど、料亭文化や漁師メシを中心に豊かな食文化が発達したエリアです。

夏には「海の柏崎」、「川の長岡」、「山の片貝」と呼ばれる越後三大花火があり、秋には「もみじ園」、「松雲山荘」などの紅葉の名所があるなど、四季の移ろいを目で見て楽しむことができるエリアでもあります。

また、長岡藩と言えば北越戊辰戦争の舞台となった場所。
「今町の戦い」の際に新政府軍が本陣を構えた「永閑寺」、長岡藩家老・河合継之助が新政府軍軍艦・岩村誠一郎と会談した「慈眼寺」や、そのあとで昼食を摂った料亭などが今も残っています。

お泊りは「寺泊温泉郷」で。

弥彦・三条エリア

昔からしばしば信濃川の水害に悩まされた弥彦・三条エリア。
長い歴史を持つ神社や金物加工の技術が有名なエリアです。

神話の時代から続く「弥彦神社(伊夜比古神社)」は、「おやひこさま」とも呼ばれ、永く人々の信仰を集めてきた神社です。

三条・燕地域は江戸時代初期から金物加工業が盛んで、今では世界からも注目される金物のまちになっています。
伝統工芸品である「鎚起銅器(ついきどうき)」は、お土産としても人気です。

三条では鍛冶体験ができる場所があるほか、燕では江戸時代から続くモノづくりの歴史や技術を伝える「燕市産業史料館」があります。

湯沢エリア

幻想的な雪国の情景が描かれた冒頭の一節で有名な川端康成の小説・「雪国」の舞台にもなった湯沢エリア。
800年を超える歴史を持つ「越後湯沢温泉」や、冬場のスキーリゾートが人気のエリアです。

弱アルカリ性の優しい泉質が特徴の「越後湯沢温泉」は、ゆっくりと体を休めるのに最適です。
近くにスキー場があるので冬場はすぐに予約が埋まってしまいますが、夏には池で魚のつかみ取りが体験できるなど、一年を通して旅行を楽しめる場所です。

最近は里山を利用したスローライフ体験のプログラムも人気があります。

下越エリア

県庁所在地である新潟市を含む下越エリア。
幕末に開かれた新潟港にあった「古町」は祇園や新橋と並ぶ花街で、今でも料亭や芸子の文化に触れることができます。

JR新潟駅から古町へ向かう「萬代橋」は、新潟市のシンボル的な存在。

豪商や豪農の館跡も残っており、回遊式庭園がある「旧斎藤家別邸」や、大藤棚が見られる「北方文化博物館」などは人気の観光スポットです。

周辺には酒蔵やワイナリーもあり、スタッフから醸造の歴史や技術を学ぶことができます。

佐渡エリア

さいごは本土とは少し違った独自の文化を持つ佐渡島。
国生みの神話に関連した「夫婦岩」と呼ばれるふたつの巨石や、一枚岩が海に突き出した「大野亀」など、自然の迫力を感じることができる場所です。

佐渡島では19世紀初頭ごろから「はんぎり(たらい船)」と呼ばれる小舟でサザエやアワビを獲る「はんぎり漁」が行われており、現在では観光客向けにたらい船体験が行われています。

サイクリングやトレッキングといった屋外アクティビティも人気です。

独自の伝統芸能も伝わっており、島ならではの文化を体験することができます。

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