福岡から新幹線ですぐにアクセスできる長崎。
かつてオランダや中国との貿易で栄えたことから、さまざまな文化が入り混じった異国情緒あふれるまち並みが広がっています。
隠れキリシタンや鎖国時代の出島貿易、居留地時代の洋館などの史跡めぐりやフォトスポットの散策などのほか、海沿いの景観や離島の旅も魅力的です。
本記事では、長崎市内の定番観光スポットについてご紹介していきたいと思います。
和華蘭文化から離島観光まで!
日本、中国、オランダの文化が入り混じって独自の成長を遂げた「和華蘭(わからん)文化」が魅力的な長崎。
国際色豊かな文化と異国情緒あふれるまち並みが人気の、全国屈指の観光地です。
また、長崎県は小さな島々が多い日本の中でも特に離島の多い県。
長崎市内でも、軍艦島(端島)や伊王島をはじめとする離島観光が楽しめます。
長崎駅周辺での日帰り観光から少し足を延ばして離島や史跡を巡る旅まで、興味やスケジュールに応じて長崎観光を楽しんでください。
ここでは長崎市を、市街地エリア、外海・琴海エリア、伊王島・野母崎エリアの3つに分けて見ていきたいと思います。
市街地エリア
まずはJR長崎駅からのアクセスが便利な市街地エリアから。
市街地の主なスポットは、路面電車やバスをうまく使えば車がなくとも観光を楽しめます。
かつてオランダとの交易の中心であった出島を中心とした海沿いの地区は、長崎駅からも近く、西洋との深い関わりを堪能できます。
当時の出島の建物が再現された「出島和蘭商館跡」や、スペイン美術や長崎に関連した美術品を収蔵した「長崎県美術館」、長崎港や稲佐山を望む「長崎出島ワーフ」などが定番観光スポットです。
「大浦天主堂」や「グラバー園」といった西洋風のまち並みが広がる南山手地区は、まさに長崎の魅力が凝縮された場所。
石畳の坂やステンドガラスのようなフォトスポット、おしゃれな雑貨屋さん、カフェなどが充実しており、女子旅にもぴったりです。
かつてオランダとの交易の中心であった出島を中心とした海沿いの地区も西洋との深い関わりを堪能できます。
長崎はオランダだけではなく中国との交易も盛んであった場所。
国内最大の孔子廟である「長崎孔子廟 中国歴代博物館」や、「長崎新地中華街」での食べ歩きなども長崎観光の醍醐味です。
かつて花街があった丸山付近も人気の観光スポット。
老舗カステラ店の本店や坂本龍馬ゆかりの料亭、レトロでかわいらしい外観の「丸山町交番」、古くから栄えた繁華街である「思案橋横丁」など、江戸時代から近代にかけての長崎の風情を存分に感じられます。
どの観光スポットも長崎駅から路面電車やバスですぐに移動できるので、空き時間での観光も可能です。
外海・琴海エリア
美しい教会や海辺の自然に恵まれた外海・琴海エリア。
隠れキリシタンが潜伏していたことで有名な外海(そとみ)地区には、彼らの信仰の様子を後世に伝える場所が数多く存在します。
レンガ造りの建物と美しいステンドガラスが幻想的な空間を作り上げている「黒崎教会」は、この地で精力的に福祉活動を行ったド・ロ神父ゆかりの地。
外海地区は遠藤周作の小説「沈黙」の舞台になったことでも知られており、「遠藤周作文学館」や小説や映画ゆかりの地を巡るのも良いですね。
大村湾や普賢岳を一望できる「琴海赤水公園」は県内外から多くの人が訪れる絶景スポット。
展望台からの見晴らしも良く、遊歩道も整備されているので四季の移ろいを感じながらの散策を楽しむことができます。
このエリアは海辺のリゾート施設も充実しているので、ちょっと贅沢な余暇を過ごしたいという方にもおすすめです。
外海地区や琴海地区への観光は、移動時間や離島へ行くことなども考えると、日程にゆとりを持っておくことをおすすめします。
現地での移動は長崎駅からレンタカーを使うと便利です。
伊王島・野母崎エリア
離島や岬を中心とした伊王島・野母崎エリア。
人気の海浜リゾート地である伊王島。
英、米、仏、蘭の4ヶ国と結んだ江戸条約により灯台を設置した場所でもあり、日本の開国の歴史を感じられる場所でもあります。
野母崎にある「ベネックス恐竜博物館」は日本で3番目に出来た恐竜博物館。
実は全国屈指の郷愁の化石の発掘地である長崎。
博物館では、全長13メートルのティラノサウルスの骨格標本など、大人も子供も楽しめるバラエティ豊かな展示が行われています。
かつて炭鉱で栄えた「端島(軍艦島)」も人気の観光スポット。
当時は日本一の人口密度を誇っていた島で、「明治日本の産業革命遺産 ~製鉄・製鋼、造船、石炭産業~」として世界遺産に登録されています。
石炭の需要低下とともに閉島後、2009年に一般の上陸が開始され、映画のロケ地として話題になるなど県屈指の人気観光スポットになりました。