九州のほぼ中央部に位置する熊本県。
有明海・八代海(不知火海)に面し、北東部には世界最大級のカルデラを有する活火山「阿蘇山」がそびえます。
雄大な自然からは人々の暮らしやさまざまな信仰が生まれ、県内には歴史ある神社や史跡など、観光スポットも充実。
活発な火山活動の影響から、温泉も数多くあります。
本記事では、熊本県の定番観光スポットをご紹介していきたいと思います。
豊かな自然と歴史・文化が楽しめる熊本県
ゆるキャラ「くまモン」でおなじみの熊本県。
丸いフォルムがかわいらしい「くまモン」は外国人観光客からも大人気で、県内のいたるところにデザインされています。
景勝地、史跡、温泉と、幅広い魅力を持つ熊本県は、レンタカーで阿蘇や天草をドライブしたり、公共交通機関を使って史跡を巡ったり、温泉でゆったりと日ごろの疲れを癒したりと、さまざまなスタイルの観光が可能です。
ここでは熊本県を、熊本市周辺エリア、県北エリア、天草エリア、阿蘇エリア、県央エリアの5つに分けて見ていきたいと思います。
熊本市周辺エリア
まずは県庁所在地の熊本市周辺エリアから。
福岡県の福岡市、北九州市に次ぐ九州3番目の都市で、市内の主な観光地へは、地元の人に「市電」と呼ばれて親しまれている路面電車で移動可能です。
県のシンボルである「熊本城」は、市街地の商店街からも見えるランドマーク。
戦国武将・加藤清正が築いた名城で、特に反りが美しい「武者返し」が有名です。
敷地内には土産物屋やレストランも充実しています。
お城のすぐ近くにあるアーケード街は市内随一の繁華街。
ショッピングはもちろん、熊本ラーメン、太平燕(タイピーエン)、馬刺しなど、熊本グルメを堪能できます。
江戸時代に熊本を治めた細川家の庭園「水前寺成趣園」も人気の観光スポット。
美しく整えられた回遊式庭園で、四季の移ろいを感じられます。
市北部にある「植木温泉」は、小規模ながら温かみのある雰囲気の温泉。
アルカリ性のお湯は美肌効果があると言われています。
県北エリア
福岡県と隣接する県北エリア。
なだらかな山々が連なり、穏やかな有明海に面しています。
ラムサール条約に登録されている「荒尾干潟」は渡り鳥が観察できるバードウォッチングスポット。
夕日が美しいフォトスポットでもあります。
広葉樹林に覆われた「菊池渓谷」は自然の神秘を体感できる人気の景勝地。
四季の移ろいが美しい渓流は、夏でも涼しく観光しやすいスポットです。
近代産業遺産のひとつでもある「三池炭鉱」は、赤煉瓦の建物が印象的な観光スポット。
特に「万田坑ステーション」は坑口や機械室も見学できます。
また、「山鹿温泉」、「菊池温泉」、「平山温泉」など、温泉地も多いエリアです。
ゆっくりと心身を休める旅も良いですね。
天草エリア
大小の島々が連なる天草エリア。
九州本土から天草の島々へ行く際に渡る「天草五橋」は、その景観の美しさでも知られています。
のどかな街並みと豊かな自然、そして美しい海と高く澄んだ空のコントラストを楽しみながらのドライブは最高です。
二江港でのイルカウォッチングや、ユネスコの世界文化遺産にも登録された「天草の﨑津集落」などが天草観光の定番。
天草諸島を構成する島々の中で、もっとも標高が高い場所にある「倉岳神社」もおすすめの絶景スポットです。
下島にある「下田温泉」は上記に挙げた観光スポットへのアクセスも良い温泉。
海に沈んでゆく美しい夕陽を眺めながら温泉に浸かることができます。
阿蘇エリア
県北東部に位置する阿蘇エリア。
「九州のへそ」とも呼ばれる大きなエネルギーを秘めた活火山・阿蘇山を中心に、豊かな自然に恵まれた人気の観光スポットです。
南北25km、東西18km、周囲128㎞の巨大なカルデラは、世界的にもかなりの規模を誇ります。
緑の草原をドライブしながら、「中岳第一火口」、「大観峰」、「草千里」などの代表的な絶景スポットから阿蘇の大自然を堪能してみてください。
周辺には「黒川温泉」、「内牧温泉」、「栃木温泉」、「赤水温泉」などの温泉が充実しているほか、各種宿泊施設もそろっています。
圧倒されるような大自然が広がり、各種アクティビティやグルメも充実しているので、どんなメンバーでも間違いなく観光を楽しめるエリアです。
県央エリア
さいごは阿蘇くまもと空港を有する県央エリア。
空港がある上益城郡の定番観光スポットと言えば「通潤橋」。
国内最大級の石造りのアーチ型水路橋で、国の重要文化財に指定されています。
天気が良い日には橋と青空と放水によって出来た虹のコントラストを楽しめます。
農業用水として利用する期間は放水を行っていないため、お出かけの前にホームページで確認してみてください。
現存する唯一の明治時代の港湾施設である「三角西港」も人気の観光スポット。
石積埠頭や浮き桟橋などのほか、再建された建物も見学することができます。