日本で初めて国立公園に指定された「霧島」、今なお活発な火山活動が見られる「桜島」など、雄大な自然に恵まれた鹿児島県。
「指宿温泉」や「霧島温泉」など、ゆったりと心身を休めることができる温泉地も充実しています。
自然豊かで独自の歴史や文化、生態系が発達している離島観光も非常に人気です。
また、幕末から明治維新にかけて活躍した英傑たちを多く輩出したことでも知られており、鹿児島市内を中心にその足跡をたどることができるスポットがたくさんあります。
本記事では、鹿児島県の定番観光スポットをご紹介していきたいと思います。
独自の自然と南国気候が織りなす歴史と文化
九州南部に位置し、熊本県、宮崎県と接する鹿児島県。
年平均気温が国内2位と非常に温暖な県で、亜熱帯気候の離島もあります。
多くの活火山と離島を有する鹿児島県は雄大で個性豊かな自然に恵まれ、地球の息吹を感じられる観光スポットも豊富です。
また、幕末や明治維新を中心に歴史の転換点になった史跡も多く、歴史探訪も楽しめます。
ここでは鹿児島県を、北薩摩エリア、中薩摩エリア、南薩摩・大隅エリア、霧島・姶良エリア、離島エリアの5つに分けて見ていきたいと思います。
北薩摩エリア
まずは熊本県と接する北薩摩エリアから。
温暖な東シナ海に面し、栄養豊富な黒潮の影響で美味しい魚介類がたくさん獲れるエリアです。
鹿児島市内から1時間超でアクセスできるにもかかわらず、明光風靡な自然が広がっています。
「東洋のナイアガラ」と呼ばれる「曽木の滝」は幅210m、高さ12mを誇る迫力ある滝。
自然の雄大さに圧倒されながら、四季の移ろいも楽しむことができます。
周辺には「清水神社」や「曽木発電所遺構」などの神社や産業遺産もあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
出水市は秋から春先にかけて鶴がシベリアから訪れることで有名。
「出水市ツル観察センター」では二階から野生の鶴を観察できるほか、展示やビデオを通してその生態について学ぶこともできます。
日本最大級の武家屋敷群である「出水麓武家屋敷群」は、「麓」と呼ばれる住居と陣屋を兼ねた武家屋敷の跡。
広大な領地を有する島津藩では、「外城」と呼ばれる防衛拠点がいくつかあり、出水麓もそのひとつでした。
中薩摩エリア
県庁所在地である鹿児島市を含む中薩摩エリア。
新幹線、自動車道、港など、県内の交通の拠点にもなっているエリアです。
鹿児島のシンボルと言えば桜島。
世界有数の活火山でありながら、鹿児島市内の各地から見ることができます。
市街地からフェリーで5分ほどの場所にあり、アクセスも抜群。
トレッキング、サイクリング、クルージング、カヤックなど、自然の雄大さを感じながらさまざまなアクティビティを楽しみましょう。
「鹿児島城(鶴丸城)」、「西郷隆盛銅像」、「仙巌園」など、幕末・明治の英傑ゆかりの地を巡るのも良いですね。
夕食は鹿児島一の繁華街「天文館」で。
黒豚のとんかつや豚骨ラーメン、白くまなど、鹿児島の美味しいものが一挙に揃います。
地名は島津氏が西洋文明に感化されて暦や天体観測を行わせた「明時館(天文館)」に由来しています。
南薩摩・大隅エリア
「砂むし」で有名な「指宿温泉」がある南薩摩・大隅エリア。
「薩摩富士」とも呼ばれている「開聞岳」や、干潮時には歩いて渡ることができる「知林ヶ島」など、自然豊かな観光スポットが多い南薩摩エリア。
清らかな水が流れる「唐船峡」は回転式そうめん流し発祥の地としても知られています。
南薩摩エリアから海を挟んで反対側の半島にある大隅エリアも山海の自然が豊かな場所。
自然が造り出した神秘的な空間も多く、洞窟の先にポツンと赤い鳥居が見える「溝ノ口洞穴」や本土最南端の「佐多岬」、エメラルドグリーンの海に鳥居と参道が映える「荒平天神」などが定番観光スポットです。
霧島・姶良エリア
宮崎県との県境に、国内で最初の国立公園である「霧島」を有する霧島・姶良(あいら)エリア。
霧島山麓の豊かな自然のほか、霊験あらたかな「霧島神社」や、さまざまな泉質を楽しむことができる「霧島温泉」などがあります。
伊佐市にある「曽木発電所遺構」は、明治時代に造られた発電所跡地。
当時の日本の急速な近代化を感じることができる場所で、最近ではヨーロッパの古城のような佇まいからフォトスポットとしても人気を集めています。
離島エリア
さいごは個性豊かな自然や生態系、文化が堪能できる離島エリア。
数多ある島々のなかでも、世界遺産に登録された「屋久島」や、沖縄に近く手付かずの雄大な自然が広がる「奄美大島」は人気の観光地です。
また、JAXAの開発施設がある「種子島」は、ロケットの打ち上げなどがある度に全国から多くのファンが押し寄せます。
鉄砲伝来の地としても知られており、初めて国産の火縄銃の生産に成功した種子島時堯の銅像もあります。