レトロな城下町を旅する!人吉・球磨の定番観光スポット

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レトロな雰囲気の城下町・人吉。

鉄道や球磨川の自然、温泉など、さまざまな魅力ある観光スポットがそろっています。
歴史あるまち並みと川べりの自然が心に安らぎを与えてくれる観光地です。

本記事では、人吉・球磨の定番観光スポットをご紹介していきたいと思います。

相良氏と人吉

城下町・人吉は、700年ほど前にこの地域を治めていた相良(さがら)氏がその礎を築きました。

鎌倉幕府から地頭に任命された相良氏は地元の豪族たちとの戦いを制すると、それまであった地元の文化を尊重しつつ新たな国づくりをはじめます。
それまで豪族たちが競って造立していた寺院やそこが所蔵する仏教美術を手厚く保護したのです。

人吉には、今も鎌倉時代以前の貴重な仏像が残されています。
貴重な仏教美術と球磨川の自然に取り囲まれた環境が人吉のまちを作ったと言っても過言ではないのではないでしょうか。

このように独自の歴史を歩んできた人吉・球磨にはほかにも見どころがたくさん。

ここからは、JR人吉駅付近を中心に人吉の定番観光スポットを見ていきたいと思います。

JR人吉駅

人吉の玄関口にあたるJR人吉駅。

駅前の「からくり時計」はお城を模した時計からかわいらしい人形たちが出てきて踊ってくれるというもの。
流れる曲は地元の民謡「球磨の六調子」をアレンジしたものです。

また、駅のすぐ近くには27基の横穴が密集している「大村横穴群」があります。
一部の横穴には幾何学模様や動物が描かれた壁画があり、学術的にも重要視されている古墳です。

周囲は公園になっているので電車の待ち時間などでのんびりと散策してみてください。

人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868

鹿児島県と熊本県を結ぶ肥薩線の歴史を紹介した鉄道ミュージアム。
ジオラマや映像による展示は無料で見学可能。
ミニトレインやレイルバイクなどの子ども向けの施設が充実しているのも魅力です。

近くにあるSL展望所からは現在も走行可能なSLを見ることができます。

青井阿蘇神社

茅葺の大きな楼門が目を惹く青井阿蘇神社。

江戸時代初期に造営された本殿・廊・幣殿・拝殿・楼門には美しい彫刻が施されており、国宝に指定されています。
豪雨災害で大きな被害を受けたことが全国に報道されましたが、現在は着実に復興が進んでいるようです。

敷地内には新国立競技場の設計に携わったことでも有名な隈研吾氏が手掛けた「青井の杜(もり)国宝記念館」もあるので、ぜひ足を運んでみてください。

人吉城跡・人吉城歴史館

冒頭でご紹介した相良氏の居城であった人吉城。
井戸を備えた石造りの地下城郭があることで有名です。

古来よりこの土地を治めていた豪族たちを制し、700年もの長きにわたって人吉の地を治めてきた相良氏。
外の文化を取り入れつつ地元の旧来の文化も保護した相良氏の政策は、人吉の独自の文化の発展に大きく寄与したことが評価され、関連史跡は日本遺産に指定されています。

球磨川と胸川を天然の堀に見立てて防衛構造が造られており、城全体を見ると南九州に特有の群郭式城郭となっています。
各郭が階段状になっているのではなく、同じ高さのところに築かれ空堀によって仕切られているのが特徴。
見通しが悪く、本丸に位置が特定しにくいのが最大の利点ですが、空堀で隔てられていることによって曲輪同士の連携を取ることが難しいという難点があります。

併設されている「人吉城歴史館」には地下城郭が再現されているので、ぜひこちらにも足を運んでみてください。

二ノ丸・三ノ丸から人吉市内が一望できる城跡公園は、紅葉や桜の名所としても知られ、地元の人々に親しまれています。
鮮やかな紅葉やひらひらと舞う桜と無骨な石垣、苔むした石段、そして澄んだ球磨川の水面のコントラストが風情ある景観を生み出しています。

球磨焼酎ミュージアム白岳伝承蔵

スコッチウイスキーなどとともに土地の名前を名乗ることを国際的に許されている数少ないお酒のひとつが球磨焼酎です。

球磨焼酎の有名ブランドである「白岳」を醸造している高橋酒造がその製造工程に関する展示を行っているこのミュージアムでは、焼酎の試飲や購入もできます。
お土産や旅の思い出にいかがでしょうか。

球磨川くだり

100年続く人吉観光の定番である球磨川下り。
詩人・与謝野晶子も訪れたと言われています。

小舟に乗って、船頭さんのガイドを聞きながらゆったりと川を下り、球磨川の自然を存分に楽しむことができる人気のアクティビティ。

球磨川の急流を思いっきり楽しみたいという方は、ゴムボートで急流を下るラフティングもおすすめです。

人吉温泉

さいごは人吉の温泉をご紹介したいと思います。

「美人の湯」とも言われている人吉温泉は、JR人吉駅から球磨川沿いに50もの泉源が点在しており、一般入浴が可能なところも多いです。
散策や川遊びのあとは温泉に浸かってゆっくりと旅の疲れを癒してください。

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