中国地方の中心部に位置する広島県。
広島市内にある「原爆ドーム」や、宮島にある「厳島神社」には、修学旅行などで訪れたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「Hiroshima」の悲劇は世界的にもよく知られており、追悼や世界平和を願う意味も込めて海外からも多くの観光客が訪れます。
ほかにも、歴史的な街並みが残る尾道や、瀬戸内海、中国山地の自然など、さまざまな魅力にあふれた県です。
本記事では、広島県の定番観光スポットをご紹介していきたいと思います。
世界中から多くの人が訪れる広島県
世界的観光地である広島県。
多くの人々が訪れる世界遺産から、長い歴史を感じることができる場所や、雄大な自然を感じることができる場所まで、さまざまな魅力にあふれています。
南側は瀬戸内海に面し、北側には中国山地がそびえ、地形や文化の変化にも富んださまざまな側面を備える県です。
ここでは広島県を、広島市周辺エリア、宮島周辺エリア、呉・尾道エリア、備北・芸北エリアの4つに分けて見ていきたいと思います。
広島市周辺エリア
まずは主要な観光地が揃う広島市周辺エリアから。
「負の世界遺産」として有名な「原爆ドーム」や、平和への祈りを込めた千羽鶴が治められている「平和記念公園周辺」、原爆投下後の広島の惨状を今に伝える「広島平和記念資料館」など、核兵器の恐ろしさや平和の尊さを学ぶことができる場所が集約されています。
広島駅からほど近い「広島城」も、広島の定番観光スポット。
江戸時代の天守は原爆により焼失してしまいましたが、昭和に復元され、中は歴史博物館になっています。
藩主が造った庭を再整備した「縮景園」も駅から近く、手軽に観光できる観光スポットです。
夕食はホテルのディナーも良いですが、ぜひ本場の広島風お好み焼きが堪能できる「お好み村」で。
有名店が軒を連ねており、気軽に食べ比べができるようになっています。
宮島周辺エリア
山口県と隣接する宮島周辺エリア。
県境にほど近い場所にある「下瀬美術館」は、ユネスコの「世界で最も美しい美術館7選」にも選ばれた美術館。
収蔵している美術品はもちろん、世界的な建築家・坂茂が手掛けたカラフルでモダンなデザインの建物や、可動式の展示室、屋上から見下ろす瀬戸内海の景色など、新鮮な魅力が詰まっています。
宮島は広島駅からのアクセスも良い定番観光スポットです。
なかでも1400年の歴史を誇る「厳島神社」は外せません。
満潮時には海に浮かんでいるかのように見える造りの社殿は、海中にそびえる大きな鳥居も相まって幻想的な美しい景観を作り上げています。
お参りのあとは、「宮島表参道商店街」で、お土産探しやお食事を楽しんでください。
宮島の最高峰にある「弥山展望台」も、ぜひとも訪れたい観光スポット。
古くからの信仰が感じ取れる神秘的な場所で、瀬戸内海を見下ろす眺望の美しさも魅力的です。
「豊国神社(千畳閣)」や「町屋通り」など、宮島にはこのほかにもさまざまな観光スポットがあります。
呉・尾道エリア
瀬戸内海に面する呉・尾道エリア。
海軍のまち・呉では、戦艦「大和」の模型がある「呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)」や、「海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)」など、海軍に関連する博物館が数多くあるエリアです。
「御手洗 街並み保存地区」は、古き良き海沿いのまちを保存した、写真映え間違いなしの観光スポット。
日本史にも度々登場する重要な場所である「鞆の浦」も、歴史が感じられる景観を残すまち並みが広がります。
どちらも多数の映画のロケ地にもなっており、まちのどこを切り取っても絵になる美しいまちです。
平清盛が開いたと言われている「音戸の瀬戸」は、桜やつつじの名所としても知られる美しい場所で、四季折々の自然を気軽に楽しむことができます。
赤い鉄橋と山のコントラストが印象的です。
京都府の伏見、兵庫県の灘と並ぶ酒蔵のまち・西条は、町屋造りの建物から洋館まで、レトロな建物が建ち並ぶ写真映えする観光スポット。
もちろん酒蔵での試飲やレストランでのお食事も可能で、日本酒が好きな人もそうでない人も観光を楽しめるようになっています。
備北・芸北エリア
さいごは山海の美しい自然が楽しめる備北・芸北エリア。
日本百景のひとつである「帝釈峡」は、県を代表する景勝地。
国の天然記念物にも指定されている雄橋、3億年ほど前に形成されたといわれる断魚渓、奥行き200メートルの鍾乳洞である白雲洞など、その迫力に圧倒されるとともに、自然の営みの偉大さを感じます。
広島県を代表するもうひとつの景勝地が「三段峡」。
遊歩道からだけでなく、渡舟からもその迫力を堪能することができます。
どちらも紅葉のシーズンが特に人気ですが、四季を通じてさまざまな表情を見せてくれる美しい景勝地です。
お泊りの際は、どこか懐かしさを感じる雰囲気と神楽が楽しめる「神楽門前湯治村」へ。