九州の玄関口にあたる福岡県。
博多から地下鉄で5駅と非常に都市に近い福岡空港を有し、アクセスも抜群。
九州の鉄道・道路の基点となっているので、九州各地への観光の拠点にもなっています。
九州の政治や経済の中心地であり、日本有数の都市を抱える福岡県は、コンパクトシティとも評される福岡市の都市部観光だけでなく、大自然や歴史や文化を感じられる観光スポットも充実した県です。
本記事では、福岡県の定番観光スポットについてご紹介していきたいと思います。
九州最大の大都市を有し、自然にも恵まれた観光都市
九州の北東部に位置する福岡県。
大都会・博多や工業都市・北九州に代表されるような都市観光だけでなく、九州ならではの大自然を体験できる観光スポットや、福岡県が辿ってきた歴史を感じられる観光スポットも充実しています。
地域によって異なる魅力を備える福岡県。
ここでは福岡県を、福岡・糸島エリア、大宰府・秋月エリア、北九州エリア、筑豊・筑後エリアの4つに分けて見ていきたいと思います。
福岡・糸島エリア
まずは九州最大の都市・福岡市を中心とした福岡・糸島エリア。
コンパクトシティとも評される福岡市は、公共交通機関が充実していることから車が無くても観光を楽しめるというのも魅力のひとつ。
まちのランドマークとなっている「福岡タワー」や「博多タワー」はぜひとも訪れておきたい定番の観光スポット。
県下随一の繁華街である福岡天神や、西日本最大級の歓楽街である中州での屋台食べ歩きも外せません。
歴史や文化を堪能したいという方は、福岡藩主・黒田家が代々治めた「福岡城(大堀公園・舞鶴公園)」やその周辺にある「福岡市美術館」、「博多祇園山笠」で知られる「櫛田神社」などがおすすめです。
市内中心部から40分ほど車を走らせた場所にある糸島。
玄界灘に突き出るような形をしている糸島半島は美しい海岸線が続く海辺のまちで、数多くの景勝地を有します。
まず押さえておきたいのが、糸島を象徴する景勝地である「芥屋の大門(けやのおおと)」。
巨大な玄武岩の奇石が海水による浸食を受けて洞窟を形成しています。
春から秋にかけて運航されている遊覧船で洞窟の中に入ることができる場合もあるそうです。
重要文化財に指定されている「櫻井神社」にある「夫婦岩」も糸島を代表するパワースポット。
「夫婦岩」がある「桜井二見ヶ浦」は夕日の名所としても知られ、周辺にはレストランやカフェも充実しています。
そうめん流しで有名な「白糸の滝」も定番観光スポットです。
太宰府・秋月エリア
古代に設置された大宰府政庁を中心に、かつては九州の統治と諸外国との交流の拠点として栄えた大宰府エリア。
学問の神様である菅原道真を祀った「太宰府天満宮」は、言わずと知れた県屈指の観光スポット。
毎年受験生やその家族が多く訪れるほか、観光客からも人気の神社です。
境内にある「九州国立博物館」・通称「九博」では、4つある国立博物館のひとつとして興味深い企画展が行われています。
古くから貿易で栄えた福岡らしい、旧石器時代から江戸時代にかけての日本の国際交流に関する常設展示にも注目したいですね。
かつて福岡藩主・黒田家の血縁が治めた秋月エリアは、「筑前の小京都」と呼ばれる古き良き町並みが残るまち。
かつて秋月藩の政治の中心であった「秋月城」は、紅葉の名所としても知られています。
いまは石垣や門などが残るばかりですが、戦国時代には九州の中でもトップクラスの守りの堅さを誇る要塞でした。
風情あるまち並みを歩いていくと、歴史ある葛屋が見えてきます。
秋月は、奈良の吉野と並ぶほどの葛の産地。
歴史情緒あふれるまち並みを眺めながら葛切りや葛餅を堪能するのも良いですね。
北九州エリア
日本を代表する工業都市である北九州エリア。
「皿倉山」から見下ろすきらびやかな夜景は、「日本新三大夜景都市」にも指定されています。
北九州は明治時代から鉄鋼業や工業で発達してきたまちで、当時石炭の輸出港としてかなりの規模を誇った門司港では、「門司港レトロ」として歴史ある建築物が保存されています。
おしゃれなフォトスポットが豊富で、カフェやレストランも充実していることから女子旅にもおすすめ。
平尾山に広がるカルスト台地の下にある「千仏鍾乳洞」も人気の観光スポットです。
筑豊・筑後エリア
さいごは自然豊かな筑豊エリアと筑後エリアをご紹介していきたいと思います。
かつて筑豊炭田で栄えた筑豊エリア。
朝ドラでも話題になった筑豊の炭鉱王・伊藤伝右衛門とその妻で歌人・華族令嬢の白蓮が暮らした「旧伊藤伝右衛門邸」は、近代日本を代表する建築物。
九州で初めて水洗トイレが取り入れられたそうです。
このエリアはお菓子工場も多いので、家族みんなで工場見学をするのも良い思い出作りになるかと思います。
熊本県と接する筑後エリアは、ウナギでも有名な柳川やお茶の名産地・八女が有名です。
水郷地帯である柳川は、堀を「どんこ舟」に乗って観光する「柳川の川下り」が定番。
甘みのある八女茶の産地・八女は、展望台から茶畑を見渡すことができます。