日本最大の湖―琵琶湖を満喫しよう!

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日本最大の湖 琵琶湖を満喫しよう!

日本最大の湖・琵琶湖。
京都や大阪といった都や大都市に近かったため、昔から水運の起点として重宝されてきました。

一見すると海のように見えるくらい大きな琵琶湖は、エリアによって特徴もさまざま。
自然を活かしたアクティビティから神秘的な場所まで、大人も子どもも楽しめる人気の観光地です。

本記事では、琵琶湖の歴史や自然に触れながら、定番観光スポットをご紹介していきたいと思います。

滋賀県の6分の1を占める琵琶湖

日本一大きな湖である琵琶湖は、滋賀県の総面積の実に6分の1を占めています。

京都駅からはJR湖西線、大阪・京都からは京阪電車が使えたりと交通アクセスが良く、観光しやすい場所です。
関西地方内からは車でもアクセスすることができます。

琵琶湖の湖岸は平坦な道も多いので、レンタサイクルもおすすめ。
琵琶湖を眺めながら自転車を走らせるのはとても気持ちよさそうですね。

滋賀県の観光スポットの多くは琵琶湖と関連しているのですが、ここでは琵琶湖の自然や風景を楽しめるスポットに絞って見ていきたいと思います。

希少な古代湖のひとつ・琵琶湖

まずは、琵琶湖に関する歴史を簡単に見ていきましょう。

琵琶湖は日本で唯一の、そして世界でも20ほどしかないと言われる「古代湖」のひとつです。
「古代湖」とは、10万年以上の歴史を持ち、固有種がいる湖のこと。

約400万年前に現在の三重県伊賀市付近に出来た小さな湖が、断層の活動によって移動し、少なくとも40万年前には現在のような形になったと言われています。
通常湖は1万年もすると堆積の影響により消滅してしまうので、琵琶湖のように10万年以上存在している湖は稀なのだそう。

現在琵琶湖に生息する約1700種の生物のうち、約60種はこのように長い歴史を持つ岩子固有の種になります。

琵琶湖を巡る歴史

琵琶湖は古くは「淡海」と呼ばれ、常に人々の営みとともにありました。
世界に約20ある「古代湖」の中でも、現在に至るまでこれほど人々の生活と密接に関わりのある湖は少ないかと思います。

古代から琵琶湖は、都への物資を運ぶ水運の起点として利用されてきました。
安土桃山時代には丸子船を用いた琵琶湖舟運が盛んに行われ、織田信長をはじめ、戦国武将たちは琵琶湖を戦略的にも重要な土地として認識し、自らのものにしようと画策しました。

このあたりの時代までは琵琶湖は「淡海」と呼ばれており、江戸時代に入ると湖の形状が楽器の琵琶に似ていることから「琵琶湖」と呼ばれるようになります。
江戸時代には京都―大阪間を結ぶ淀川水運が大きく発達。
琵琶湖の水運も増々栄えていきました。

明治時代になるとオランダの力を借りて近代的な整備が進められ、今も「南禅寺水路閣」などの遺構が残されています。

一時は工場や家庭からの排水により汚染されていた琵琶湖ですが、人々の懸命な努力により、現在は中に入って泳げるくらいの水質を保っているそうです。

湖西エリア

ここからは琵琶湖周辺を、湖西エリア、湖南エリア、湖東エリア、湖北エリアの4つに分けて見ていきたいと思います。

まずはJR湖西線が通っており、電車でのアクセスが非常に良い湖西エリア。

全国各地にある白鬚神社の総本社である「白鬚神社」は、「近江の厳島」と呼ばれ、湖の中に鳥居があることで有名。
夕日に照らされた湖面にそびえたつ鳥居の風景はもちろん、土日の夜に行われるライトアップも素敵です。
延命長寿を司る猿田彦命を祀っており、さまざまなご利益があります。

小さな子どもと琵琶湖で遊ぶなら、「滋賀県立びわ湖こどもの国」がおすすめ。
遊具や水泳場、カヌー体験といったアクティビティのほかに、キャンプやバーベキュー、宿泊施設なども揃っています。
未就学児用のエリアもあるので、ぜひ家族みんなで訪れたい場所ですね。

湖南エリア

東海道と中山道が交わる湖南エリア。

琵琶湖湖岸では、「湖岸バレイ」が人気のリゾート施設。
冬はスキー場ですが、春から秋にかけては高原リゾートになっており、各種アクティビティやロープウェイ、空中散歩などが楽しめます。

敷地内にオープンした「びわ湖テラス」は、カフェやテラスで琵琶湖やその周辺を一望することができる、大変写真映えする観光スポットです。

その名の通り琵琶湖に浮いているかのように見える「浮御堂(うきみどう)」は近江八景のひとつ。
松尾芭蕉、高浜虚子といった俳人や、歌川広重、葛飾北斎といった浮世絵師など、文化人たちに愛されてきた場所です。

湖東エリア

彦根城があり、中山道の愛知川宿が周辺にあった湖東エリア。
国宝にも指定されている彦根城からは琵琶湖が良く見え、思わず写真を撮りたくなります。

琵琶湖の北に浮かぶ「竹生島」は、小さいながらも昔から人々の信仰を集める神聖な場所。
「竜神拝所」の「かわらけ投げ」が有名です。
行き帰りの船の中から見る琵琶湖もまた風情があります。

湖北エリア

さいごは秀吉ゆかりの長浜城がある湖北エリア。

古くから北陸と関西を繋ぐ基点で「朝妻湊跡」には、石碑と当時を思わせる石畳が残されています。

「湖北野鳥センター 琵琶湖水鳥・湿地センター」は、多くの野鳥が生息する湖北町水鳥公園の拠点。
設置されている望遠鏡を使えば、湖岸で一休みしている野鳥の姿を観察することができます。
琵琶湖の自然や歴史について解説した展示もあるので、ぜひ見てみてください。

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