大阪湾、紀伊水道、大阪湾、瀬戸内海に囲まれた瀬戸内最大の島・淡路島。
明石海峡大橋で神戸と、大鳴門橋で四国とそれぞれ結ばれています。
車を使えば関西の主要都市からのアクセスも良く、温泉もあることから根強く人気を集めている観光地です。
最近は北西部を中心に再開発が進み、若年層からも注目されています。
本記事では、淡路島の歴史や観光スポットをご紹介していきたいと思います。
関西からのリゾート地として大人気！
海と山の自然に恵まれ、歴史探訪や温泉も楽しめる淡路島。
関西の方はリゾートホテルのCMでおなじみかと思います。
大阪や神戸からのアクセスがとても良い淡路島は、関西圏からのちょっとした旅行に最適な島。
手軽に1、2泊の旅行が出来て、非日常感も味わえると人気です。
神話と関わりの深い島としても知られ、歴史や文化に触れられる観光スポットもたくさんあります。
四季折々の自然の変化に富んでおり、自然散策にも最適な島です。
ここでは、淡路島の魅力をさまざまな側面から見ていき、定番観光スポットをご紹介していきたいと思います。
淡路島と国生み神話
日本神話において、淡路島はわが国で最初に出来た島であるとされています。
伊弉諾尊（イザナギノミコト）と伊弉冉尊（イザナミノミコト）が高天原の神々に命じられ、空間に漂っている大地を完成させたのが日本の誕生です。
大地をかきまぜていた天の沼矛（アメノヌボコ）から落ちた一滴が「おのころ島」と呼ばれており、ここで夫婦となった二神が次々と生んだのが大八州（オオヤシマ）と呼ばれるもの。
大八州は、淡路島、四国、隠岐島、九州、壱岐島、対馬、佐渡島、本州のことで、この順番で誕生したと言われています。
伊弉諾尊と伊弉冉尊が国生みを行ったと言われる場所は「おのころ神社」となっており、二神を祀っているのが「伊弉諾神宮」。
日本武尊（ヤマトタケル）の御子である仲哀天皇の時代に、天皇の直轄地として「屯倉」が置かれたとの「古事記」や「日本書紀」の記録もあります。
実際、古代の淡路島は大陸との貿易の中継地点として栄えたようです。
ほかにも淡路島は神話に関連した観光スポットが点在しているので、興味のある方はぜひ神話の島・淡路島を満喫する旅に出てみてください。
淡路島の歴史
神話で語られた淡路島が次に記録に登場するのは平安時代ごろ。
淡路島は、都に食材を納める「御食国（みけつくに）」と呼ばれる地域でした。
若狭国、志摩国、淡路国の三国が御食国とされ、「御食つ国」や「うまし国」などと称されることもあります。
現在も玉ねぎ、淡路牛、鱧、鯛、河豚など、海の幸と山の幸の両方に恵まれており、古くから豊富な食材が獲れたであろうことがうかがえます。
また、戦国時代には「淡路水軍」が活躍しました。
「洲本温泉」がある城下町を見下ろす山に築城された「洲本城」は、全国でも稀にみるほど巨大な水軍の城。
残念ながら建物はもうなく、再建された疑似天守があるのみですが、残された石垣からはその規模の大きさと堅牢さがうかがえます。
城下町と紀伊水道を望む本丸は絶景ポイントです。
江戸時代に入ると、淡路島は徳島藩が治めることとなり、洲本城は阿波徳島藩主・蜂須賀氏の筆頭家老である稲田氏が上代を務めました。
この時代に人形操りを好む蜂須賀氏の保護のもとで栄えたのが「淡路人形浄瑠璃」。
講演を行う一座は淡路島に留まらず、全国各地を旅して上演したそうです。
現在も「淡路人形座」で伝統芸能の「淡路人形浄瑠璃」を見ることができます。
淡路島の自然
緑豊かな山々と輝く海、そして美しい花々が咲き誇る花畑と、淡路島は自然に恵まれた島です。
四季の花々を堪能しつつ、大型遊具もある「淡路島国営明石海峡公園」や、農業公園であり、動物とも触れ合える「淡路ファームパーク イングランドの丘」は親子連れに人気の観光スポット。
レストランや土産物店もあるので、一日中遊ぶことができます。
より花々を楽しみたいという方には、「兵庫県立公園あわじ花さじき」がおすすすめ。
東京ドーム約３個分の敷地には、四季折々のさまざまな花々が植えられています。
神話と深い関わりがあるとされ、古くから和歌にも詠まれた「沼島」や「江島」も海や岩肌が美しい観光スポットです。
淡路島のテーマパーク・サービスエリア
さいごに、淡路島のテーマパークやサービスエリアをご紹介したいと思います。
まずは、アニメや漫画、ゲームなどの世界を題材にした「ニジゲンノモリ」。
人気のアニメのモニュメントなどがあるほか、流行りのアニメとのコラボも話題。
家族連れだけでなく、友達やカップルなどでの旅行にも人気の観光スポットです。
世界的建築家・安藤忠雄が設計に携わった「淡路夢舞台」は、リゾートホテル、商業施設、レストランが揃った大型複合施設。
洗練された建築物と花壇、そして海が構成する景色には独自の魅力があります。
車でお帰りの際はぜひ「淡路ハイウェイオアシス」に立ち寄ってお土産選びやお食事をお楽しみください。