1000メートル級の山々がそびえ、雄大な自然と豊富な水資源、そして数々の名湯に恵まれた阿蘇。
世界最大級のカルデラを有し、その中で独自の歴史や文化も育まれてきました。
各種アウトドア施設や牧場などの魅力的なアクティビティと、数々の絶景スポットがある熊本県内でも屈指の定番観光スポットです。
緑が広がる草原を駆け抜けるドライブは爽快。
本記事では、阿蘇の定番観光スポットをいくつか厳選してご紹介していきたいと思います。
圧倒される大自然と豊富なグルメ・温泉を堪能!
圧倒的な規模の活火山・阿蘇山。
その周囲に広がる雄大な自然も含めて、圧倒されるような絶景が広がり、さまざまなアクティビティを体験できる人気の観光スポットです。
阿蘇くまもと空港からも近いので、遠方からのアクセスもばっちり。
レンタカーで緑の草原を走る移動中も含めて、自然を五感で感じられます。
農業や畜産も盛んな阿蘇はご当地グルメも豊富。
莫大な火山のエネルギーから温泉も充実しています。
ここでは、阿蘇の定番観光スポットをご紹介しつつ、その魅力に迫っていきたいと思います。
阿蘇中岳火口
阿蘇の自然のダイナミックさを最も視覚的に感じられる観光スポットです。
火口の直前まで車道が通っているので、登山装備などが無くても気軽に見学することが可能。
唸るような地鳴りと直に伝わる振動、そして吹き上げる噴煙は、大地の営みを肌で感じさせます。
天候や火山ガスなどにより規制がかかっている場合もありますので、事前にホームページなどを確認してから向かいましょう。
草千里ヶ浜
広大な大草原が広がる草千里ヶ浜。
雨水が溜まってできた池や背後にそびえる中岳と草原の緑、空の青が織りなすコントラストがすがすがしく、牛や馬が放牧されている牧歌的な雰囲気です。
馬に乗って草原を一周するアクティビティも人気。
夏の緑が印象的ですが、冬には一面の銀世界が広がり、また違った魅力を見せてくれます。
大観峰
熊本にゆかりの深い文豪・徳富蘇峰が名付けた、「阿蘇中岳火口」、「草千里ヶ浜」と並ぶ定番の絶景スポットです。
阿蘇の巨大なカルデラとその中に暮らしている集落を一望できる見晴らしの良い場所で、ここから望む阿蘇五岳が釈迦の寝そべっている姿に見えることから「涅槃像」とも呼ばれています。
道路沿いにあるので、ドライブやツーリングの休憩地点として利用している方も多いそうです。
阿蘇神社
2000年以上の歴史を誇る、「阿蘇神社」の総本山。
全国でも珍しい、神社と並行に並んだ横参道が特徴的です。
楼門や社殿は国の重要文化財に指定されており、神秘的な自然の中に佇む重厚な建物に圧倒されます。
阿蘇で育まれてきた独自の歴史や文化との関連も深く、「阿蘇の農耕神事」と呼ばれる田植えや収穫に際した一連の神事は国の重要無形民俗文化財として学術的に高い評価を受けている阿蘇の風物詩です。
熊本地震で大きな被害を受けましたが、現在は無事に復興を遂げています。
鍋ヶ滝
CMのロケ地としても知られる、横幅20メートル、落差10メートルの巨大な滝。
自然が造り出したカーテンのように水が注ぎ出すさまは美しく、世界からも注目されている人気の観光スポットです。
阿蘇の巨大なカルデラを創造した9万年前の噴火によって出来たと言われています。
少し足場は悪いですが滝の裏側へ回ることもできますので、滝の迫力をより近距離で感じたいという方はぜひチャレンジしてみてください。
入園は完全事前予約制ですので、忘れずにチケットを取りましょう。
古閑の滝
約80メートルの男滝と約100メートルの女滝から成る夫婦滝。
冬には阿蘇谷からの冷たい風によって氷瀑ができ、白い華や羽のようにも見える神秘的な光景が広がります。
1~2月に行われるライトアップも人気で、非常に寒い中ではありますが、厳しい寒さを耐え抜いてでも多くの人が見に訪れるほど、圧倒されるような美しい絶景です。
この氷瀑が溶けて氷が割れる音は、阿蘇の厳しい冬の終わりを告げ、春を呼びます。
阿蘇の温泉
さいごに阿蘇の温泉をご紹介したいと思います。
阿蘇の山々のエネルギーから生まれた数々の個性豊かな名湯は、日常の喧騒を忘れさせ、旅の疲れを癒してくれます。
阿蘇周辺でもっとも著名な温泉と言えば「黒川温泉」。
四季折々の豊かな自然の中に30ほどの旅館が立ち並ぶ風情ある温泉街で、「入湯手形」を使った日帰り温泉も人気です。
観光拠点として利用しやすいのが「内牧温泉」。
歴史上の人物も多く訪れた人気の温泉地で、宿泊だけでなく「町湯」と呼ばれる公衆温泉めぐりも楽しめます。
平安時代から続く歴史ある温泉「杖立温泉」は映画のロケ地にもなった有名温泉地。
昭和レトロな雰囲気が漂う味のある街並みが特徴です。
雄大な自然や人々が紡いできた歴史・文化とともに、ぜひ大地の恵みである温泉も堪能してみてください。