スキーと言えば真冬のイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、実は3、4月~ゴールデンウィークごろまで春スキーが楽しめるスキー場もたくさんあります。
比較的料金が安く混雑も緩和され、真冬とはまた違った景色も楽しむことができる春スキー。
興味はあるけれども、どのゲレンデが良いのか、真冬とはどう違うのかなどさまざまな疑問を抱えているという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、春スキーの基本知識や春スキーにおすすめのゲレンデをご紹介していきたいと思います。
春スキーとは?
「ハイシーズン」や「トップシーズン」と呼ばれる12~2月ごろは積雪が多く、一般的にスキーに適している期間であると言われており、多くのスキー客はこの時期にゲレンデを滑ります。
それに対して、3~5月ごろのゲレンデを滑ることを春スキーと呼んでいます。
真冬に比べると気温が上がり、雪が水っぽくなったりアイスバーンが起こったりするため初心者には少しハードルが高くなりますが、ハイシーズンとはまた違った景色を見ることができるのが春スキーの魅力です。
スキー場までのアクセスも、雪深い真冬よりも容易。
リフト券も安くなるうえに混雑も緩和されるので、思いっきりスキーを楽しめます。
春スキーの注意点
お得な点も多い春スキーですが、もちろん注意すべき点もいくつかあります。
まずは、ハイシーズンに比べると滑りにくくなっていることです。
一般的にスキーはパウダースノーのようなさらさらとした雪質が好ましいとされているので、水分を多く含み、アイスバーンが起こることもある春のゲレンデは初心者には少しハードルが高いこともあります。
また、暖かくなってくるので、雪が溶け出して滑走可能なエリアが減少するほか、体温調節にも気を遣わなければなりません。
真冬よりも多く汗をかくので、忘れずに水分補給をしましょう。
紫外線の強い春スキーは日焼けにも注意。
日焼け止め、ゴーグル、フェイスマスクなど、日焼け対策グッズがあると安心です。
春スキーのウェア
真冬とは気温や雪質が異なる春スキーでは、ウェアにも注意が必要です。
まず、水分を多く含む春の雪は、転んだ際にウェアが濡れてしまうことがあります。
雪ではなく雨が降ることもあるので、強力な撥水加工が施されたウェアがおすすめです。
日中は暖かくなり汗もかきやすくなるので、通気性も重要。
夜間はぐっと冷え込むこともありますから、重ね着して調節すると良いでしょう。
グローブやニット帽も薄手のものを着用するのが望ましいです。
春スキーのおすすめスポット
ではさいごに、春スキーのおすすめスポットをご紹介したいと思います。
北海道
まずは北海道のスキー場から見ていきましょう。
本州よりも雪質がサラリとしており、気温も低い北海道はゴールデンウィークごろまでスキーが楽しめるところも少なくありません。
なかでもおすすめは「富良野スキー場」。
富良野は夏のラベンダー畑でも有名です。
世界有数の雪質と規模を誇る富良野スキー場は、富良野市街地へのアクセスも良い好立地。
十勝岳連峰の雄大な自然が広がります。
東北地方
東北地方も春先やゴールデンウィークまで滑ることができるスキー場が豊富。
山形県の「月山スキー場」は、7月まで滑走可能な全国的にも珍しい夏スキーが楽しめるスポット。
1600メートルの高地に位置するこのスキー場は、何と多くのスキー場が閉まる4月にオープンします。
真っ白な雪と青い空、そしてブナの新緑の緑という何とも欲張りな景色が広がります。
初夏の半袖スキーは、ほかではなかなかできない体験です。
長野県
標高が高く人気のスキー場が多い長野県。
雪質や景観に優れる「野沢温泉スキー場」も春スキーにおすすめのスポットです。
スキーを楽しんだ後は、古くから人々に愛されてきた野沢温泉で疲れを癒しましょう。
野沢菜などのご当地グルメも堪能したいですね。
避暑地として有名な軽井沢も3月末までスキーを楽しむことができ、初心者向けのコースが多く商業施設が充実しているのでおすすめです。
新潟県
豪雪地帯として知られる新潟県も春スキーが楽しめます。
とくに「かぐらスキー場」は長い期間パウダースノーが楽しめる場所として知られています。
眼下には田代湖や越後三山の雄大な景色が広がる絶景も魅力的。
2月や3月には冬の花火が打ちあがり、夏とはまた違った夜の輝きを楽しむことができます。
3月中旬からオープンする「奥只見丸山スキー場」もおすすめです。
まとめ
春スキーの基本知識やおすすめの春スキースポットについてご紹介しました。
ハイシーズンよりもお得に楽しむことができ、真冬とはまた違った魅力が詰まった春スキー。
初心者には厳しいコースもありますが、ゲレンデ選び次第では十分に楽しむこともできます。
ぜひ真冬だけでなく春にもスキーを楽しんでみてください。