時間もお金もほかの移動手段よりもかかってしまう観光列車ですが、一度は乗ってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
新幹線や飛行機とは違い、車窓の景色を楽しみながら、趣向が凝らされた車内や行き届いたサービスを堪能することができる観光列車。
近畿地方の歴史や文化を体感しながら、目的地までの移動を楽しむことができます。
本記事では、近畿地方のおすすめ観光列車についてご紹介していきたいと思います。
近畿地方の観光列車
古くからの歴史や文化が残っているスポットが多い近畿地方。
そんな近畿地方には、個性豊かな観光列車が走っており、それぞれ魅力的な旅路を演出してくれるのです。
ここからは、近畿地方の観光列車のなかから、おすすめのものをいくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います。
丹後くろまつ号(京都府)
のどかな田園風景を走る京都丹後鉄道のうち、予約制のレストラン列車となっている観光列車。
黒く塗られたシャープな外観と、天橋立をイメージしたどこかあたたかみのある木の内装が印象的です。
4種類の食事付きコースがあるので、食事の好みや行き先のエリアなどを照らし合わせながら選んでください。
嵯峨野トロッコ列車(京都府)
ディーゼル機関車で客車を引っ張っている観光列車。
素朴でレトロな雰囲気と、スタッフによるきめ細やかなおもてなしが売りです。
ガラスがないオープン車両もあり、嵯峨野のダイナミックな自然を肌で感じることができます。
かわいらしい見た目と雄大な景観を楽しめる贅沢な列車旅です。
京とれいん雅楽(京都府)
阪急電鉄京都線を走る観光列車。
ほかの観光と列車とは異なり、特急料金や予約の必要がなく、気軽に乗ることができます。
「ご乗車されたときから京都気分」というコンセプトで車両ごとに京都の四季をイメージしてデザインされており、旅への期待感が高まります。
1人用の座席もあり、大阪―京都間の移動が快適に手軽にできる観光列車です。
SL北びわこ号(滋賀県)
その名の通り湖北を走るSL。
蒸気機関車の撮影や定期的に行われるイベントの参加も楽しい列車です。
湖北ののんびりとした風景とSLのレトロな雰囲気を味わうことができます。
特急しまかぜ(大阪府・京都府・愛知県~三重県)
大阪、京都、名古屋と伊勢志摩を結ぶ観光列車。
シャープで現代的な車両の中はラグジュアリーな空間になっていて、快適に伊勢志摩までの旅を楽しむことができます。
伊勢神宮を中心に有名観光スポットが多い伊勢志摩エリアは、サミットが行われたこともあり非常に人気の高いエリアになっています。
あをによし(京都・奈良県~大阪府)
大阪と奈良を結ぶ観光列車。
「あをによし」とは、和歌などにおける「奈良」にかかる枕詞。
車両は、正倉院に納められている宝物をモチーフに、天平文化をイメージしたデザインになっています。
車窓をひとり占めできるように設計された1人用の座席や、ツインシート、サロンシートなど、設計にも非常にこだわって作られています。
乗った瞬間から古都・奈良の万葉の風を感じられる観光列車です。
青の交響曲(大阪府~奈良県)
こちらも大阪と飛鳥を結ぶ観光列車。
多くの古墳や歴史ある寺社仏閣を多く抱える古代ロマンにあふれた飛鳥への旅をラグジュアリーに楽しむことができる観光列車です。
奈良の自然に育まれた食材をふんだんに使い、有名高級ホテルなどともコラボした車内食も魅力的。
非日常的な雰囲気を味わいながら列車旅を楽しむことができます。
特急ラピート(大阪府)
難波と関西国際空港を結ぶ観光特急。
「ラピート」とはドイツ語で「速い」を意味する言葉で、大阪の中心部と関西国際空港を最短で結ぶこの列車にぴったりな名となっています。
「レトロフューチャー」をコンセプトとしたSFアニメに登場しそうな近未来的な真っ青な外観は、日本人だけでなく海外の方のファンが多いようです。
内装は落ち着いた雰囲気で、座席の間隔も広く、丸い窓の形が特徴的です。
都市と調和するようなスタイリッシュさと遊び心あるSFチックなデザインが調和した愛される観光特急です。
天空(和歌山県)
巨大な宗教都市である高野山へと向かう観光列車。
「俗世間から、精神世界へ」というコンセプトのもとデザインされた車両で、車窓を流れる和歌山の豊かな自然を楽しむとともに、これから向かう高野山へ向けて徐々に心を穏やかにして行けるような内装になっています。
まとめ
近畿地方のおすすめ観光列車についてご紹介しました。
車窓に広がる大自然を楽しみつつ、観光列車の非日常的な雰囲気やご当地グルメも堪能できる観光列車。
交通の便が良く歴史や文化を感じることができる場所が多い近畿地方には、ご紹介した以外にも多くの観光列車が走っています。
次のお休みは少し贅沢に観光列車に乗って旅に出てみませんか。