時間もお金もほかの移動手段よりもかかってしまう観光列車ですが、一度は乗ってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
新幹線や飛行機とは違い、車窓の景色を楽しみながら、趣向が凝らされた車内や行き届いたサービスを堪能することができる観光列車。
北陸・東海地方のグルメや各地域にちなんだキャラクターや小説、名産や伝統工芸品とのコラボなどが楽しめます。
本記事では、北陸・東海地方のおすすめ観光列車についてご紹介していきたいと思います。
北陸・東海地方の観光列車
日本海と太平洋、それぞれの海の良さを体感できる北陸・東海地方。
豊富な海の幸とそれぞれに培われてきた歴史や文化を持っています。
そんな北陸・東海地方には、個性豊かな観光列車が走っており、それぞれ魅力的な旅路を演出してくれるのです。
ここからは、北陸・東海地方の観光列車のなかから、おすすめのものをいくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います。
北陸地方
べるもんた(富山県)
正式名称は、フランス語で「美しい山と海」という意味を持つベル・モンターニュ・エ・メール。
その名の通り、日本海や周囲の山々が織りなす絶景を楽しむことができる観光列車です。
車内販売では日本海の新鮮な魚介類や地酒も楽しめます。
富山県の伝統工芸品である「井波彫刻」や「高岡銅器」をあしらった内装にも注目して観てください。
忍者ハットリくん列車(富山県)
氷見市出身の藤子不二雄Aにちなんで運航されているラッピング列車。
藤子不二雄Aの代表作である「忍者ハットリくん」のキャラクターたちや富山県の景勝地や名産のイラストが描かれており、ハットリくんの声で車内アナウンスが行われます。
運行時間や運行日などは非公開で、乗れれば非常にラッキーです。
一万三千尺物語(富山県)
3000メートル級の山々が連なる立山連峰と、深いところで水深1000メートルにもなる富山湾という、壮大な規模の自然を体感できる観光列車。
「天然の生簀(いけす)」と呼ばれることもある富山湾の新鮮な野菜と、四季折々の里山の恵みをふんだんに使用した食も魅力的。
五感で雄大な富山の自然を堪能できます。
花嫁のれん(石川県)
世界的にも人気の観光地である金沢と、人気温泉地の和倉温泉を結ぶ観光列車。
「輪島塗」や「加賀友禅」といった石川県を代表する伝統工芸品をモチーフにした内装で、加賀百万石が育んだ豊かな文化や芸術が体感できる華やかな雰囲気を楽しむことができます。
土地の名産をふんだんに使用したお弁当も味わえます。
のと里山里海号(石川県)
能登の美しい海と山の自然を眺めながらのんびりと旅することができる観光列車。
「ぬくもり」「懐かしさ」というコンセプトのもと、能登の伝統、食、風景を楽しめます。
あたたかでのどかな能登の魅力が詰まった観光列車です。
東海地方
ながら(岐阜県)
鵜飼いで有名な長良川を走る観光列車。
日本三大清流のひとつに挙げられることもある長良川の美しい自然を堪能することができます。
真っ赤な車体と豪華な内装がこれから始まる旅への期待感を演出してくれます。
長良川の清流に育まれた山の幸・川の幸を堪能できるお弁当も味わいたいですね。
サフィール踊り子(東京都~静岡県)
東京から伊豆半島までを結ぶ観光列車。
「サフィール」はフランス語で「サファイア」を意味し、青く輝く伊豆の海にぴったりです。
川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台にもなった伊豆への温泉旅行のはじまりを期待させるようなスタイリッシュな車両とラグジュアリーな内装が高級感を演出し、少し贅沢な旅を楽しめます。
伊豆クレイル(関東地方~静岡県)
小田原から伊豆を結ぶ観光列車。
オリジナルの料理やお酒を楽しめる車両から比較的リーズナブルに乗車できる車両まで、幅広い楽しみ方ができるのが特徴です。
大井川鐵道(静岡県)
SLで有名な鉄道会社。
昭和初期に造られた客車が使われており、レトロな雰囲気が味わえます。
テレビや映画の撮影に使われることも度々あるそうです。
通年で運行しており本数も多いので、手軽にSLに乗ってみたいという方におすすめです。
特急しまかぜ(大阪府・京都府・愛知県~三重県)
大阪、京都、名古屋と伊勢志摩を結ぶ観光列車。
シャープで現代的な車両の中はラグジュアリーな空間になっていて、快適に伊勢志摩までの旅を楽しむことができます。
伊勢神宮を中心に有名観光スポットが多い伊勢志摩エリアは、サミットが行われたこともあり非常に人気の高いエリアになっています。
まとめ
北陸・東海地方のおすすめ観光列車についてご紹介しました。
車窓に広がる大自然を楽しみつつ、観光列車の非日常的な雰囲気やご当地グルメも堪能できる観光列車。
北陸・東海地方には、ご紹介した以外にも多くの個性豊かな観光列車が走っています。
次のお休みは少し贅沢に観光列車に乗って旅に出てみませんか。