時間もお金もほかの移動手段よりもかかってしまう観光列車ですが、一度は乗ってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
新幹線や飛行機とは違い、車窓の景色を楽しみながら、趣向が凝らされた車内や行き届いたサービスを堪能することができる観光列車。
海や山の自然に育まれた中国・四国地方の歴史や文化を体感しながら、目的地までの移動を楽しむことができます。
本記事では、中国・四国地方のおすすめ観光列車についてご紹介していきたいと思います。
中国・四国地方の観光列車
日本海、瀬戸内海、太平洋と、海に囲まれた中国・四国地方。
美しい海辺の景色と緑豊かな自然が楽しめます。
そんな中国・四国地方には、個性豊かな観光列車が走っており、それぞれ魅力的な旅路を演出してくれるのです。
ここからは、中国・四国地方の観光列車のなかから、おすすめのものをいくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います。
La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)(岡山県・香川県)
本州と四国を結ぶ、瀬戸内の海と山を同時に楽しむことができる観光列車。
「La Malle de Bois」とは、フランス語で「旅のトランク」を意味する言葉。
白を基調とした外装と木を基調とした落ち着いた雰囲気の内装が印象的です。
土曜日、日曜日、祝日に運行されており、自転車も載せることができるため、尾道など瀬戸内の海辺のレトロな風景を眺めながらサイクリングを楽しむことができます。
快速マリンライナー(岡山県・香川県)
こちらも中国地方の岡山県と四国地方の香川県を結ぶ列車。
瀬戸大橋の眺望を存分に楽しめるよう、2階建ての展望車となっており、リクライニングも付いています。
瀬戸内海の美しい景色を楽しみながら、江戸時代の歴史や文化が色濃く残る高松へと向かうことができる観光列車です。
etSETOra(広島県)
広島の海辺の景色を満喫することができる観光列車。
もとは「瀬戸内マリンビュー」という名で親しまれていましたが、広島弁で「たくさん」を意味する「えっと」と瀬戸内を組み合わせて「エトセトラ」とかけたこの名前で呼ばれるようになりました。
JR呉線の美しい瀬戸内海の風景を楽しみながら、地元の食材を使用したスイーツやカクテルを味わうことができるバーカウンターもあります。
○○のはなし(山口県)
響灘や日本海に面した山陰本線を走る観光列車。
「萩(は)」、「長門(な)」、「下関(し)」の「はなし」を辿るというコンセプトのもと、美しい海と幕末志士や海軍のまちとして有名なこの地域の歴史や文化に触れることができます。
地元の食材をふんだんに使用したお弁当や歴史ある銘菓を味わいながら、山口の旅を楽しめる観光列車です。
あめつち(鳥取県・島根県)
鳥取県から島根県にかけて走る観光列車。
神話とも関わりの深い沿線の歴史にちなんで、「天地(あめつち)」と名付けられました。
山陰の海や空をイメージした爽やかな青を基調として、この地域で古くから造られているたたら製鉄の日本刀をモチーフにしたデザインも取り入れられています。
瑞風(山陰地方・山陽地方)
京都駅から、山陰地方、山陽地方を泊りがけでめぐる豪華寝台列車。
5つのコースがあり、宿泊日数やルート、グルメなど内容も異なります。
「美しい日本をホテルが走る」というコンセプトで、ラグジュアリーな車両と、バスを貸切っての観光、車窓からの風景など、どれをとっても贅沢な列車旅ができる憧れの列車です。
四国まんなか千年ものがたり(香川県・徳島県)
四国の山間部を走る食堂列車。
桃の節句の時期に徳島の人々がお弁当を持って山や浜へ遊びに行く「遊山」をテーマに、四国の歴史に思いを馳せながら大人の洒落た小旅行を楽しむことができます。
地元の食材を使用した食事や地酒を楽しみながら、美しい山の自然を眺めることができる観光列車です。
伊予灘ものがたり(愛媛県)
愛媛県の海辺を走る観光列車。
「レトロモダンな社内で大切な人と過ごす、上質な非日常空間」をコンセプトに、ラグジュアリーな空間と行き届いたサービスで快適に列車の旅を満喫。
メディアなどでも取り上げられ話題となった「下灘駅」が名物になっています。
しまんトロッコ(愛媛県・高知県)
沿線ののどかな風景や清流・四万十川の豊かな自然を堪能できる観光列車。
トロッコ列車運行区間では、四万十の自然を直に眺められるトロッコ車両の魅力を存分に楽しむことができます。
山吹色のレトロでかわいらしい車両も魅力的です。
まとめ
中国・四国地方のおすすめ観光列車についてご紹介しました。
車窓に広がる大自然を楽しみつつ、観光列車の非日常的な雰囲気やご当地グルメも堪能できる観光列車。
おだやかな瀬戸内海をはじめ、山海の豊かな自然に囲まれた中国・四国地方には、ご紹介した以外にも多くの観光列車が走っています。
次のお休みは少し贅沢に観光列車に乗って旅に出てみませんか。