房総半島南部に位置する館山。
海沿いの自然豊かな地域であり、歴史を感じることができるスポットが多いことでも知られています。
海沿いを散策したり、ドライブしたりといったお出かけや気軽な旅行に最適。
都心からも近く、人気のリゾート地です。
本記事では、館山の定番観光スポットについて解説していきたいと思います。
都心から2時間でアクセスできる人気リゾート地
東京都心から車で2時間と、ドライブしながら旅を楽しむのにはちょうど良い距離感にある館山。
日帰り旅行や、週末を利用した小旅行に出かけるという方も多く、人気のリゾート地として注目を集めています。
夕陽が美しいスポットや、海越しに富士山が見えるスポットなど、ここでしか見ることのできない絶景を堪能できるスポットも。
美しい海や豊かな自然を感じながら、日ごろの喧騒を忘れ、気持ちよく散策やドライブを楽しむことができるエリアです。
館山と南総里見八犬伝
戦国時代に安房国を治めた里見氏。
実在した戦国大名なのですが、それ以上に物語の中の存在として知られています。
江戸時代に書かれた滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」を読んだことがあるという方も多いのではないでしょうか。
犬と里見の姫君との因縁を巡って、各地に生まれた八犬士たちが里見の家のもとに集い、巨大な敵と立ち向かうというストーリーです。
勧善懲悪がベースとなっていて、ファンタジー的な要素も多く含まれており、現代で言うところの少年漫画のような躍動感ある物語になっています。
里見氏が実際に拠点としていた館山は、物語の「南総里見八犬伝」の聖地としても知られているのです。
館山のおすすめ定番観光スポット
ここからは、館山の定番観光スポットについてそれぞれ見ていきましょう。
房総フラワーライン
まずは館山と南房総を繋ぐ房総フラワーインから。
四季折々の花々が咲き誇るドライブロードで、特に春先の菜の花が美しいことで知られています。
道沿いに飲食店なども点在しているので、ぜひ立ち寄ってみてください。
館山夕日桟橋
その名の通り、夕日が美しいスポットとして知られる桟橋。
日中は、天気が良ければ海越しに富士山を望むこともできます。
夏の時期はウミホタルを観察できる場所としても知られ、ウミホタルを採取・観察するイベントも開かれています。
夏休みの思い出作りや自由研究にもぴったりです。
洲埼灯台
昭和初期から中期にかけてマーガレットが栽培されていたことから、マーガレット岬とも呼ばれている場所に立つ灯台。
コンクリート造りの灯台としてはかなり初期のものに当たり、国の登録有形文化財にも指定されています。
展望台からは、東京湾や太平洋を一望することができる絶景スポットです。
沖ノ島
海水浴やシュノーケリング、ガイドによる探検ツアーなどが楽しめるスポット。
元は無人島でしたが、関東大震災などによる隆起で現在は陸続きになっています。
豊かな自然が広がる場所で、ヤブニッケイやタブノキなどの海岸林をはじめ、多くの海洋性植物が生い茂っています。
サンゴの生息地の北限でもあるそうです。
大福寺(崖観音)
地層が見えている険しい崖に建てられた鮮やかな朱色の観音堂が印象的なお寺。
海上安全と豊漁を祈願して建立されたお寺で、鮮やかな彩色やソテツの木が生える境内は他とはまた違った雰囲気を醸し出しています。
館山湾や伊豆大島を望む大パノラマが広がる観音堂からの眺望の美しさも必見です。
洲崎神社
石橋山合戦に敗れ、安房へ逃れた源頼朝が戦勝祈願をしたことでも知られているお寺。
東京湾の出入り口を見下ろす場所にあり、戦前には航海の安全を祈願した絵馬が多くあったそうです。
天気が良い日には、浜にある鳥居越しに富士山を望むこともできます。
安房神社
「大神宮」の呼び名で親しまれる、2500年以上の歴史を持つ由緒ある神社。
伊勢神宮と同じ神様を祀っていることもあり、本殿も非常に似た造りになっています。
商売繁盛や学業向上にご利益があるそうです。
海食洞窟遺跡があるほか、春には桜を見に多くの観光客が訪れます。
城山公園(館山城)
先ほどもご紹介した、館山の地を治めた戦国大名・里見氏が最後に居城にしていた場所。
この地域の歴史や、南総里見八犬伝、里見氏にまつわる展示がなされている博物館も併設されています。
館山海軍航空隊 赤山地下壕跡
館山に残る貴重な戦争遺跡。
全長1.6キロメートルと全国でも有数の規模を誇る大きな壕で、当時の雰囲気を感じ取ることができます。
あまり資料が残されていないそうですが、太平洋戦争末期に海軍航空隊の防空壕として使われていたと考えられているそうです。
まとめ
館山の定番観光スポットについて解説しました。
美しい海に囲まれ、豊かな自然が広がる館山。
歴史を感じることができるスポットも多く、絶景スポットも充実しています。
都心からのアクセスも良いので、ぜひ館山に訪れてみてください。