日本海、太平洋、津軽海峡と、3つの海に囲まれた下北半島。
日本列島を形成する4つの地層が見られる貴重な場所で、ここでしか見ることができないような美しい自然が広がる場所です。
神秘的な岩々が目を惹く「仏ヶ浦」や、古くから霊場として栄えた「恐山」など、胸を打つような景勝地がたくさんあります。
対馬海流が流れ込む津軽海峡は魚のえさであるプランクトンが豊富な恵まれた漁場であることから、釣りスポットとしても人気。
漁業が盛んなまちでもあるので、新鮮な海鮮が楽しめるのも魅力的です。
本記事では、下北半島の定番観光スポットについてご紹介していきたいと思います。
下北半島へのアクセス
まずは下北半島へのアクセスについて見ていきましょう。
まさかりの形をした本州最北端のまち、下北半島は、青森県の中心部である青森駅から電車で90分ほどの場所にあります。
各地から新幹線が通る新青森駅までは、東京駅からは東北新幹線で3時間弱ほど、新函館駅からは北海道新幹線で1時間ほどです。
飛行機で訪れる際は青森空港や三沢空港を利用します。
羽田空港から青森空港までは約80分、三沢空港までは約75分で、各空港から下北駅へはそれぞれ電車で約2時間、約1時間半かかります。
下北半島内には路線バスも通っていますが、移動にはレンタカーがあると便利です。
下北半島の絶景スポット
ここからはジャンル別に下北半島の観光スポットを見ていきたいと思います。
まずは下北半島の絶景スポットから。
国の天然記念物にも指定されている「仏ヶ浦」は下北半島を代表する景勝地。
半島の西海岸に位置し、100メートルもの高さがある白緑色の凝灰角礫岩が2キロメートルにもわたって連なる奇石・巨石群です。
何千万年、何百万年も前の火山活動によって生まれたと言われており、大地の息吹と自然の神秘を感じることができます。
アイヌ語で「仏のいる浜」を意味する「仏ウダ」が地名の由来になっているとも言われており、「神のわざ 鬼の手つくり仏宇陀（ほとけうた） 人の世ならぬ処なりけり」という和歌が残されているほどです。
ほかにも、縁結びにご利益があると言われている「願掛け岩」や、太古の自然が残り温泉地としても知られる「薬研渓流」など、さまざま絶景スポットがあります。
下北半島で楽しめるアクティビティ
周りを海に囲まれた下北半島は、マリンアクティビティも豊富。
キャンプ、カヤック、サップなど、さまざまな体験プログラムがありますが、下北半島ならではのアクティビティと言えばやはり大間のマグロ一本釣りではないでしょうか。
「黒いダイヤ」とも呼ばれる大間のマグロは、対馬海峡の栄養豊富な海に育まれ、国内でも最高級の品質を誇ることで知られています。
大間では一本釣りの漁師からコツを教わりながら、楽しく安全にマグロ釣りを楽しむことができます。
マグロを釣り上げるのは難しいですが、釣ることが出来なかったとしても津軽海峡の海を体で感じられる素晴らしい体験になること間違いなしです。
死者の魂が集まる「恐山」
死者の魂が集まるとされ、古くから霊験あらたかな山として信仰の対象になって来た「恐山」。
先ほどご紹介した「仏ヶ浦」と並ぶ下北半島のシンボル的な景勝地です。
「死ねばお山（恐山）に行く」と地元で言い伝えられてきた場所で、あの世に最も近い場所として死者を供養し、個人を偲ぶ場所としての機能も果たしてきました。
「恐山」という名前の山があるわけではなく、8つの険しい山々に囲まれた「宇曽利湖（うそりこ）」を中心に開かれた「霊場恐山 恐山菩提寺」のことを指しています。
三途の川に掛かると言われている「太鼓橋」や荘厳なつくりの山門など、建物や建造物も見どころ満載なのですが、やはり火山岩で形成された「地獄」がメインスポット。
荒涼とした大地には火山ガスがもうもうと噴き出ており、供養のために積まれた石や小さなお地蔵様などが無造作に置かれています。
現世で犯した罪の罰を受ける136もの地獄を表しているそうです。
「地獄」の真ん中にある御本尊の「延命地蔵尊」は荒涼とした大地の中央にあって独特の雰囲気を放っており、ここでしか見ることのできないある種の異様な雰囲気には人々の長年にわたる信仰を感じます。
下北半島のグルメ
さいごに、下北半島に訪れたらぜひとも食べておきたいグルメをご紹介していきたいと思います。
下北半島の名物と言えば、先ほどアクティビティでもご紹介した大間のマグロ。
全国でも名高いブランドの天然マグロで、現地では海鮮丼を中心にマグロを贅沢に使った料理が楽しめます。
マグロ以外にも、ウニやイカなど、新鮮な海鮮や地酒を中心に食が充実したエリアです。
まとめ
下北半島の定番観光スポットについて解説しました。
本州最北端に位置する下北半島は、四方を海に囲まれた豊かな自然が魅力的です。
ぜひ下北半島で自然を満喫する旅を楽しんでください！