江戸時代の宿場町がそのまま残る!大内宿の歴史・観光スポット

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江戸時代の宿場町がそのまま残る 大内宿の歴史・観光スポット

茅葺屋根の町並みが今もなお保存されている大内宿。
江戸時代の町並みが非常に良い状態で残されており、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができる福島県の中でも人気の高い観光スポットです。

人々が積み重ねてきた歴史を感じながらいただく名物の「ねぎそば」も絶品。

本記事では、大内宿の歴史や観光スポットについてご紹介していきたいと思います。

山間部に残る宿場町

福島県の南会津地域の山間部にある大内宿。
会津若松と日光を結ぶ重要な街道沿いにある宿場町として栄えたまちで、現在もその当時のまち並みが保存されている数少ない場所のひとつです。

国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されており、地元の方たちが宿場町の景観を保存するために「売らない・貸さない・壊さない」という三原則を打ち出し、それを遵守しながら守り継いできました。
定期的に吹き替えが必要な茅葺の屋根は、地元に住む方たちが地域で協力しながら吹き替え作業を行っているそうです。

こうして大切に保存されてきた茅葺屋根の家屋が並ぶ大内宿の町並みは、南会津の豊かな自然と調和し、四季折々に豊かに表情を変えながら観光客を迎えてくれます。
特に冬には周囲が真っ白に染まり、屋根の上にこんもりと雪が降り積もる、まるで昔話のような幻想的な景観を楽しむことができます。

大内宿の歴史

ここで、大内宿の歴史について軽く触れておきたいと思います。

「大内」という地名は、後白河天皇の第3皇子にあたる高倉宮以仁王が付けたと言われています。
平家打倒を企てた以仁王ですが、宇治平等院の戦いで敗れ、源頼政の弟で越後国小国の領主小国頼之を頼って現在の大内宿周辺へ逗留にやってきます。
その際、この地の景色が宮中の大内(だいり)とよく似ていたことから、「大内」と改名させたそうです。

その後も伊達政宗の小田原参戦や豊臣秀吉による奥州仕置きなど、さまざまな歴史的な場面に登場しており、古くから交通の要所であったことがうかがえます。
江戸時代に入り会津藩領へ組み込まれると、藩主・保科正之による街道整備を経て宿場町として大きく発展していきます。

幕末の争乱の際には、旧幕府軍の北上やそれを追撃する新政府軍の進軍の際にも大内宿周辺の街道が使われました。
明治に入り国が外国に開かれると、イザベラ・バードという紀行家のイギリス人女性が「日本奥地紀行」と題して日本を旅した際の紀行文を残しているのですが、彼女もまた大内宿を訪れたことが著書からうかがえます。

その後、時代とともに交通が発展し、大内宿は衰退の一途をたどります。
山間部であることから物流が乏しく、昭和に入っても茅葺屋根の家屋が残る大内宿は、かえって歴史的建造物が保存されていることが評価され、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。

現在は地元の方たちのまち並み保存のための努力からその景観が話題を呼び、県内でも屈指の観光スポットになっています。

大内宿の観光スポット

では、大内宿の定番観光スポットについて見ていきたいと思います。

湯野上温泉駅

会津若松から会津鉄道で30分強ほどの場所にある、大内宿の玄関口。
茅葺屋根のレトロな雰囲気が残る駅で、東北の駅百選にも選ばれている美しい駅です。
待合室には囲炉裏があり、駅前では足湯を楽しむこともできます。

駅から大内宿の入り口までは徒歩で60分ほど要するので、タクシーを利用すると良いかもしれません。

大内宿観光協会

大内宿の中にあるお店は住居も兼ねた個人商店も多く、場所がわかりづらかったり、お休みが不規則であったりします。
そのため、まずは観光協会の事務所でパンフレットを貰ってから観光をはじめるのがおすすめです。

車で訪れる際は、大内宿の中へは車で入ることができないため、観光協会の駐車場に車を停めて向かいます。

茅葺屋根のまち並み

大内宿の茅葺屋根の家屋が並ぶまち並みは、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような非日常感がありつつも、どこかノスタルジーを感じるような温かみに溢れています。
昔ながらの家屋は、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができ、雪国ならではの工夫など、生活のための知恵が詰まった建築物です。

写真を撮ったりしながらゆっくりと散策し、民宿に宿泊して雰囲気を堪能するのも良いかもしれません。

大内宿町並み展示館

会津西街道の中心であり、中継地点となっていた「問屋本陣」を再現したもの。
当時の生活や農耕に欠かせない道具が展示されており、江戸時代の人々の暮らしに触れることができます。

まとめ

大内宿の歴史や観光スポットについてご紹介しました。

かつて会津街道の要所であった大内宿。
江戸時代のまち並みがそのままきれいに保存されており、当時の人々の生活の様子を知ることができる貴重な場所になっています。
ぜひ大内宿に訪れて歴史的なまちなみや茅葺屋根の家屋が続くまち並みを堪能してください。

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