日本三名泉のひとつ!草津温泉の歴史や見どころ

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日本三名泉のひとつ 草津温泉の歴史や見どころ

兵庫県の有馬温泉、神奈川県の箱根温泉などとともに日本三名泉に数えられることもある群馬県の草津温泉。
古くから人々に愛され、「恋の病はお医者様でも草津の湯でも」という言葉がある通り、どんな病にも効くと言われてきました。

もくもくと湯煙が上がる湯畑の様子や温泉街の情趣ある町並みなど、その魅力から国内のみならず世界中から観光客が訪れるスポットです。

本記事では、草津温泉の歴史や見どころについてご紹介していきたいと思います。

草津温泉へのアクセス

まずは、草津温泉へのアクセスから見ていきましょう。

都内からアクセスする場合は、上野駅からJR特急「草津・四万」に乗るか、在来線の高崎線・高崎吾妻線を利用して長野原草津口駅まで移動し、そこからJRバスで草津温泉まで向かいます。
所要時間はそれぞれ3時間、3時間45分ほど。

新幹線を利用する場合は、北陸新幹線の軽井沢駅から草津交通、もしくは西部観光バスに乗って2時間半~3時間ほどです。

都心から遠すぎず、遠出して旅行を楽しみたいと言うときにはちょうど良い距離感。
移動の疲れを温泉で癒しましょう。

草津温泉の歴史

草津温泉は、日本武尊の東征の神話と関わりがあるほど古くからある温泉。

日本武尊が東征を終えて大和国へ帰る際、草津の白根山に立ち寄ったところ、温泉を発見したと伝わっています。
このとき日本武尊は石に腰かけて湯に足を浸けたと言われており、その石は「御座石」と呼ばれているそうです。

また、ほかにも開湯にまつわる伝承が残されています。

ひとつは、奈良の大仏造営の事業にも携わり、全国を巡って人々の力になってまわったと伝わる行基和尚にまつわる開湯伝説。
行基和尚が開山したとされる草津山光泉寺の「温泉奇功記」という書物には、和尚が仁恵への気が溢れているという場所で祈祷を行ったところ、その場所から温泉が湧き出たのだそうです。

もうひとつは、武家政権を確立した源頼朝にまつわる開湯伝説。
頼朝が狩りの際に浅間山に立ち寄ったところ温泉を発見したという話で、その時に頼朝が腰かけたとされる石があったことから「御座の湯」と名付けられたその温泉は、現在も「白旗湯畑」の源泉として湧き出続けています。

このように、少なくとも鎌倉時代ごろにはすでに知られていたと思われる草津温泉は、暴れん坊将軍でおなじみの徳川幕府8代将軍・徳川吉宗をはじめ、数々の歴史上の偉人たちに愛されてきました。

俳人・小林一茶や滑稽本作家・十辺舎一九などが書いた文学作品の中にも登場しており、江戸時代には庶民にも広く知れ渡っていたことがうかがい知れます。

草津温泉の名物ともいえる「湯もみ」や「時間湯」が確立されたのは明治時代ごろのこと。
「湯もみ」とは、「草津よいとこ一度はおいで」と謳いながら木の板でお湯を揉んで冷ますこと、「時間湯」とは作法に則って温泉を楽しむことで、どちらも草津温泉を代表する温泉文化です。

「湯もみ」と「時間湯」は実際に体験することもできるので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

草津温泉の見どころ

さいごに、草津温泉の見どころについてご紹介していきたいと思います。

湯畑

草津温泉へ訪れたら、まずは湯畑を実際に見てみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

日本一の湧出量を誇る源泉で、エメラルドグリーンのお湯ともくもくと立ち上る湯煙は草津温泉のシンボルになっています。
夜にはライトアップされ、昼間とはまた違った幻想的な空間を楽しめるスポットです。

西の河原通り

湯畑と西の河原公園を繋ぐ、草津温泉のメインストリートともいえる西の河原通り(さいのかわらどおり)。
土産物店や飲食店などが軒を連ね、お土産選びや食べ歩きを楽しむことができます。

西の河原公園

遊歩道などが整備されており、園内のいたるところから温泉が湧き出ている西の河原公園。
毎週金曜日の夕方には混浴も楽しむことができ、家族やカップルで絶景の露天風呂を満喫できます。

湯めぐり人力車

和風村で、毎年夏限定で行われている人力車。
浴衣を着て人力車に乗り、温泉街の町並みを巡ると、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。

白根山の湯釜

直径300メートル、深さ30メートルもの巨大な火口湖。
白い岩肌とエメラルドグリーンの火口湖のコントラストが美しく、力強い大地の息吹を感じます。

標高は2000メートルほどで、高山植物などの白根山の自然や眼下の眺めを堪能することができます。

冬季や火山の具合で危険と判断される場合は立ち入れなくなってしまうので、一度ホームページなどを確認してから訪れると良いでしょう。

まとめ

草津温泉の歴史や見どころについて解説しました。

長い歴史を持ち、著名人から庶民まで、多くの人々に愛されてきた草津温泉。
情趣ある温泉街のまち並みと、草津温泉らしい風景や文化を楽しむことができます。

ぜひ思いっきり観光を楽しんで、日本三名泉のひとつにも数えられている名湯を堪能してください。

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