文学と温泉のまち―花巻・遠野の定番観光スポット

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文学と温泉のまち 花巻・遠野の定番観光スポット

童話作家として知られる宮沢賢治。
彼の出身地である花巻には、彼自身や彼の作品に関する観光スポットがたくさんあります。

また、遠野はわが国の民俗学の第一人者である柳田国夫が記した民族説話集「遠野物語」の舞台となっている土地。
今も各地にさまざまな伝承が残されています。

花巻・遠野は温泉もあり、多くの観光客から人気を集める観光地です。

本記事では、花巻・遠野の定番観光スポットをご紹介していきたいと思います。

「遠野物語」や宮沢賢治で知られる花巻・遠野

花巻の商家で生まれ育ち、「注文の多い料理店」、「銀河鉄道の夜」、「春と修羅」など、数々の童話や詩を残した宮沢賢治。

彼は花巻で農学校の教師としても活躍し、地元の農家のために力を尽くしていました。
若くして亡くなってしまいますが、彼が手掛けた庭や彼と関わりの深い場所は今もなお地元の人々の手によって大切に守り継がれています。

また、「遠野物語」は民俗学者・柳田国男が記した民族説話集。
遠野出身の佐々木鏡石(本名・佐々木喜善)からこの地に伝わる話を聞き出していくという伝聞調で物語は進んでいきます。

それまであまり注目されることのなかった、日本各地の民俗学にスポットが当たるきっかけのひとつになった作品で、現在でも良く知られている迷い家(まよいが)、河童、神隠し、山姥など、計112話で構成されています。
今も里山の原風景が広がる遠野では、これらの説話に登場する場所も観光地として人気を集めています。

花巻・遠野の定番観光スポット

ここからは、宮沢賢治や「遠野物語」の関連スポットを中心に、花巻・遠野の定番観光スポットを見ていきましょう。

宮沢賢治童話村

宮沢賢治の童話の世界を楽しく学ぶことができる「楽習(がくしゅう)」施設。

「銀河ステーション」、「天空の広場」、「賢治の教室」、「妖精の小径」、「ふくろうの小径」、「山野草園」そしてメインに「賢治の学校」の7つから成り、「賢治の学校」の中はさらに「ファンタジックホール」、「宇宙」、「天空」、「大地」、「水」の5つのゾーンで構成されています。

宮沢賢治の童話によく登場するモチーフである「植物」「動物」「星」「鳥」「石」に関する展示を行っている「賢治の教室」も見ごたえのあるログハウス展示です。

宮沢賢治記念館

賢治が法華経を埋納しようとした32の山「経埋ムベキ山(きょううずむべきやま)」のひとつである胡四王山の中腹にある文学記念館。
宮沢賢治の著作や彼の創作への姿勢などに関する展示が行われています。

花巻のまちを一望することができる展望ラウンジも人気です。
隣接するレストラン「山猫軒」は「注文の多い料理店」をモチーフにした飲食店。
宮沢作品ファンならばぜひ一度は訪れてみたい場所です。

ポランの広場

宮沢賢治の作品にちなんで名づけられた庭園。
豊かな緑に囲まれており、どこか心落ち着く空間になっています。

広場内にある南斜花壇と日時計花壇は宮沢賢治が設計したものです。

宮沢賢治イーハトーブ館

宮沢賢治に関する論文などを幅広く取りそろえた施設。
これまでご紹介してきた記念館などと比較すると宮沢賢治の著作や彼自身についてかなり詳しく知ることができる場所になっているので、宮沢作品をより深く知りたいという方におすすめです。

イギリス海岸

イギリスのドーバー海峡に見立てて宮沢賢治が命名した海岸。
彼のイギリスに対する憧れが感じ取れる場所で、散歩コースとしても人気です。

遠野ふるさと村

江戸時代から大正時代にかけての遠野の里山の風景を再現した施設。
緑豊かな里山の風景に癒されながら、当時の農村での生活を体験することができます。

伝承園

「遠野物語」で描かれている遠野の民俗風習を体験できる施設。
この地方の伝統的な民家が再現されており、かつての遠野の風景や「遠野物語」の世界を肌で感じられる観光スポットになっています。

卯子酉様

「遠野物語」において、淵で願掛けをすると男女が結ばれるという伝説が紹介されている卯子酉様(うねどりさま)。
縁結びにご利益があると言われており、願いを書いた赤い布を左手だけで結ぶことができれば願いが成就するそうです。

常堅寺

15世紀に開山した曹洞宗の由緒あるお寺。
裏手に流れる「カッパ淵」という小川は「遠野物語」の河童伝説に登場するスポットで、今にも河童が現れ、人々を脅かしてきそうな雰囲気があります。

釣り竿が置いてあり、河童の捕獲を試みることも可能。
河童には1000万円の懸賞金もかけられているそうです。

花巻温泉

さいごは花巻の温泉をご紹介したいと思います。

花巻温泉は東北地方の中でも人気の高い温泉街で、湯めぐりなども楽しめます。
花巻・遠野の観光スポットからも近く、幅広い世代で楽しむことができるので、ぜひ花安芸温泉で一泊して旅の疲れを癒してください。

まとめ

花巻・遠野の定番観光スポットについてご紹介しました。

宮沢賢治や「遠野物語」など、文学と関わりの深い花巻・遠野。
豊かな自然の中で育まれた物語に思いを寄せながら、心落ち着く旅が楽しめます。

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