茨城県を代表する名勝である袋田の滝。
圧倒的な迫力を誇る名瀑と名高く、一度は訪れてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
都心からもアクセスしやすく、日帰り観光や週末を利用した小旅行にもぴったり。
また、袋田の滝の近くには、竜神峡や花貫渓谷といった絶景スポットがたくさん。
自然が織りなす絶景を巡る旅が楽しめるエリアです。
本記事では、袋田の滝やその周辺の観光スポットについてご紹介していきたいと思います。
古くから人々に愛されてきた名瀑
古くから多くの人々の心を惹きつけてきた袋田の滝。
栃木県の華厳の滝、和歌山県の那智の滝とともに、日本三名瀑のひとつにも数えられるほどです。
平安時代の終わりから鎌倉時代初期ごろに活躍した歌人・西行法師は、「花もみち 経緯にして 山姫の 錦織出す 袋田の瀧」というように袋田の滝を詠んだ歌を残しています。
高さ120メートル、幅73メートルにもなる巨大な滝で、間近で見るとその迫力に圧倒されます。
滝の流れが大岩壁を4段に落下することから、別名「四度(よど)の滝」とも呼ばれており、これは、「この滝(袋田の滝)は四季に一度ずつ来てみなければ真の風趣は味わえない」という西行法師が残した言葉にもかかっていると言われているそうです。
西行法師の言葉通り、袋田の滝は四季折々の自然との調和が美しく、季節ごとにまた違った感動を与えてくれます。
芽吹きの季節を感じる春、涼しげに滝が流れる夏、紅葉が美しい秋、幻想的な氷瀑を見ることができる冬と、何度も訪れてみたくなるような魅力が詰まっている観光スポットです。
また、竜神峡などの有名な観光スポットが近隣にあるという立地も魅力的。
美しい自然を眺める旅を満喫するのにはもってこいなエリアです。
袋田の滝の見どころ
ここでは、袋田の滝の見どころや定番スポットを見ていきたいと思います。
第一観瀑台
滝つぼからわずか10メートルと、かなり間近で滝を観ることができるスポット。
水しぶきや滝が流れる音を肌で感じられます。
水が滝川へと注ぐ様子も見え、袋田の滝を観光する際にはまず訪れたいスポットです。
第二観瀑台
トンネルの奥にあるエレベーターに乗って50メートルほど登った場所にある観瀑台。
滝の全貌を見下ろすことができるスポットで、滝が4段になって流れている様子がわかります。
吊り橋
トンネルと対岸を繋ぐ吊り橋。
滝川の上に架かっており、少し遠くから滝を観ることができます。
対岸にあるハイキングコースを歩いてみるのもおすすめ。
渓流越しに眺める滝には、間近で見る迫力ある様子とはまた違った趣があります。
恋人の聖地のモニュメント
袋田の滝がある大子町の鳥・オシドリをモチーフにしたモニュメント。
恋人の聖地として認定を受けているそうです。
ライトアップ
「大子来人(ダイゴライト)」と題してライトアップも行われています。
色とりどりの光に照らされ、昼間とはまた違ったロマンチックな滝を楽しめる冬季限定イベントです。
竜神峡
ここからは、袋田の滝周辺にある、茨城の自然を楽しめる観光スポットを見ていきましょう。
まずは吊り橋で有名な竜神峡から。
袋田の滝からは車で50分ほど。
有名な竜神大吊橋は長さ375メートルで、歩行者専用の吊り橋としては国内最大級の長さを誇ります。
橋の下にあるダムの湖面からの高さは100メートルほど。
吊り橋には3か所ののぞき穴が設置されており、空中100メートルに架かる吊り橋のスリルを体感することができます。
橋からの眺めも美しいのですが、時間があればハイキングでさらに自然を感じるのもおすすめ。
橋を渡った先には遊歩道が整備されており、竜神湖や亀ヶ淵を眺めながら歩くことができます。
カヌーツーリングやバンジージャンプも行っているので、興味のある方はぜひ体験してみてください。
花貫渓谷
花貫ダムから名馬里ヶ淵(なめりがふち)を通り、小滝沢キャンプ場まで美しい景観が続いている花貫渓谷。
花貫渓谷の駐車場の奥には、パワースポットとしても人気のある花貫川の上流にある乙女滝や下流にある不動滝へと繋がる道もあります。
袋田の滝からは車で40分ほどの場所にあります。
花貫渓谷のシンボルとも言える汐見滝吊り橋は、朝ドラのロケ地として使用されたことで話題を呼びました。
四季折々に移りゆく自然が美しく、特に秋の燃えるような紅葉のシーズンには多くの観光客でにぎわいます。
眼下を流れる花貫川や汐見滝吊橋と紅葉や新緑のコントラストとともに、渓谷の豊かな自然を楽しむことができる絶景スポットです。
まとめ
袋田の滝やその周辺の観光スポットについてご紹介しました。
圧倒的な迫力と豊かな自然を体感できる袋田の滝は、首都圏からのアクセスも良く、気軽に訪れることができる観光スポットです。
ぜひ竜神峡や花貫渓谷など、近隣の絶景スポットとともに訪れてみてください。