唯一無二の自然が広がる東洋のガラパゴス―小笠原諸島

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唯一無二の自然が広がる東洋のガラパゴス 小笠原諸島

東京本土から約1,000キロメートル南に位置する小笠原諸島。
ほかの生態系とは切り離された固有の植物や生き物が生息しており、「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。

透明度の高い美しい海や、亜熱帯気候の山林、そこに住まう動物たちとの触れ合いなど、ほかでは体験することができない唯一無二の旅を楽しむことができる島です。

本記事では、小笠原諸島の自然やアクティビティについてご紹介していきたいと思います。

世界遺産にも登録されている東洋のガラパゴス

大小30ほどの島々からなる小笠原諸島。
そのほとんどが無人島で、父島と母島の2島のみが有人島です。
無人島の中には、50年ほど前の噴火によって誕生した新島・西ノ島や、日本最東端の南鳥島、日本最南端の沖ノ鳥島なども小笠原諸島に含まれます。

亜熱帯海洋性気候で、東京よりは暖かく、寒暖差も少ない過ごしやすい気温。
海開きは1月1日と日本で最も早く、ホエールウォッチングに最適な1~3月や、梅雨が明け台風の心配もない6月下旬~7月上旬ごろがおすすめです。

原始の自然と「東洋のガラパゴス」とも呼ばれる固有の生態系が評価され、世界自然遺産にも登録されました。

透明度の高い美しい海では、海水浴、ダイビング、シュノーケリング、イルカやクジラとのふれあいなど、さまざまなアクティビティが楽しめます。
美しい夜景やここでしか見ることができないような絶景、手つかずの雄大な自然が広がる林など、固有の植物や野生動物に触れることができるスポットも充実。
父島を中心に、非日常の体験が詰まった旅を楽しめます。

小笠原諸島へのアクセス

小笠原諸島へは海路でのみアクセスが可能です。

東京本土の竹芝桟橋から週に1度貨客船が出ており、丸1日ほどで父島に到着します。
そこから2日ほど島に滞在し、また丸1日かけて東京本土へ帰るというプランが一般的です。

母島は父島から船で2時間ほどの場所にあります。

飛び込みで宿を見つけるのは難しい場合があり、島内は野宿も禁止されているので、まずは宿泊先を手配してから船のチケットを取るのがおすすめ。

父島や母島には、ホテル、民泊、ペンション、ゲストハウスなど、さまざまな宿泊先から選ぶことが可能です。
初めて訪れる方はガイドも手配しておいてスペシャリストに案内してもらうと、より小笠原諸島を快適に満喫できます。

また、島の中は意外と広く移動には車やバイクがあった方が便利です。
宿やガイドに送迎が付いている場合が多いのですが、付いていない場合や自由に計画を立てて旅を楽しみたい場合は、レンタカーやバイクの手配も早めに済ませておくと良いでしょう。

主な観光スポット・アクティビティ

ではさいごに、小笠原諸島で楽しめる定番のアクティビティや人気の絶景スポットなどをご紹介していきたいと思います。

ウェザーセンター展望台(父島)

父島の西側にある夕日が美しい絶景スポット。
のんびりと海を眺めながら過ごすことができ、冬場にはクジラのブロー(潮吹き)やブリーチング(大きなジャンプ)が見られることもあります。

小笠原海洋センター(父島)

アオウミガメやザトウクジラの保護を行っている施設。
ウミガメの見学や触れ合いができる施設で、夏休みシーズンにはウミガメ教室(3時間)も開催されています。

小笠原ビジターセンター(父島)

小笠原諸島の自然や固有種、歴史、文化などについての展示がなされている施設。
解説員による詳しい説明や企画展などのイベントを通じて、世代問わず楽しく学ぶことができます。

小港海岸(父島)

真っ白な砂浜が広がる父島のなかでも人気のビーチ。
遠浅で波が穏やかなので、海水浴やシュノーケリングに最適です。
夜は満天の星空を眺めることができます。

境浦海岸・濱江丸(父島)

シュノーケリングが楽しめる境浦海岸は、座礁している濱江丸(ひんこうまる)を見ることができるスポットとしても知られています。
濱江丸は太平洋戦争時に軍需物資の運搬に使われていたもので、小笠原諸島に残る戦争の爪痕を垣間見ることができます。

千尋岩(ハートロック)(父島)

父島の南側にある断崖絶壁。
クルーズツアーで全体を見学できるほか、ガイド付きのトレッキングツアーで崖の頂上まで登ることも可能です。

ホエールウォッチング(父島)

父島のマリンアクティビティと言えば、やはりホエールウォッチングではないでしょうか。
展望台から観察するのも良いですし、ボートに乗って間近で観察するツアーもあります。

トレッキング・ナイトツアー(父島)

父島の陸の自然を堪能するなら、トレッキングツアーやナイトツアーがおすすめ。
ここにしかない植物や動物たちと安全に楽しく触れ合うことができます。
ガイドの解説のもと、小笠原の唯一無二の自然を全身で体感してみてください。

扇池(南島)

「沈水カルスト地形」という石灰岩特有の地形が見られる南島。
父島の南西沖にある小さな島です。

扇池は白い砂浜と透き通った青い海が美しい入り江で、ウミガメが産卵の際に残した足跡や、1000~2000年前に絶滅したと言われているヒロベソカタマイマイなどを見ることができます。

乳房山(母島)

もうひとつの有人島である母島。
標高463メートルの乳房山は固有の植物や動物を目の当たりにすることができるだけでなく、山頂からの見晴らしの良さも魅力の絶景スポットです。

東港探照灯下砲台(母島)

母島は太平洋戦争の遺跡が数多く残されている島です。
なかでもジャングルの中に残されているこれらの砲台は小笠原の自然の中に生々しい戦争の影を感じさせます。

まとめ

小笠原諸島の自然やアクティビティについてご紹介しました。

なかなか気軽に行ける場所ではありませんが、ぜひ唯一無二の大自然に触れてみてください。

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