特色ある文化とお祭りに対する熱量が感じられる九州・沖縄地方のお祭り。
その土地の伝統や情熱が詰まったお祭りに参加してみませんか。
お祭りは旅の中でも特別な思い出として心の中に残ること間違いなし。
本記事では、九州・沖縄地方のお祭りについてご紹介していきたいと思います。
九州・沖縄地方のお祭り
独自の文化を持つ九州・沖縄地方ではさまざまなお祭りが催されています。
その土地のその瞬間しかないお祭りの盛り上がりをぜひ体感してみてください。
なお、お祭りのシーズンはホテルも航空券も手配しづらくなってしまいます。
早めに旅行の計画を立てておくと良いでしょう。
ここからは、九州・沖縄地方で開催される代表的なお祭りをいくつかピックアップして見ていきたいと思います。
九州地方
博多どんたく港まつり(福岡県)
福岡県を代表するお祭り。
仮装姿の男女がしゃもじを叩きながら街中を練り歩きます。
「博多松囃子」と呼ばれる民俗行事が発展していったものであると考えられており、一説には平安時代の宮中行事が地方に伝わって発展していったもののひとつなのではないかとも言われています。
江戸時代には、武士のまち「福岡」と、商人のまち「博多」が「博多松囃子」を通して交流していたそうです。
毎年5月に開催されます。
博多祇園山笠(福岡県)
お祭りが多い博多のまちで最も盛り上がると言っても過言ではない行事。
櫛田神社の奉納神事で、疫病退散を祈って行われます。
夜明けに行われる「追い山笠」は迫力満点。
毎年7月に開催されます。
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ(佐賀県)
嘉瀬川(かせがわ)河川敷で行われる、アジア最大級の熱気球大会。
色とりどりのバルーンが空へと浮かんでいく様子に、子どもから大人まで胸が躍ること間違いなし。
夜には気球を熱するランプの炎が闇に揺らめいて幻想的な雰囲気を演出します。
子どもたちを対象にした熱気球に触れる体験ができるイベントも同時開催されているので、ファミリー層にもおすすめです。
毎年10~11月に開催されます。
長崎ランタンフェスティバル(長崎県)
長崎中華街の夜を彩る冬の風物詩。
中国の旧正月である「春節」の時期に合わせて、「元宵節」のランタン(中国提灯)を街中に飾った華やかなお祭りです。
冬の夜にほのぼのと赤く灯ったランタンの光が異国情緒あふれる長崎のまちに溶け込み、美しい景観を生み出します。
赤くて丸いものが主流ですが、さまざまな色や形のものが飾られているので、あちこちを見てまわるのも楽しいですね。
毎年1~2月に行われます。
山鹿灯籠まつり(熊本県)
温泉地としても広く知られている山鹿。
灯籠を頭に乗せた浴衣姿の女性たちが舞い踊る姿はどこか浮世離れしているような雰囲気さえ感じさせます。
お祭りで用いられる灯籠は、山鹿灯籠と言って職人が和紙と糊だけで造り出したもの。
山鹿の伝統工芸品である山鹿灯籠が夜闇を美しく照らす幻想的なお祭りです。
毎年8月に開催されます。
阿蘇神社火振り神事(熊本県)
全国に500社ほどある阿蘇神社の総本社で行われる神事で、正確には「田作祭」と呼ばれます。
古くから人々が営んできた阿蘇の農耕の暮らしと信仰が結びついた、学問的にも大きな注目を集める行事です。
暗闇の中カヤに火をつけたものを振り回す姿は、迫力に満ちていながらも幻想的な美しさがあります。
社家の祖先神・国龍神の婚礼を表しているそうで、五穀豊穣を願う行事として代々受け継がれてきました。
毎年3月に開催されます。
神話の高千穂夜神楽祭り(宮崎県)
「天岩戸の神話」と深いかかわりがある高千穂峡。
天岩戸に隠れてしまった天照大神を誘い出し、この世に再び太陽の光をもたらすという神話のワンシーンが神楽で表現されています。
夜通し奉納される神楽は全部で33もの演目がありますが、そのうち4つの代表的なものは観光客向けに毎晩上演されており、予約すれば見ることができます。
毎年11月に開催されます。
沖縄
沖縄全島エイサーまつり(沖縄県)
沖縄のお盆には欠かせないエイサー。
お盆の最終日に踊るエイサーは、先祖をあの世に送り出すという意味がある大切な行事です。
地域によってさまざまなバリエーションがあるエイサーを一度に見ることができるのが「沖縄全島エイサーまつり」。
地域や島によって異なる伝統文化を楽しみつつ、沖縄グルメを堪能することができます。
毎年8月に開催されます。
まとめ
九州・沖縄地方のお祭りについてご紹介しました。
それぞれの地方の伝統や情熱を直に体験できるお祭りは、その土地に訪れたという強い実感を残してくれます。
お祭り大国である九州地方と、独自の文化や歴史を感じられるお祭りがある沖縄県。
事前の計画をしっかりと立てて、お祭りの雰囲気や息遣いを思う存分楽しんでください。
次の旅行ではぜひその土地のお祭りに出かけてみませんか。