伊勢湾の海の幸が豊富!三重県の食文化・ご当地グルメ

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伊勢湾の海の幸が豊富 三重県の食文化・ご当地グルメ

中部地方と近畿地方の間に位置する三重県。
どちらの地方に属するのかはおそらく人によって認識がばらけますので割愛しますが、名古屋からも大阪からも交通アクセスが良く、「お伊勢参り」に代表されるように古くから人気の観光地です。

伊勢湾に面した三重県の食と言えば伊勢海老と牡蠣。
そのほかにも、海の幸が豊富な地域です。
魚介類だけでなく、山の幸にも恵まれており、また国内を代表するブランド牛である「松坂牛」も有名。

本記事では、美味しいものがたくさんある三重県の食文化やご当地グルメについて紹介していきたいと思います。

海の幸・山の幸に恵まれた「美し国」

かつて都があった奈良や京都に近い伊勢国は、朝廷に魚介類を献上する「御食国(みけつくに)」でした。
伊勢神宮を中心に神々が宿る国とされており、神話にも「美し国(うましくに)」として登場するように、古くから豊かな食文化が築かれてきた地域です。

伊勢神宮の外宮には穀物の神であり、食事を司る「御饌都神(みけつかみ)」である「豊受大御神」が祀られ、伊勢神宮では1500年以上もの間、朝夕欠かさずに食事をお供えする「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」が行われてきました。

また、街道の要所でもあった三重県には、「餅街道」と呼ばれるほど餅を提供するお店がたくさんあります。
それぞれに個性があるので、食べ比べをしてみても面白いかもしれませんね。

ここでは三重県を、北勢エリア、伊賀エリア、東紀州エリア、中西勢エリア、伊勢志摩エリアの5つに分けて見ていきたいと思います。

北勢エリア

県北部に位置する北勢エリア。

工業地帯としても有名な四日市では、「大矢知そうめん」が名物。
コシが強く、なめらかな舌触りが特徴です。

東海道の桑名宿周辺では、ハマグリ料理が古くから知られています。
その場でいただくのはもちろん、お土産としても喜ばれること間違いなしです。

東海道周辺は現在でも交通の要所。
長距離トラックの運転手さんたちに愛されているのが「味噌焼うどん」です。
肉入りの焼うどんで、シンプルな美味しさは家庭料理としても広く普及しているのだそう。

湯の山温泉の三岳寺で武士に反旗を翻していた僧兵たちの陣中食・「僧兵鍋」は現在では旅館の定番メニュー。
猪肉や鹿肉を野菜とともに味噌で煮込んだ鍋は、食べ応え抜群です。

伊賀エリア

忍者で有名な伊賀エリア。
伊賀の海の幸と山の幸をふんだんに使用したその名も「忍者鍋」は、先ほどご紹介した「僧兵鍋」同様旅館の定番メニュー。
こちらは赤目温泉の名物料理となっています。

丸めた味噌を軒先に吊るしてて熟成させた「玉味噌」を豆腐に塗って焼いた「豆腐田楽」は、味噌の香ばしさと甘さが素朴な味わいで、手軽に食べられるご当地グルメ。
昔は海の幸が手に入りにくかった伊賀国では貴重なたんぱく源でした。

山に囲まれた上野盆地では「伊賀牛」の飼育も盛んで、周辺では伊賀牛料理を提供するお店がたくさんあります。

東紀州エリア

太平洋に面した東紀州エリア。

ブリやアジの網に偶然かかることもあるマンボウを使用したマンボウ料理はほかの漁港でもなかなか食べることが出来ない貴重なご当地グルメ。
地元ではスーパーや飲食店などでも販売されています。

和歌山県からこのあたりの地域にかけては「さんま寿司」が名物。
鯖寿司のように酢で締められており、サンマの脂と酢と酢飯の組み合わせが絶妙です。
発酵させた「なれさんま寿司」もありますが、こちらは鮒ずしなどと同様好き嫌いが分かれるような味になっているかと思われます。

高菜の浅漬けをご飯に巻いた「めはり寿司」は、古くからあるソウルフードのようなもの。
「目を見張るように口を開けて食べるほどおいしい」「目を見張るほどおいしい」などが名前の由来であると言われています。

中西勢エリア

県の中央部に位置する中西勢エリア。

松坂市では、全国的にも知名度の高い「松坂牛」が名物。
とろけるような霜降りが特徴で、日本三大和牛のひとつにも数えられています。
正式には「まつさかうし」と読むそうです。

同じく松坂市では、鶏の焼き肉が有名。
「とり味噌焼き」や「鶏あみ焼き」などと呼ばれており、味噌だれを付けていただくのが定番です。

「津ぎょうざ」は地元では学校給食などで親しまれている揚げ餃子。
その大きさから、なかなかインパクトのあるご当地グルメです。

伊勢志摩エリア

伊勢神宮や賢島がある伊勢志摩エリア。

名物・「伊勢海老」は古くから伊勢神宮の神嘗祭で供えられていました。
やはりそれなりにお値段はしますが、見た目のインパクト、味、食感のどれをとっても「海老の王様」です。
伊勢真鯛やカキも有名です。

伊勢神宮の参道には「手捏ね寿司」を提供しているお店も数多く見られます。
カツオやマグロの漬けを酢飯に乗せて海苔などを散らしたもので、木桶に入って提供していることが多いので写真映えもするご当地グルメです。

かつおだしなどを含んだたまり醤油でいただく「伊勢うどん」も定番。
汁気が少ないのが特徴で、コシがなく柔らかい麺を使用します。

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